イエメン写真館
いにしえの摩天楼や段々畑・・・・。
この国ならではの風景をお楽しみ下さい。
ハジャラの村標高3000m近くにあるハジャラという村。
イエメンの伝統的な山岳部族の村である。
イエメンの人々の生活は、一つの山にひとつの部族が基本。
山の頂上に集落をつくり、さらに日干し連がを積み上げて高層住宅を建て、
ひとつの家族(家長である爺ちゃんの息子達の家族全部)が住まう。他の部族に侵入されないように、住宅は、細い路地に寄り添って建て、
家の下部は全く壁のみとし、倉庫などに使うようになっている。
さらにその下にはサボテンを植え、石垣で断崖絶壁にする。イエメン人の生活は、山をいかに使い、いかに守るかがすべてである。
条件の良い山は狙われやすい。
男達は男であることの印に、腰にジャンビーヤと呼ばれる曲剣を携えている。
男も女も水道もない厳しい環境と自然条件のもと、逞しく生活している 。
段々畑
山の下はどこまでも続く段々畑。
イエメンの代表的なすばらしい風景である。
山の生活は自給自足。
作物は米や、野菜、男達の嗜好品カートなど多岐にわたる。
苦労して引く水の管理も含めこの畑を代々維持していくのは
さぞ大変だろう、と感動してしまうことしきり。
海と青年
こちらは灼熱40度以上&湿度100%の海の街、ホデイダの青年。
イエメンは、「サヴァの女王」で知られるとおり、
古代からアフリカ、アラブとの交易華々しい、海洋国家でもあった。
海のシルクロードの重要な港を携え繁栄した。
コーヒーの「モカ」等で知られるモカ港などは かつて大変にぎわった港である。まっ青な紅海の岩の上に、一人の青年がすっくと立った。
ジャンビーヤを携え、白い民族服を着て、遠くを見据える様は
この国の海の男としての伝統と誇りを感じさせる。
サナア旧市街
サナア旧市街に入る「サナア門」をくぐったところにある広場。
この国で明らかに一番にぎやかな場所である。
毎日市が立ち、いつも人でいっぱい。
夏はこのように、毎日スコールのような雨が降る。
サナア旧市街は世界遺産にもなっていて、イエメン伝統建築が美しい。
あちらこちらにモスク(イスラム寺院)があり、
朝のお祈りの時間、 街中に響きわたるアザーンは、
ものすごい迫力で 千夜一夜の街の情緒をもり立ててくれる。