個人旅行者のためのオリジナルガイド

エチオピア  

2002年 3月




ラリベラの少年;エチオピア正教の聖地らしく首には十字架が、、。やさしい瞳を持った少年でした。
国名 エチオピア連邦民主共和国
首都 アジスアベバ  標高2424m
宗教 エチオピア聖教とイスラム教
人種 アムハラ、ティグリニア、ティグレ、オロモ、クラゲなどからなる多民族国家。
言語 各民族ごとに80もの言語がある。第一公用語はアムハラ語
第二公用語は英語とされ、地方に行ってもある程度英語は通じる。



行程

(エチオピア滞在記間) 2002年 3月8日 〜 3月29日

2/26    東京−モスクワ−カイロ(飛行機)
3/8     カイロ−アジスアベバ(飛行機) 午後市内観光(アジスアベバ泊)
3/9     デブラゼイトへ日帰り観光           (アジスアベバ泊)
3/10    アジス−ラリベラ(バス移動)         
(デジー泊)
3/11    夕方ラリベラに到着             
 (ラリベラ泊)
3/12、13 ラリベラ観光                  
(ラリベラ泊)
3/14    ラリベラ−バハルダ−ル(バス移動)
 (デブレタ−バー近くの町で泊)
3/15    昼前バハルダ−ル着。午後市内観光    (バハルダ−ル泊)
3/16、17 青ナイル滝とタナ湖の教会           (バハルダ−ル泊)
3/18    バハルダ−ル−アジスアベバ(バス移動)  (デジェン泊) 
3/19    昼前にはアジスアベバ到着      
    (アジスアベバ泊)
3/20〜24 アジスアベバ             
     (アジスアベバ泊)
3/25    アジスアレム                   (アジスアベバ泊)
3/26    アジスアベバ                   (アジスアベバ泊)
3/27    アワシュ国立公園                (アワシュ泊)
3/28    アジスアベバ                   (アジスアベバ泊)
3/29    アジスアベバ−カイロ(飛行機)          
4/4     カイロ−モスクワ−東京(飛行機)




入国とビザ


<ビザ取得方法>

東京にあるエチオピア大使館でとれる。またレターが必要なことが多いが、隣国スーダンのエチオピア大使館でもとれる。
一応イエローカードが必要ということになっている。



ロバで荷を引く村人。多分、毎日同じ道をロバを引いて歩いてるんだろうな。




<イエローカードとは?>

黄熱病汚染地域の国々が入国の際に必要をせまるもので、保健所で約1800円、一回の摂取で10年間有効な抗体を得ることができる。カードは10年有効。イエローカード提示を義務としている国はともかくのこと、死亡率の高い疾患であるので、黄熱病汚染国に行く人は受けておくのが無難。


<入国ルート>

東京−モスクワーカイローアジスアベバーカイローモスクワー東京

◇エジプト航空
カイロからエジプト航空で(週一便行き帰りとも金曜)飛んでいる。
3ヶ月オープン往復1550£(往復44000円)だった。

◇エチオピア航空
週に3便ぐらい飛んでいるがタハリール広場の旅行代理店ではディスカウントしても1835£した。

東京=カイロ間はアエロフロートを使用。(往復65000円)
           
陸路での出入国は現在のところ、ジプチ、ケニア、スーダンとも問題ないようだ。
ただエチオピア大使館は陸路で渡航する者に対してレターを出したがらないので、あらかじめ日本で取っていくか、隣国の大使館で取っておいた方がいいかも。
ちなみにカイロでスーダンビザを取る場合、日本大使館が1日でレターを発給してく
れる。
エリトリアに関してはまだ国境が開いたという情報は聞かない。




ラリベラの少女
山の頂上付近ということもあり、土もやせ作物があまり採れないようす。この子たちの目の鋭さに引込まれた。彼ら等の眼差しを見ると彼等の生活レベルがわかります。やはり本当に貧しい子供は目が鋭い。とても強くて儚い目をしています。そんな姿をみて、今回の旅は重いなー、と思いました。




お金


<通貨>

通貨:BIrr(ブル)    

