ホタルって?


 
 一口にホタルといいますが、日本国内だけでも10種類以上がみられると言われます。しかし、種類によっては光らなかったり、光っても余り目立たないものが多いのです。
 多くの種類のなかで、ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルの3種が日本の代表種でしょう。よく知られていますし、数も多く見られます。何よりも夜に発光しながら飛ぶので、数が多くなくても簡単に見つけることができます。ここではこの3種類について簡単に見分け方と特徴を説明してみます。

 

ゲンジボタルの特徴        (ゲンジボタルの発光イメージ)

◎色・形・大きさ
 日本に普通に見られるホタルの中でもっとも大きい。大きな雌の個体では30mm前後になることがある。背中は黒、胸部の背中側が赤く、ここに余りはっきりしない黒いすじが見られる。ただし、この模様には地域差が大きい。ヘイケボタルに比べると全体に四角形で、かどばった体型に見える。
◎生態・発生時期
 5月〜7月にかけて流水のあるところでみられるといわれている。発生期間は約4週間で、発光は非常に強い。気温・地域により発光の間隔が変化し、雄は1秒から6秒間隔で明滅する。


ヘイケボタルの特徴        (ヘイケボタルの発光イメージ)

◎色・形・大きさ
 全体的に丸く、大きさだけではヒメボタルと区別がつきにくい。背中は黒、胸部の背中側が赤いが、ここにはっきりとした黒い筋が通ることから、ゲンジボタルやヒメホタルと区別することができる。
◎生態・発生時期
 6月〜9月にかけて各地の川や田で見られる。ゲンジボタルと異なり、幼虫は田んぼなどの止水で生活するが、越冬地などよくわからない部分もある。ゲンジボタルが終了する頃から発生が始まり、9月末まで見られる。発光は余り強くなく、揺れるような光を出しながら飛ぶことがあり、ほかのホタルと簡単に区別できる。(発光にゆれがないこともある)
 現在数が激減している。

 

ヒメボタルの特徴            (ヒメホタルの発光イメージ)

◎色・形・大きさ
 全体的に丸く、大きさだけではヘイケボタルと区別がつきにくい。背中は黒、胸部の背中側が赤いが、黒い模様が後ろまで届かないことからヘイケボタルと区別することができる。メスは飛翔することができない。また、メスの背中は茶色である。
◎生態・発生時期
 5月〜6月の間の比較的短期間に、林の中で見られる。ゲンジボタル・ヘイケボタルと違い幼虫が陸上に住み、カタツムリの仲間を食べることから、水が全くない場所でも見られる。明滅は短い間隔でフラッシュをたいているような発光でヘイケボタルに比べると強く感じる。発光の色はゲンジボタル、ヘイケボタルと比べてやや黄色がかっている。