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 江戸時代の村役人、村方三役(名主、組頭、百姓代)は、村落内の行政を行っており、その代表を東国では「名主」西国では「庄屋」と呼んでいたようです。名主は村内でも家格が高い百姓で知識もありました。主な仕事は村政全般を扱いたいへんな知識能力と事務能力が必要とされます。この館は明治期に建てられたもので外観は低い軒の瓦葺き、正面の潜り戸付の大戸、格子等当時の寺尾地域の民家の面影をよく残しています。内部はたたき土間と六畳の整形四間からなる田の字形四つ目取りの部屋、大黒柱の建つ伝統的な民家の造りです。
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『忠臣蔵討ち入りの趣意書』『寺尾村の人口動態』『年代記話傳』などの古文書など何点か展示されており『忠臣蔵趣意書』の解説を読んでみると「元禄15年赤穂浪士が吉良上野介の屋敷に討ち入りした時に玄関先へその趣意書を書きつけた文章」と、書いてあります。
『年代記話傳』では「寺尾村名主、小池太三郎によって著わされた幕末、維新の年代記」と書いてあります。そのほかにも、日常使用されたと思われる、九谷焼の壷なども展示されています。
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