1ブル=14円、
100ドル=850ブル(2002年3月現在)
ブルの下にサンティムという単位があり1ブル=100サンティム

<両替>

一般にアジスやバハルダ−ルなどの都市でないと銀行がないため、正規両替はできないが、たいていの町では闇両替がある。しかし、レートは正規レートとあまりかわらず、地方などでは足下をみられてレートがさらに悪くなる可能性もある。
闇両替屋は一般の商店なので、場所は市場の人や店の人に聞けばよい。(USドルのみ) 
USのTCはアジスの銀行では換金できるが、よっぽどの高級店でない限り直接TCやキャッシュカードを使える店は皆無に等しい。


(注)特に地方に行く時は細かい単位のお金(1、5、10ブル札)に替えておきましょう。なにせ、GNPが130ドルの国です。たくさんのおつりを持つほど裕福ではありません。大きな単位のお金で安いものを買うのは失礼ですよね。

<物価>

宿や生活必需品は全般的に安いが輸入品は安くはない。あまり金を使う場所がないので、長距離の移動費を除けば1日1000円ぐらいあれば十分贅沢できた。
物価はエジプトと同じくらい。




国内交通


<中、長距離バス>



10キロ1ブルが目安。時間はかかるが、とても安い。
バスはしばしば故障し、予定通りにはいかない。雨期には通行不可能な場所もあるようなので、ロンプラで下調べしたり現地についてから情報収集をすることをお勧めします。

(注)長距離バスの出発時間は早朝のことが多い。
特にアジスのマルカートにあるバスステーションは大変込むので、スリに注意。そして確実に乗るためには前日のうちにチケットを購入するのがベターです。

アジスの長距離バスの乗り場所は基本的にマルカートのバスステーションでよいが、中距離の移動であれば列車駅近くのShort distance Bus Stationのほうが安いことがあるので、マルカートバスステーションで聞いてみると良い。
(例;アジス−AWASH間ならば、マルカートB.Sからだと30ブル、Short distance B.Sからだと15ブル。もちろんこれは極端な例ですが、こういうこともあるのです。)
マルカートB.SやShortdistance B.Sへはピアッサから乗り合いタクシーがでています。

バスでの長距離移動はかなり疲れる。
というのもエチオピア人は熱くてもまず窓を開けない。
これは古来よりこの国は風土病に苦しめられていて、病気や悪霊は空気から来るものだと信じていたからだそうです。

また、前後の座席間はとても狭いので身動きがとれない。
そこで、運転席隣の助手席をお勧めします。この席は一番前だから視界を遮るものがなく見晴らしがよい。そのうえ足をのばせる特等席。当然一番人気。その次は乗り降り口後ろの席(二ケ所ある)。ここも足が延ばせるので多少らくちん。
 
そして、バックパッカーはザックカバーを忘れずに。
この国の人達はさとうきびの食いかすや、その他なんでもバスの中に捨てます。だからカバーがないと相当よごれますよ。長距離バスでは到着するころには家畜小屋になっています。

(裏技) 地方では朝5時になるまでバス停の門が開かない。5時前になると門の前には黒山ができ、まともに戦っては良い席の確保は難しい。そこで外国人特権を利用して門番に頼み、先に中に入って席を確保することができます。
 
 
エチオピアのバスはいつもこんな感じで込み合っています。席が一杯で乗れなくても、ぎりぎりまで席をつめて新しく乗ってきた人を座らせてあげてます。なんでもバスに立ったまま乗っているのがばれると罰金だそうです。


< 乗り合いタクシー>

トヨタのハイエースであることが多い。ブルーのラインが塗られているのですぐ解る。
一定の区間を往復するバスより融通のきく乗り物で、車が満員になるか、一定以上になりしだい出発。乗り降りはどこでもできるわけではないが、ある程度融通はきく。

アジス市内はこれで移動するのが便利。
ピアッサからはマルカート行き(市場、バス停がある)
アラットキロ行き(NATIONAL MUSIUM 、エントト山方面)、
ボレ行き(空港、大使館方面)などがでている。
料金は0、55ブルから始まり距離により上昇。
 

