バカボン@シェフのおすすめ名盤

最終更新日:2001/04/14
続々追加予定!

只今の名盤リスト

アーティスト アルバムタイトル ジャンル
レッド・ツェッペリン レッド・ツェッペリンW ロック
オムニバス(J.S.BACH) バッハ・リラクゼーション クラシック
グレン・グールド バッハ / ゴールドベルク変奏曲 クラシック
スレイヤー レイン・イン・ブラッド ヘヴィメタル
ジムホール アランフェス協奏曲 ジャズ

〜まずは能書きから〜

世の中に名曲と言われる曲はそれこそ星の数ほど在る。
しかし、名盤となると話は別だ。
名曲が1曲入っているだけでそのCDを名盤と言えるだろうか?
そのたった1曲がCD1枚分に相当するパフォーマンスを持つ曲なら十分「名盤」に値するだろうが、多くの場合「ノー」である。
「この曲めっちゃイイんやけど、アルバム1枚こうてしまうのはなあ」 というCDをわたしは名盤とは呼ばない。
ここでは、
1枚のアルバムとして特に完成度が高く、駄曲の割合が限りなく0に近い真の名盤を、バカボン@シェフが独断と偏見によりセレクトし、迷惑なのを承知の上で薀蓄たっぷりに皆様に提供するものである。

なお、「買ってみたけどイマイチやった。どないしてくれんの」というケースが発生した場合、連絡を戴きたい。メールボックスがパンクするほど、いかにそのお買いになられたCDが素晴らしいかをとくと返信させて頂く。

また、皆様からの名盤ご推薦も広く募集中であります。バカボン@シェフが実際に聞き、「これは名盤なのだ」と認めたモノについては取り上げさせて戴きます。


ジャンル 一般的な’70年代ロック、ちょいお固め
タイトル (無題)
アーティスト Led Zeppelin レッド ツェッペリン
発売年 1971年
こんな方にオススメ 質の高い真のロックを求める方に
タイトルは正式にホントに無題である。アルバムジャケットに、タイトルやアーティストのクレジットすら無い。便宜上、彼らの4枚目のアルバムであることから「Led Zeppelin W」、「W」、またジャケットライナーに彼ら4人のシンボルが印刷されていることから「Four Symbols」、「Symbols」などと呼ばれている。ちなみに日本では「レッド ツェッペリン W」と呼ばれることが多い。CD本体のレーベルには「SYMBOLS」と印刷されている。なぜ、タイトルが無いのか? 彼らの前作にあたる「Led Zeppelin V」において斬新な試みを取り入れたところ、固定観念を持ったプレス達にさんざんに叩かれた。これにおヘソを曲げたジミーペイジがレコード会社の猛反対を押し切り、タイトルもアーティストのクレジットも一切入れないで発売させたのだ。すんごいワガママさんである。結果、大絶賛だったのは衆知のとおり。
ちなみに叩かれた「V」にはあの「移民の歌」、「貴方を愛しつづけて」など収録されており、今では非常に評価が高いのだが。

さて、CDの内容に移ろう。う〜む、名曲揃いである。演奏技術が発達した現在でも難曲のひとつに数えられるオープニングチューン「BLACK DOG」。VAN HALEN、HEARTなどライブのラスト曲として取り上げているバンドも数多いロックの聖歌「ROCK AND ROLL」。文句無くロックの名曲として金字塔的存在感を放つ「STAIRWAY TO HEAVEN」、、、、まさに目白押し。すごいのは、名だたる名曲の影に隠れがちの他の曲のクオリティの高さだ。これ以降ロックのドラムサウンドは全てこの曲のサウンドを目指したといわれる「WHEN THE LEVEE BREAKS」、玄人好みの「MISTY MOUNTAIN HOP」などがそれだ。アルバム全曲のレベルの高さとカリスマ性、よってこれは名盤なのだ。

バカボン@シェフは学生時代ZEPにのめりこみ、ギターを始め、ライブで「天国への階段」を演りたいがためにジミーペイジと同じギブソンのダブルネックギターを大枚はたいて買ってしまったほどである。冷静になるとこんなギター他に「Hotel California」(EAGLES)くらいしか使い道ないんだよなぁ。


