輪廻転生について

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 予定を変更して、輪廻転生について考えたことを書きます。なぜ、予定を変更したかと言うと、ご意見コーナーの意見をくださった方々の話を読んでいるうちに、ひょとして、深層心理学(という言い方が正しいか?)の催眠術により、科学的な検証が可能かもしれないと考えたからです。

 私は、輪廻転生というものがあるのではないかと思っています。こう思うに至った理由はいくつかあるのですが、催眠術により、前世の記憶を呼び出すという話に信憑性を感じていると言うことが一番の理由であります。

 さて、この催眠術による前世の記憶を思い出すと言うことは、かなり以前から言われているのですが、どういう訳か長い間、科学的な分析による検証がされていないようです。実際は研究はされているのでしょうが、その結果は世間に認知されていません。もちろん、この場合の結果は、肯定の場合も否定の場合も含めてです。

 これは、私の想像であるのですが、多くの人にとって輪廻転生があるかないかなどと言うことは、どうでも良いことだと考えている可能性が高いのです。だから、再現性があるかどうか、追試出来るにかかわらず公の立場での発表がないのではないかと思います。

 此処で話がそれるのですが、輪廻転生があると仮定すると、どのような推論が成り立つかと言うことを考えてみました。(別に今考えたわけではない)

 魂というものの存在についての答えとして、輪廻転生があるかどうかは重要な意味を持ちます。人間が生まれ変わるまでの間、その人間は魂だけの存在になっている可能性があります。その様に考えない場合は、死んだ瞬間に別な人間に生まれ変わるという可能性も無いことはないのですが、その場合も死んだ人間の記憶をどのようにして、新しい個体に伝達するのか大きな疑問が出ます。

 もし、古い個体が死んで、新しい個体として生まれ変わる間での間、何もない状態であるとしたら、記憶を伝達する手段がありません。魂と呼ばれているものの何かの存在がなければつじつまがあわないと言うことになります。

 過去の記憶については、遺伝子の中に先祖の過去の記憶が組み込まれているのだ、と考える人もいると思います。その可能性はないとは言えませんが、前世で子供がいなかったり、あるいは前世の記憶で死ぬ直前の状態の記憶を持っているケースを考えると遺伝子の中に記憶が残されていたとしても、それだけで説明は付かないことになります。

 そして、魂の存在(それがどんなものかは不明でも、何かがあるということ)が、それまで神秘的に思われていたことのうちの幾つかの検証に役立つはずです。

 結局、催眠術で過去の記憶を呼び出すことが出来るかどうかを確認することは、魂の存在など様々な神秘的なものに対する検証のきっかけになると思います。

 細かく書く必要もないのですが、検証の方法としては、無作為で選んだ人間を基に、複数のチームで過去を調べ、その過去の記憶の中で起こった出来事など、あるいはある特定の建物などの様子などを調べて見れば良いのです。

 検証で難しいことは、このような方法でもイカサマが出来てしまいます。たとえば、予め過去を調べておいて、被験者に伝えておく(普通に話すのではなく、それこそ催眠術などで情報をインプットしておく)方法などそれこそ考えればいくらでも出てきそうです。いろいろな可能性を検討して、極力イカサマの入る余地をなくさなければなりません。

 実はと言うまでもないけど、過去において、これに関しては様々な書籍が出版されています。最近で手に入れやすい本(要するに私が最近本屋でならんでいるのを買った)をひとつここに書いておきます。「前世探検」ブルース・ゴールドバーグ著、イースト・プレス出版です。この本には様々なケースが紹介されています。今まで、この手の本を読んだことのない人は、読んでみる価値があるかもしれません。

 ただやはりことわっておかなければならないことがあります。書籍というものは信用できるものばかりではありません。単なる活字ですから、全くのデタラメだという可能性もあります。書籍などは作者が意図して(おもに商業主義で)変に書けばいくらでも好き勝手に書くことができます。ノストラダムスの世紀末の本などは、嘘っぱちの良い例です。ちなみに、真面目なノストラダムスの研究書などには、1999年の預言など出てきません。もちろん真面目な本もあるのですが、通常の場合なかなか真偽を確認出来ません。基本的には読んだ人が、その本を信憑性があると考えるか、そうでないか決めなければなりません。どちらにせよ断定は出来ない筈ですが。

 もしその不確定さが我慢ならない人は、もう自分で調べるしかありません。また、同様の理由で、もし貴方が実際に調べて確認をとったとしても、それで他の人を納得させることが出来るかどうかというと、それも無理なことだとおもいます。

 結局のところ、個人でいくら確認しても、社会的な認知にはつながりません。(非常に難しい。)方法は、公平であると社会的に認知された組織による、科学的で組織的な調査によるしか考えられません。別にそれほど膨大な費用がかかるわけではないので、国などで調査をしてくれると良いと思うのですが。(正直に言うと日本の場合では信用しにくい。)

 ちなみに、外国では国で調査しているところもあるようです。しかし、英語のレポートや現地に行って確かめることなど日本人には甚だ不利です。そして、輪廻転生はキリスト教の教義にあいません。外国でも輪廻転生を強く言えば反キリストの烙印をおされかねません。その点では、仏教国(無宗教国)の日本で研究すれば価値あるものになると思うのですが。

 おまけに書いておきますと、輪廻転生は仏教では普通の考え方です。仏教の目的は、修行によって輪廻転生の輪から抜け出すことにあります。私などが考えるには、輪廻転生によって生き返ることは、自分の死によって自分の存在が「無」になってしまうことよりもずっと精神的に良い考えだと思うのですが、修行によって輪廻転生しないですむように努力するのはちょっと不可解であるような気もします。

 この件について、詳しい人がいたらご意見をお願いします。

(1997/05/09)


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