<市内バス>

スリが多いため現地人でも金のある人は乗らない。


<タクシー>

完全交渉制。最初は必ずぼってくる。ピアッサからボレ国際空港まで15ブルで行ける。


<列車>

アジスからジプチを結ぶ路線しかない。

 
<ヒッチハイク>

小さな町では午後になるとあまりバスがありません。そこで村人に手伝ってもらいながら走ってくる車を止め乗せていってもらうことができます。料金はバスと同じ程度払えばよい。


<飛行機>:

長距離バスでの移動は大変時間がかかるので、飛行機を利用するのもよいと思う。
以下は国内線片道の料金。

ゴンダール-アジス     98ドル
バハルダ−ル-アジス   74ドル
ラリベラ-バハルダ−ル   57ドル
バハルダ−ル-ゴンダール 31ドル



<チャーター>

今回の旅で残念だったのはバスではやはり小回りがきかないということ。長距離バスに乗っていると、伝統的な牛糞で作られた集落や美しい風景に出会うことがある。そんな時バスでは止まりたくても、止まれない。
今度この国に訪れる時はバイクか車をチャーターして回ろうと思う。なにしろこの国は大地溝帯がはしっているため、風景がとても美しいのだ。そしてそんな自然の中に適応した独特の文化がいまだに生きている。それを見るにはうまく旅行行程をアレンジする必要があると思った。




宿


<安宿>

8ブルぐらいから始まる。アジスは全般に高いが、地方では20ブル出せば比較的清潔なところに泊まれる。(交渉すると安くなることが多い。)
この国の安宿には南京虫がいることが多いので、殺虫剤とかゆみ止めを忘れずに。一般に値が張るホテルほど南京虫は少ないような気がする。

アジスではピアッサ周辺に安宿が多い。ただし安宿はブンナベット(珈琲屋兼売春宿)であることが多い。
ブンナベットが特別危険だとは思わないが、そういうところは外部の人間が簡単に入ってこれるのでセキュリティーに若干不安がある。
地方では20ブルだせばまず売春宿ではないところに泊まれます。南京虫はバスの中でも咬まれますからねー・・・。まあ金を出していい宿に泊まるにこしたことはないです。




電気・電話・水道等


<水道>

水道水は飲んでも大丈夫だったが、水は買って飲んだ方が無難かも。
町中にある商店で炭酸水と、少し高いがミネラルウォーターを手に入れることができる。
地方ではホットシャワーは出ない事が多い。たまに断水する。


<電気>


停電はなかった。しかし、安宿では部屋の電気が暗いので懐中電灯があればなにかと重宝する。(泊まる部屋とトイレが離れた場所に設置されていることも多く、トイレに電気が通っていない宿も多い。)
安宿では部屋にコンセントがない。

 
<インターネット>

最近ようやくインターネットのできる場所が数件できたみたいだ。
ただ1アクションが非常に遅く30秒ぐらいかかることもざら。そしてうまく接続できないこともあるようだ。




訪れた町


◇アジスアベバ◇


<ボレ空港から市外へ>

乗り合いタクシー(1、2ブルぐらい)で、安宿の多いピアッサに行ける。タクシーだとうまく交渉すれば12ブルで行ける。


<首都アジスアベバのお勧めスポット>


1) なにがなんでも温泉!


なんと、エチオピアで温泉に入れるのだ!
N.Fホテルでは一等10ブル、二等6ブル、三等5ブル、四等4ブル、となっているが、三等以上は一人一つのバスタブがある。
夕方6、7時になるとかなり込み、二等はなかなか入れない。温泉入って、ビールを飲んで、これがあるからアジスは快適だ。/石鹸、タオルつき


2) マルカート市場


東アフリカ最大の市場と言われるだけあって、かなり大きい。一日じゃ見きれないかも。ただ観光のお土産の類はあまり売っていない。果物などを売る食品市場や、衣服などの繊維類が集まった市場など、カテゴリーごとに分かれている。
かなり混みあう場所なのでスリに注意する必要はあるが、親切な人も多く楽しめると思う。市場の周囲には香辛料を加工する工場や靴屋などが民家のなかに入りこんでおり、庶民の暮らしを垣間見ることができる。

