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まえがき

 この研究報告書を“真理”と名付け 昭和49年度静岡県立富士高等学校・物理部より、同一研究テーマに取り組んでいるクラブ及び研究所に対し、また当物理部の一年のまとめとして 一般の方々に読んでいただくように発行いたしました。“真理”は今年初めて発行に至ったため 満足されないかもしれません。しかしここに発表している物理部光学班、生物物理班の2つの班は前者は“光の干渉” 後者は“自製分光分析機による生体色素の吸収特性”という独自のテーマをもち 2年前から研究をし現在この報告書を書くに至ったわけです。各班初めは多くの難問をかかえ先が心配されたものでした。しかし、富士高精神及び物理部精神で切りぬけやっと報告までたどりついたのです。光学班にはこんなエピソードがあります。それは光学班のかなめともいえる遠藤氏は静岡県理科教育研究発表大会東部大会出場の時、研究をまとめるのに前夜学校に非公式で写真部の暗室で仕事を翌朝までやろうとして 下着をもって学校へやってきて夜11時までやって後藤先生に追い帰されたということでした。(それが常識です。)また研究を夜遅くまでやったため 翌日は午後から登校という時がありました。また生物物理班の水野氏はスペクトル撮影の実験を腹と腰を押えながらやって 数日後入院。原因不明の腹痛の為とにかく開腹手術 原因はなんと虫垂の中に石が入って17〜18cmもある虫垂が腰の骨に癒着して炎症をおこしていたことがわかりました。手術後腹膜炎、腹管マヒを併発したため 体半分を棺おけにつっ込んだが九死に一生を得て、入院中分光分析の文献を枕もとにおいておいたということでした。(退院一年後水野先生が胃かいようで入院)
このように半分気狂じみている諸氏によって研究した各テーマです。みなさんにどれだけ役に立つかわかりませんが、私たちはできる限りの時間をこの研究報告書に費しました。その点十分考慮していただきたいと思います。しかし、研究テーマ及び自然科学的表現に対して不明の点がございましたら、編集責任者までお問い合わせしていただきたいと思います。
みなさんがこの本を読んで物理部に今後期待されることを望みます。

編集責任者 水野秀一
by JA2RFE

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