デンパート家に伝わる神話
 創造神アフトにより創造されし光の世界に、大いなる力を持ちしウィルシオンが降り立った。闇と影を司る彼は、この光を遮り暗黒の世界へと誘ったのである。
世界は闇の中へと没してしまい、そして闇より産まれし異形の者どもを統べし彼は、いつしか100余種の魔物を統べ暗黒の内に住みし王と呼ばれるようになっていたと言う。
輝く光の世界を失う事を善と考えぬ神々は、ウィルシオンに何度と異議を申し立てるが、ウィルシオンはこれを笑い侮蔑した。この態度に怒った神々は、ウィルシオンを静めんが為に闇に包まれた光の世界へと降り立った。光を取り戻さんと立ち上がりしは、太陽神ミ・キウリー、月神ダーム・ギア、水神イー・ムーア、大地神ム・サディカ、火神ノ・マロニエ、風神リュオ、星神フイ・チェッコス、雷神リューヒューズ、武神ラーディス、幸運神リーム、生命神フェインバイト、方位神チャンバロの12神達であった。彼らは、次々と魔物どもを静め闇と影の中へと帰して行った。しかし、闇に染まりし天地創造を成した地水風火天の精霊たちのその力は、神々の力に増さぬとも劣らず、この戦いはいく百年もの間続いたと言う。
 そしてついに、武神ラーディスは、神々の魂を宿せし聖剣ラダムディスパーを掲げ自らの魂と共にウィルシオンを大地の底へと封じ込めたのであった。こうして、闇と影を失った世界は再び光を取り戻して行ったと言う。