 
3) エントト山

標高約3000メートルの山。頂上からはアジスの町が一望できる。山のふもとには小規模な市場があり、八合目には教会がある。山のふもとから教会までは乗り合いタクシーが走っている。
付近には結核病棟もあり、水を得るためにポリタンクをもって列をなす人や、山から薪を背負い降りてくる幼い子供たちの姿がみられる。とても物乞いが多く疲れる場所だが、なかなか興味深い場所だと思う。



この水汲み場のすぐ横には教会があり、貧しい人が物乞いにきたり、重い病気を持った人が祈りにきています。この写真を撮っていたら嫌な顔されました。先進国からきた人がなぜ私達の貧しい姿を撮ろうとするの?私達は好きでこんな暮らしをしてんじゃないよ、と言っているようでした。


4) 土産屋


ピアッサからGPOに向かいチャーチルロードを下ると道路の両サイドや、GPOの手前に土産屋がある。ちなみに、Tシャツは18ブル、銀アクセサリーは1グラム4ブルが相場だった。GPO手前の土産物屋はそこまでぼってくることがなく、付近の店が連携しているのか値のばらつきが少なく、一定の値段からは下がらない。

<おすすめレストラン>
チャーチルロードをGPOに向けて下っていく途中にあるオープン式のレストラン。(道路の左側)名前は忘れたが周りには土産屋があり近くにレストランがないのですぐにわかるとおもう。比較的安くて、おいしい。おすすめはチャーチルステーキ。

バハルダールの宿にて;場所は忘れたが8ブルぐらいのブンナベット。他の宿がタナ湖ツアーへの勧誘がしつこい中、商売気がないのが気に入って泊まった。顔が黒いと目の白さが際立ちますね

◇デブラゼイト◇

アジスからは列車駅近くのShort distance Bus Stationからバス45分南下した場所にある。
近くにホラレイクという湖があり、鳥のさえずりを聞いたりしてのんびりできる。


ホラレイク
高地ということもあって、雲が近く妙に息苦しい。週末になるとアジスから観光客が多いみたいなので平日のほうがのんびりできます。チャットをかんでコーラを飲んでだらだらしていたら一日が過ぎていきました。




◇ラリベラ◇

 祈る修道士
ラリベラの教会は遺跡ではなく、今も使われている建造物であるということがすばらしい。朝早く行くと、柔らかい光のなか祈る人々や静かに泣いている人々の姿があり、その姿は神々しく見える。この地を覆う光りは柔らかく、空気は研ぎすまされていた。


<アクセス>
 

アジスからはバスで所要2日。朝5時30分にマルカートバスステーションを出発。途中、DESSIで一泊し、DESSIから4時間かけてWELDIYAへ。WELDIYAでバスを乗り換え5時間かけてラリベラへ。 

町の中に教会群があるのでメインゲートまでは歩いてもすぐ。ただしそこから各教会への行きかたはとても難しい。
ラリベラの教会群は道がいりくんでいて場所がわかりにくいので効率良く回るにはガイドをつけた方がいい。いったんガイドをつけると、ガイドの勧誘や物乞いを追い払ってくれるのでよい。私は日本人旅行者と二人で子供のガイドに一人10ブルずつ払った。
町のまわりにも見どころが多いらしいので金と時間に余裕がある人はタクシーをチャーターするのも良いと思う。



朝のお祈り。中央の修道士はなぜかサングラスかけてます。このアンバランスさがアフリカっぽくていい


<みどころ>


12世紀に建てられた教会群を有すホーリータウン。現在も多くの巡礼者が集まるキリスト教の聖地であるため、エチオピア人の神に対する信仰心の強さが伺える。そして、多くの世界遺産観光地のように整備されすぎてなくてよい。街灯もほとんど皆無で夜は星が綺麗。

教会は全部で11つあり、その多くは岩をくり抜いて地下に作られている。これは、この時期イスラム教徒からの侵略を免れるために、目立ちにくい地下につくったためだ。特にセントジョージは造型が美しいので訪れて欲しい。



そして、これとならんで訪れてほしいのは、山の頂上にあるモナストリ−(修道院)。片道一時間くらいかいかけて登る。山の中腹には伝統的な牛糞でつくられた家屋や小規模な田畑があり、とてもあじわいがある。またここから見るラリベラの風景はすばらしい。


