寺尾の地すべり 1
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中央のベージュの個所が地すべりの起きた一部。
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 寺尾地区の地すべりは時代が遡ること天明、安政の時代からかなり頻繁に起きており、昭和に入ってからでも実に16回も起きているそうです。中でも昭和39年と49年の2回が規模からしても大きいです。
昭和39年の地すべりについて小池重太さんという方にお話を伺いました。
「2、3日前から雨が降っていて川の水も多かった。朝早くで山に行く人もなく、それが幸いだった。外にでてみると杉の木が滑って落ちてくるのが見えて音はしなかった」と、仰いました。昭和49年の地すべりは後に七夕豪雨と混同したようですが人家の半壊、全壊、国道やJRなどに多量の土砂が流れ込んで何日間か不通になり、甚大な被害を被ったことはまだ、記憶に新しいです。
それでは何故このような地すべりが起こるのか関係資料によりますと、「まず、石、岩の成分が軟弱(砂岩、泥岩)が主体であり東海地震で騒がれている地質断層にも大いに関係している。その要因として考えられる危険個所の範囲も、倉澤、今宿、西山寺の一部までに及んでいるということです。
 地すべり防止工事は昭和49年の地すべりを期に本格化しこれ以前からの工事期間を含めかなり高度で特殊な技術を必要とされ莫大な費用も費やされていると思います。国1バイパスやJRから山腹に白い升目のブロックや緑色の鉄柵が見えますが、これらはこの工事の一端を示す造形物でしょう。
この工事は2001年春に完了しその後はコンピューターによる監視が継続されています。
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