平成12年 4月29日(土) 妻のひとりごと
妻のひとりごと。
4月29日(祝)。大型連休の初日。暖かく良く晴れ渡った空を見上げ、5カ月目に入って少し目立ち始めたお腹をかばいながら布団干し。新緑に染まった近くの山々を見ながら「来年の今頃は親子三人で、行楽地へ遊びに行きたいな」とひとり言。
そんなささやかな思いを打ち消すかの様に「5月分のコート代が払えないかも…」の声。会費の滞納者が多くてdouxの資金に苦慮しているようだ。今に始まった事ではないらしが、今年は特に大変なのかな?独身の頃は不足した資金分は自分の給料などを当てて、何とかやり繰りしていたと言う。ところが、結婚して私という妻が大蔵省になってからは、家計とdouxの資金の混同を厳しくチェックし避けさせているので、それができなくなった。困っているのは分かているが、あえて援助しない。「当然でしょ!」と言い切る妻。鬼のようだな(笑)
「コート代が足りなくなるほどコートを確保しなければいいじゃない」と妻が言う。「本来、決められた期日までに全ての人が会費を納めてくれれば、無理なくやり繰りが出来るし、逆に予算に余裕がでるんだ」と代表が言う。喧嘩の始まりだ。こんな言い争いはいつまで続くのだろう。来年の連休も赤字財政とにらめっこかな…・・そんな、心のつぶやきも知らずに彼は、間近に迫った試合の参加者を必死で探していた。
テーブルの上に目をやると、「総会中止」を知らせる会報が風に揺れていた。本当に中止にしちゃうんだ。連休中の恒例であったソフトボール大会も中止になった。今後予定されている交流会やバーベキューはどうなるのかな?と心配してしまう。
総会をやる意義はなんだったのか?考えてみた。先にも述べたように資金のやり繰りひとつを取っても代表(doux)は苦慮している。そのような中、年間十数試合予定されている大会の申込や選手探し。コートの確保や毎回の練習の進行。初心者練習の補助。老若男女・レベルの違う仲間達が交流できる様々な行事の計画と運営。膨大な作業量になる。少しでもこの現象を知ってもらい、そして協力していただけたらいいなと思う。その為にも、大げさで堅苦しいと思われるかも知れないが、「総会」というきちんとした公式のばが必要だったと私は思う。
「douxは少し大きくなり過ぎたね」「やっていることが細か過ぎるのでは」「douxも大切だけど健康と家庭を第一にしてね」と言う声。では、役員やお手伝い係などを決めてdouxを続けたいとお願いすれば「自分はテニスを楽しんでやっているだけ」「郁生さんは好きでやっているのだから…」という答え。
私が社会人になってからソフトテニスを再開したのは、家と職場の往復だけの毎日に物足りなさを感じていたこと。新しい出会いが欲しかったこと。運動不足を解消させたかったからだった。市のテニス教室から始まって数チームのテニスサークルを渡り歩いた。楽しかった。テニスを通して余暇を楽しみ、その中で友人も見つけた。その頃の私は、多くの会員と同じようにテニスは余暇を楽しむ場であった。その裏で苦労している人がいる事など考えた事もなかった。でも、考えてみればすぐに分かる事だった。私がテニスが出来るのはコートがあるから。練習日を知る事が出来るのは、それを知らせてくれる会報があるから。
「家族を大切に」「奥さんを大切に」とありがたい言葉が寄せられる。お気遣いありがとうございます。でも、家族が基本・家族が大切・・それは代表が一番分かっている事である。だって「doux」とはフランス語で「優しい」とか「暖かい」という意味だもの。家族参加型。家族の様に暖かいクラブをdouxは目指しているのだもの。
代表と会員の気持ちが通じ合わないから話し合いの場が欲しいという声があった。一部の人たちと酒をかわしながら意見を出し合うのも話し合いの場なのかも知れない。でも、doux全体で話し合って、これからどうしたらいいのか意見を出して、皆で公平に協力できたらいいと思う。総会がなくなってしまうのは残念だな。
……新しく増える家族とゆっくりと楽しい時間が過ごせる日が訪れますように。
そうだ、安定期に入った事だし、明日は初心者練習の球拾いの手伝いにでも行こうかな。