◇ エチオピア正教

西暦4世紀にシリア人修道僧がアクスム王国のエザナ王に伝えたことに始まる。
7世紀ごろからはイスラム教徒の侵攻によってかげりをみせたが、今
もなお古来より受け継いできた教えがいきづいている。


<宿について>


どこに泊まったか忘れましたが、南京虫にかなり咬まれたのでお勧めできません。ほかの旅行者に聞いてみたところラリベラでたくさん咬まれたという人が多かったので、高めの宿に泊まったほうがいいかもしれません。


◇バハルダ−ル◇ 

エチオピア第2の都市で、近くに青ナイル滝や、タナ湖の教会などがある。


<アクセス>


アジスからは鹿島ロード(日本の鹿島建設が作った立派な道路)ができたため、バスで一日で行くことができるようになった。バハルダ−ルからアジスへのバスは朝5時半の便と、9時の便があり、9時の便に乗るとDEJENに一泊することになる。


<お勧めレストラン>


ブルーナイルレストラン


<青ナイル滝>


ナイル川の水の7割はここからでるらしい。乾季は水量が少ないがそれでも来る価値は十分あると思う。
バハルダ−ルのバスステーションより一時間。早朝6時に始発が出るが一時間おきにバスは出ているし、ミニバスも多いのであせる必要はない。ガイドは必要ないと思う。



青ナイル滝 午前中にいけばこのように虹が見れますよ。


<タナ湖>


タナ湖には37つもの島々があり、島々の中には16、17世紀に建てられた教会群
がある。
教会へのツアーは数カ所のホテルから出ている。私はCHION HOTELのツアーを利用。料金は全行程4時間の短いコース(モナストリー四ケ所ぐらいまわれる)で40ブル。多分最初は100ブルくらいから始まるが、仲買人を通さず直接ホテルのオーナーのところに交渉しに行ったので安くなった。また前日までに予約するのが普通だが、舟の出発する1時間前ぐらいに交渉すればさらに安くなるかも。
ちなみに、中央の島にあるモナストリーに行くには、一日がかりの行程で160ブルはすると思う。その他に1つのモナストリ−に15から35ブルの入場料が必要となる。
教会のなかには女性の入れない所もあるため、ツアーを組む際にどの教会に行くのか聞いておいた方が良い。また、女性のみで交渉してアレンジしてもらうのも良いと思う。
短いコースではモナストリーの建築様式はほとんど同じなので、宗教関係に強い興味を持つ人でないかぎり全部見る必要はないかも。
タナ湖のまわりには宿が点在しているが、モナストリ−(修道院)のある島には泊れない。



<タナ湖の教会群>

1)DEBRE MARYAM MONASTERY  15ブル 
もともとは14世紀に建てられたが、19世紀に建て直された教会。

2)DEGA ESTEFANOS ISLAND MONASTERY 35ブル 
湖の真ん中に位置する島にある。
 
3)BETA GIOGIS ,MRYAMS MONASTERY 15ブル 
19世紀に建てられた新しい教会。もともとは16世紀に建てられたが、19世紀に建て直された教会。女性は入れない。

4)KEBRAN GABRIEL MONASTERY 20ブル 
17世紀に建てられた教会で、タナ湖の教会群の中で最も美しい教会と言われている。壁に描かれた宗教画や様々な宗教アイテムは見どころがあり、それらを修道僧が流暢な英語で説明してくれる。残念なことに女性は入れない。短いツアーでは必ず寄る。

5)NARGA SELASSIE ISLAND MONASTERY 20ブル
湖畔に佇む18世紀に建てられた教会。ロケーションがいいためロングコースで訪れる人が多い。

6)TANA CHERKOS ISLAND MONASTERY 20ブル
女性は入れない。

ケブラン ガブリエルモナストリ 
最も美しい教会
。この写真を見る限りどこが美しいのかわからないが、美しいのはモナストリーの中の絵。宗教画の多くは物語がありそれを修道士が説明してくれる。宗教画も写真におさめておきたかったが、体調不良のためモチベーションがさがり、写真どころか、修道士の解説も上の空だった



