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「烏合の衆」1分で全員をひきつけさせる方法  

TOSS静岡/杉山裕之

知らない子たちを前にして、早く子どもたちを、それも全員をひきつける方法を紹介しましょう。 



 知らない子たちを前にして、早く子どもたちを、それも全員をひきつけるというのは、できそうでいて、なかなかできないものである。
 この「先生」が前に立ったら、子どもたちがひきつけられた、という方法を創り出さなくてはならない。決して教師の威圧感でそうなるのではなく、「この先生の話だったら聞きたいな」と子どもたちに思わせるベきである。


前に立った時 @

 「5、4、3、2、1」と数える方法がある。あるいは、手のひらを広げて、あげて、段々と指をおっていく方法もある。大体、10秒位であろう。
 これでなんとかおさまる。これでもいい。それから話し始めればよい。しかし、この方法は、次に立った時も使わないとうまくいかない。二、三度くりかえすと、効果があがるような気がする。全員が、「この先生が前に立ったら、あれやるぞ」と認識するまで、つづけれは、効果はあがる。

前に立った時A 

 手をちょっとあげて、チョキでも作っておいて、

 「今先生が何本指を出していたかわかる人、手を挙げなさい」という方法もある。

 大体3分の1から半分ぐらいの人数であろう。

 「今、先生が何本指を出していたかわかった人は立派です」とつけ加えると、この方法は、次でもやれば8割の子が手が挙がるようになる。3回目はほとんど手が挙がる。この方法でもいい。
 今、あげた方法なら10秒から20秒でなんとかなる。
 

 しかし、相手は、まだ、前に立った教師と一度も話をしたことのない、気ごころの知れていない「烏合の衆」である。最初の機会に少しは仲よくなりたいものだ。「あの先生おもしろそうだな。話をききたいな」と思わせたいものだ。2回目に話をする時にも「あ、あの先生だ」と思わせたいものだ。

 そこで、私は、
 前に立った時Aの方法を使ったあと、その手をそのまま使ってゲームをやる。子どもたちをもっと積極的にひきつけさせるためである。
 「ゲームをやります。たいへんむずかしいのでがんばって下さい」
 (腕をあげて)

a 「先生と同じになるようにジャンケンをしましょう。先生が出したら、つづけて出しなさい」 

 

 T「ジャンケンホイ(チョキ)」          ──┐
 C「ホイ」(同じチョキを出す)             │ゆっくりと
 T(パーにかえて)「ホイ」               │
 C「ホイ」(同じパーを出す)           ──┘
 T「すばらしいですね。みんなできますね」
  (つづけて段々早くやる)

b 「今度は、先生に勝つのを出しなさい」 

 

 T「ジャンケンホイ(グー)」           ──┐
 C「ホイ」(パーを出す)                │ゆっくりと
 T「ホイ」(チョキを出す)               │
 C「ホイ」(グーを出す)            ──┘
 T「これもできますね」
 (つづけて、段々早くやる。できない子もでてくる)

c 「今度は、先生に負けるのを出しなさい」 


 T「ジャンケンホイ(チョキ)」
 C「ホイ(パー)」とまどう子がかなり出てくる。

 あとは、たてつづけにやっていく。逆思考はむずかしい。うまくできなくて混乱する子が多い。

 ここまでで約1分である。これだけで楽しくなってひきつけられてくる。
 やっと、本当に集中して、いやいやでなく教師に目をむけてくる。2度目に前に立つ時は、 「前よりもぐ―んと聞こうとする姿勢がよくなりました」
と言って始めればよい。前の時、ひきつけられた刺激が残っているから、聞こうとするのである。

この実践は、教育技術法則化シリーズに所収されたものをweb化したものである。


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