Sorry no picture ジャンル クラシック
タイトル BACH for RELAXation バッハ リラクゼーション
アーティスト オムニバス(J.S.BACH)
発売年 1998年
こんな方にオススメ お手軽に質の高いクラシックを楽しみたい方に
バッハである。バカボン@シェフはクラシックも大好きなのだ。はっきり言ってクラシックなんぞバッハだけで十分だ。バッハは最強にして最上である。フェイバリットアーティストにバッハを挙げるアーティストは非常に多い。あのロック界最速ギタリスト、イングヴェイ マルムスティーンも、ジャズ界No.1ベーシストのロンカーターも、、、、挙げればきりが無い。よく知られた楽曲はもちろん、題名もわからんようなちょっとした曲も、バッハの曲はそこらじゅうに氾濫している。TVをつけていればバッハの旋律が流れない日などない。みんなそれがバッハ作曲だと気が付かないだけだ。ゲームボーイではやったテトリスのBGMにさえ使われている。(デフォルトBGMではなかったが)

さてこのCD、バッハのおなじみの旋律をおいしいとこ取りで集めたオムニバスである。どっかで聞いたことあるなぁ、という曲てんこ盛りである。これはオイシイ。オムニバスを名盤として挙げるには多少抵抗がなくもないが、名盤の条件は満たしている、と判断しての推挙だ。ここで取り上げた「BACH for RELAXation」はあくまで一例に過ぎない。西暦2000年はバッハ没後250年ということもあり、色々な企画盤が発売されている。選び方のコツは、クラシックはよく1000円程度の安値で売ってるものが多いが、ソイツには手を出さないほうが得策だ。なるべく有名レーベルから出てるものを選んで頂きたい。真の名演はアナタの魂を揺さぶる。
他に「どこかで聴いたクラシック--バッハ特別編」なども良い。

これらの楽曲が250年も前に死んだ人間が作ったものであるということに驚き、これらを超えるものがこれからも出てきそうにない、ということに驚いてしまうバカボン@シェフであった。


ジャンル クラシック ピアノソロ
タイトル J.S.BACH / Goldberg Variations バッハ / ゴールドベルク変奏曲
アーティスト GLENN GOULD グレン グールド
発売年 1955年/1982年
こんな方にオススメ お休み前のBGMをお探しの方に。
バッハ好きのバカボン@シェフが選ぶこの曲、クラシックが好きな人以外では知る人も少ないであろう。アリアと30の変奏曲から構成されたこの曲は、バッハが懇意にしていた不眠症の伯爵のために作曲された。バッハのピアノ曲を弾かせたらこの人の右に出る者はいない、奇才グレングールドの演奏である。もともと不眠症治療のために書かれたこの曲も、グールドの画期的な解釈により起伏のある構成に仕上げられており、当時のオリジナルほどは睡眠導入BGMには向かないかもしれない。私はこれで気持ちよーく寝入ることができるが。コンサートで観客をほったらかしにしたまま30分以上もピアノのイスの調整をし続けていたほどの変人グールドの唸り声がバッチシ録音されている点でもクラシック録音の常識を打ち破った1枚だ。ピアノに混じって演奏家の唸り声や鼻歌が明瞭に録音されているなんて前代未聞だ。ところで上の発売年に2種類記載があるのは、1955年版がグールドのデビュー作である旧盤で、1982年版が亡くなる前年に録音された遺作の新盤である。そう、グールドはゴールドベルクで始まり、ゴールドベルクで幕を閉じたのだ。うーん、カッコ良すぎる。グールドには2種類のゴールドベルクがあり、クラシック界では2枚とも名だたる名盤である。この2枚、「どうせクラシックに詳しくなければわからん程度の違いだろう」と思われるかもしれないが、全く同じ曲の演奏なのに明確に違うのだ。なにしろ演奏時間からして全然違う。旧盤38分に対して新盤51分だ。旧盤は録音が古いため音質的には少々難ありだがフレッシュかつ可憐で演奏が早い分テクニカルだ。対して新盤は音が非常によく起伏も多少大きく感じる。初心者にはアリアがより可憐な旧盤か。最近どちらもソニーからデジタルリマスタリングを施されて発売されたので、旧盤がどれくらいクリーニングされているか楽しみである。旧盤で2分弱、新盤で3分の冒頭のアリア、これだけでこのCDの価値は十分ある。それくらいすばらしいアリアだ。
バッハピアノ曲の小曲ばかりを集めたグールドの「The Little Bach Book」にも旧盤のアリアが収められている。こちらもなかなかだ。
実はこの曲、映画「羊たちの沈黙」でレクター博士が逃亡するシーンでテープレコーダーから流れていたアノ曲である。食事が運ばれてきた時にアリアが流れており、アリアが終わると同時に警官に手錠を掛け2人の警官を殺す。直後のシーンでしばらく恍惚の表情で聞き入ってたのが第7変奏で、この間旧盤では約6分。2人を殺してから少なくとも4分間はボンヤリしていた計算だ。
続編の「ハンニバル」が現在公開中であるが、原作にはレクター博士自身がハープシコード(チェンバロ)でゴールドベルクを弾くシーンがあるので、映画にも再登場しているかどうか非常に楽しみである。