<バハルダ−ル市場>


この町名産の腰巻きが売っている。8ブルぐらいから大きさによって値段が違う。かなりぼってくるので、交渉は時間がかかる。物乞いが多い。


<バハルダ−ルのお勧めホテル>


タナレストランの上にあるホテル。20ブル。飯はうまいし、部屋も綺麗。
(注)タナホテルとは違う。<ー高級




食べ物
 

<インジェラ>

エチオピアの伝統的な主食はインジェラ(すっぱいクレープ)。これにワット(煮込みもの)をつけて手で食べる。ワットには、カイワット(牛肉激辛煮)ドローワット(鶏の超激辛煮)などがある。どのワットも基本的に脂っこく、激辛だったので,一番安い野菜ベースのベイアイネット(3ブル)が一番口にあった。
クックル(羊のスープ)は脂っこいがおいしい。ミンチャットは(生ひき肉を油であえたもの)サナダ虫に注意!インジェラがどうしても口にあわない人は、店の人に頼んでパンに変えてもらおう。


<パスタ>


一時期イタリアに占領されていたこともありこの国ではパスタが食べれる。
一部高級店にいけば話は別だが、パスタは茹ですぎで、特にジェノベーゼなどは具がカイワットベースになっているような気がする。魚をつかったパスタはまあまあいける。ただ、この国でカルボナーラは食べない方がいい。(生クリームを使っていないのでは?)


<紅茶>


0、5ブル アラブ地域同様、飽和しきった砂糖が旅の疲れを癒してくれる。

  
<コ−ヒー>

めちゃうまい。飲まなきゃ損。
ブンナベットでコーヒーセレモニーをやってもらおう。レストランやケーキ屋に行けばエスプレッソ、カプチーノも飲める。


◇コーヒーセレモニーとは?


日本にあるお茶の作法のようなもの。ブンナベットや一般家庭でエチオピア独特のコーヒー作法を見ることができる。、豆を煎り、細かく砕き、それをポットの湯の中に直接入れ、カップに注ぐ。いりたてのコーヒーの味は格別です!


<おすすめケーキ屋>


ほとんどの店はパサパサしててまずいが、タイトホテルの前にあるケーキ屋はおいしい。


<酒・ビール>


◇瓶ビールは6種類ぐらいあるが、味はいまいち。4ブルぐらいする。
◇ドラフトビール   1、5ブル。アルコール度数が低いので水のように飲める。レストラン、バーなどいたるとこで飲める。場所によって冷えている所と冷えてない所がある。
◇タッジ(蜂蜜酒)  甘くておいしい。
◇他にタッラ、アラキなど地酒がある。


<チャット(UP系の合法麻薬)>

日本では非合法。生の葉を噛み続け、口に含むことによって徐々に効果が現れるらしい。
葉はとても苦いがピーナッツと一緒に噛めば渋みがうまく中和される。酒を一緒に飲むことで効果が倍増するんだと、現地の人が言っていた。私は効果が現れる前にあきてしまった。


<断食について>

キリスト教徒が多数をしめるこの国ではファースティング(宗教的な断食)が存在する。毎週水、金曜日、そして年間を通して長期断食が数回行われる。この期間にはアジスを除く多くの店で肉や牛乳などが入ったメニューが消える。
ただ、イスラム教のラマダンとは違い朝昼晩ともに店は開いているし、上記を含むもの以外は食べれる。長期断食は2ー4月にあるものがもっとも長い。





気候、気温と服装

 

アワシュ;その日はエチオピア人の家に泊めてもらった。電気もなく質素な生活ぶりだったが、彼はできる限りのもてなしをしてくれた。豆をゆでたものや、ミネストローネを作ってくれた。川の水をろ過したものも飲んだ。彼と色々な話しをしお互いの文化について話しあった。この写真はそんな日の朝です。木と共にシルエットになっているのは鳥の巣です。




気温は高地のアジスでは年間通して20ー25℃とすごしやすい。朝夕は結構冷えるため、長そで、セーターぐらいは必要。昼は半袖でちょうどいい。
首都を中心に特に6月中旬から9月は降水量が多い。南西部は3月から6月と10月に降水量が多い。

憶測だが7月8月は降水量が多いため道がぬかるんで移動がたいへんかも。しかし、エチオピア人が言うにはこの時期は山の緑が美しく、BLUE NILE HALLS も流れ落ちる水の量が多く壮大だそうだ。
東部や南部の低地ではとても暑い。




