平成12年 8月24日(木) 「両親から赤ちゃんへの贈り物〜名前に託す夢や願い〜」 (代表の奥さんより)
妊娠35週目に入り出産という日がいつ訪れてもおかしくい状態になりました。予定日まではまだあるものの、「いつ陣痛がきても…」などと忠告されると妙に神経質になってしまって、このお腹のハリは…とか、この痛みはもしかして…などと気にしてしまう。特に主人が出勤したり、テニスに出かけたりして家に一人になった時にその思いは強くなる。
しかし、不安ばかりに襲われている訳では無い。わが子の誕生に対し夫婦またはそれぞれが「産まれたらこんな事をしてあげたい」「こんなことを一緒にしたい」「こんな子に育って欲しい」等と考えたり話し合ったりと楽しい事も多い。そんな中で一番の悩みはわが子にどんな名前をつけてあげたら良いか?である。親に課せられた最初の責任だ。
名付け事典を片手に名字とのバランスや字画、漢字の意味などを考慮しながらふさわしい名前を考える。普段、一つ一つの漢字の意味など考えた事が無いだけに「この字にはこんな意味があったのか…」と気づき驚く事もしばしばである。
私たちが選んだ漢字の候補の中に「たすける」という意味を持ったものがある。凶悪な少年犯罪が多発していること。douxの中で起こる様々なトラブル…それらの根幹は全て自分だけがという自己中心的な考えにある。そんな事が影響してか、私たち夫婦の頭には「周りに気をつかえる子」「協力できる子」に育って欲しいという願いがある。もちろん名前に願いを託すだけでなく見本となる私たち親(大人)が実践しなければならない。
人間がこの世に誕生してまず初めに属する団体生活は、幼稚園や小学校ではなく「家族」という団体であると聞いた事がある。学校などに比べれば非常に小さいものだけど、一番身近で一番大切にしなければならない基本団体だと思う。夫婦で参加した両親学級の中で保健婦さんが「子育ては育児であると同時に育自である」と言った。友人も「子育てしながら子供から学び、自分自身が育てられているなーと感じる事がある」などと話してくれた。良い大人、良い子供が育つ為の「基本団体=家族」をこれから作り上げて行きたい。
昨日、douxの会員から退会届が送られてきた。家族基本=家族的クラブを理念とするdouxでは自分の目指すテニスができないことが理由という。上手になりたい。試合で勝てる力をつけたい…そういう思いがあり、皆で楽しく。そしてテニス(doux)を通して仲間作りをという考えは意に反するようだ。テニスというスポーツを通して得たいものが何であるか?何を目的としているのか?仲間を作りたい人。運動不足を解消したい人。健康の為。余暇を楽しみたい人。自分自身の持っているテニスの技術を向上させたい人。それは会員の数だけ理由や目的はあるだろうし、あって当然だと思う。それを非難したり否定する事はしてはいけない。
ただ、縁あって強制ではなく、きっかけや理由はどんなものであっても自分自身の意思でdouxという団体に入会したのだから、そこに存在するルールとかマナーは守るべきだと思うし、お互いが協力しあって技術面だけでなく個人や団体の姿・形の向上に努めるべきだと思う。
今回、退会する会員がこう付け加えていた。「自分と同じ目的を持っている仲間同士で新しいクラブを作りたい。皆で協力しあって築き上げて行きたい」と。
皆で協力する事で一つの目標に向かって一つの団体が運営されていく事が分かっているようだ。でも、なぜそれがdouxという団体ではなされて来なかったのか?「協力しあって築き上げていくもの」という精神がdouxの中でも発揮されていたなら、様々なトラブルは起こらなかったかもしれないのに…逆に言うと、douxの中で発揮出来なかった協力するという気持ちが他の場で、果たして発揮出来るのだろうか?
同じ事が繰り返されなければ良いけれど。
話を最初に戻そう。両親から赤ちゃんへの最初の贈り物=名前。どんな名前がいいかなー。産まれてきた子供に聞いてみよう!いくつかの候補を呼びかけて笑って答えてくれたら、その名にしようっと。
………出産を間近に控えた妊婦のひとり言より。