ちなみにバカボン@シェフはゴールドベルクのアリアを自分で弾きたいがためにピアノを独学で練習してしまったほどである。ピアノはこのアリアの他にバッハを数曲弾けるだけだが。


ジャンル ヘヴィメタル かなりお固め
タイトル REIGN IN BLOOD レイン イン ブラッド
アーティスト Slayer スレイヤー
発売年 1986年
こんな方にオススメ はじけたい方に。
スラッシュメタルと表現されるジャンルのバンド群の中でも最も過激で攻撃的なスレイヤーである。メタル界きっての傑作とされる彼らの3作目にあたる本作は15年も経った今でも衝撃だ。この名盤、実は各国で放送禁止処分を受けている。なにしろ、オープニングナンバーの第一声からして「Auschwitz〜 !!!!!」である。こんなのが何の問題も無く世に出てしまうのは日本くらいだ。発売時にはもめにもめ、なんとか配給先も決まって世界各国でリリースされ、今では名作の誉れも高いなんて世の中どうなっとんじゃい。

このCD、10曲入ってて30分弱、1曲平均3分弱だ。とにかくムダが無い。贅肉を殺ぎ落とされたスピードリフは凄みを放ち、聴く者を攻め立てる。アルバム1枚でひとつの作品であることを強く感じさせる。メタル界の至宝といわれた D. ロンバードのメチャウマなドラミングも聞き所だ。
ただし、この手のジャンルが初めての方にすすめる気はない。いきなりこんなの聞く必要は無い。もう少し一般受けするMETALLICA中期作などから足を踏み入れたほうがいいだろう。
このスレイヤー、デビューアルバム発表時、メンバー平均年齢が19歳だったというのは驚きだ。前2作もメタルの古典として評価も高い。特に2作目はバカボン@シェフも大好きである。

バカボン@シェフもかつては大多数の方と同じく、ヘビメタは苦手だった。それはホンモノを聞いたことが無かったからだ。ホンモノはただヤカマシイだけのその他大勢と違い、明確な音楽性を持っており、且つテクニカルである。初めてのホンモノ経験がライブだっただけにその衝撃はすごかった。ロックの多様性の中で攻撃性に特化しただけでヘビメタというジャンルに括られ忌み嫌われるのは心外である。ただし、しょうもないヘビメタバンドが80年代そこかしこにうにょうにょしてたのも事実である。


ジャンル ジャズ インスト
タイトル CONCIERTO アランフェス協奏曲
アーティスト Jim Hall ジムホール
発売年 1975年
こんな方にオススメ ジャズをあまり聞かない方へ。睡眠導入にもグー。
ギター協奏曲として名高いアランフェス協奏曲を、ジャズ用にアレンジしたものである。アランフェス協奏曲第2楽章「アダージョ」の旋律は、クラシックに親しみの無い方もよくご存知だろう。この曲をジャズに初めて導入したのはかのマイルスデイビスであるが、マイルスがトランペットとオーケストラの対比に重点を置いていたのに対し、こちらは構造単純化によるメインテーマの循環である。ひたすら抑制されたリズムパートの上に静かにかぶさる各パートのソロ。参加アーティストの顔ぶれも豪華である。こんなすばらしい計算しつくされた演奏が譜面無しで進行しているなんて信じられるだろうか。収録曲たった4曲総録音時間40分弱の約半分をタイトルチューンが占める。残りの3曲は、まぁ特筆すべきものはない。全ては「Concierto de Aranjuez」である。CDをプレーヤーに入れていきなり4曲目にジャンプだ。起伏を意識的に抑制し、静かに流れるテーマは、お休み前のひと時におおいに活躍してくれる。また、ジャズをあまり聞くことがない方にも抵抗なく受け入れられることだろう。

本家本元、クラシックの方のアランフェス協奏曲もオススメ。カゴメ野菜生活のTV−CMに出てくる美人ギタリスト村治佳織の最新盤「アランフェス協奏曲」なんかどうだろう。彼女、実はクラシックギタリストとしては超一流の腕前で、決してお顔の良さだけでTVに出てるわけではない。作曲者である90歳を過ぎたロドリーゴに亡くなる直前にも会っており、その直後の録音であるこの作品は、演奏者の楽曲に対する精神的な部分の解釈も充実しているのではと推測される。