治安


治安はすこぶるよい。しかしエリトリアとの戦争終了後、かなりたくさんの武器が首都部にも流入してきたようだ。そのためまれに凶悪な事件が起こる。アジスの町は各民家や、店が複雑に入り組んでいるため、そういう場所では注意が必要かも。(特にマルカート周辺)
夜間の外出に関しては私は毎日10時くらいまで出歩いていたが危険を感じたことはなかった。ただ町に街灯が少なく暗いため注意は必要だと思う。
そして隣国エリトリア、ソマリアの国境周辺にはあまり近づかないほうがいいかも、、、。


☆ロンプラには森林地帯の飢えが激しい地域、供給不十分な地域では政府に対する怒りが燻っていると書いてあります。また、南部のオモ、マゴ国立公園あたりでは部族衝突があると書いてありますが、今はどうなのかは解りません。また、エリトリアとの抗争は今のところおちついているみたいです。
この国は主要なポストを EPRDF(エチオピア人民民主共和国前線かな?)がしめていて、その大部分はティグレの息のかかった組織らしいです。富みがティグレに偏るのでティグレに対する不満は高いです。だから周辺国家の思惑がからめば、そのうちなにかおこるかもしれません。


マルカート;暑苦しいぐらいのりのいい奴だったなー。市場の裏にはこういった小規模の工場がたくさんあります。



旅のトラブル


<日本大使館>

この国で問題をかかえたら、まず日本大使館にアポをとりましょう。この国の日本大使館は親切な人が多いので必ずや、相談にのってくれるでしょう。

  在エチオピア日本大使館:電話番号;51ー10ー88


<病気にかかったら>

この国は医療レベルが低いので、深刻で急を要する疾患にかかると、隣国ケニアまで空輸だそうです。そのため、もしもの事を考えて前もって保険に入っておくことをお勧めします。
また、首都の一部の病院を除き、注射などをする場合には気をつけた方がいいかもしれません。よく注射針を持参して打ってもらえば大丈夫だと思っている人がいますが、もし薬液のほうが汚染されていたら元も子もないので、余裕があれば信用ある病院を大使館に紹介してもらうことをお勧めします。最近ではさすがに注射器の回し打ちなどはやっていないようですが、HIV感染者数が世界第2位であり、非常に高い感染率を有すこの国では特に注意すべきことのひとつです。

また高山病、一部低地地域でのマラリア感染、その他風土病にかかる可能性もなきにしもあらずなので、外務省の海外医療情報にて確認してみて下さい。
 

<南京虫対策>

たいてい安宿に泊まると咬まれます。殺虫剤をまくとか、シーツをかけるとかすれば一定の効果はあるような気がしますが、やはり咬まれます。とにかくかゆいので、虫さされの薬が重宝します。また、掻いたりして炎症がおき悪化したときのことを考えて、ステロイド(SAID)の抗炎症薬を持っていくことをお勧めします。
エチオピアから帰って1ヶ月たった今でも刺された後が消えません。多分あと1ヶ月ぐらいかかりそう。なので咬まれるのがイヤな人や女性の方はちょいといいところに泊まるほうがいいかも。

この女の子が羽織っている布は市場で10〜20ブルぐらいで売っています。あるエチオピア人に布を洗っているのかと聞くと洗わずに一年たったら新しい布を買うと言っていました。それにしてもこの子のするどい眼差しは最後まで変わることはなかった。笑っている写真も撮りたかったなー。

 



おすすめエチオピア情報

<ホームページ>


エチオピアベット

日本語のエチオピア文化や食などについてわかりやすく解説してあるページ。現地に長く滞在した人ならではの情報が詰まっています。またここからリンクを辿って行くと色々な情報が得られます。



<写真集>


野町和嘉写真集 1 神よエチオピアよ  2 飢えを喰らう 
僕の好きなフォトジャ−ナリストの写真集。彼の取材はかなりの月日をかけて撮ったもの。それゆえにとても写真に重みがある。特に2のほうは1980年代におきたエチオピアの飢饉の様子で、次元の違う世界に入り込んでしまった、彼の率直な感情が写真とともに書かれている。



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