一期一会 (第140話)

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 一期一会については以前どこかで書いた記憶があるのですが、今日面白い体験をしたので、あらためて書こうと思います。

 昨日の夜、布団に入ってからなのですが、「神との対話」で道で物乞いに出会うという話があったことを思い出しました。そういえば私は物乞いにはあったことが無いなあ(少なくとも最近は)、と考えたんです。私の生活環境のせいもあるでしょう。もともと今の日本ではあまりいないのかもしれません。そこで寝ながら考えていたんです。もし物乞いがいたら、千円くらいはあげよう。贅沢をしなければそれで何回かの食事が出来るだろう。千円くらいならいつも持ってるし、あっそうそう間違って一万円札を渡さないように気をつけないと、、。みすぼらしい格好をしていても、もしかしたら本当はわりとお金を持っているのかも知れないけど、まあその時にはそんなことは考えないようにしよう。こんなことを考えているともしかしたら本当にそういう人に出会うかも知れないなあ、人助けも気持ちがいいことだから、、、とか考えながら寝たんです。

 今日の朝、起きてからはそんなことはすっかり忘れていたんです。昼食を会社の近くのレストランで食べて、帰る途中のことなんです。交差点で突然、お婆さんから声をかけられたのです。病院に通っているんだけど、少し道を変えたら迷ってしまったというんです。おや?なんかこのようなシュチエーションは、と、昨日寝るときに考えたことを思い出したんです。これは私がリクエストした出来事が起こったんだな、と理解したわけです。物乞いなどはこのあたりにはいません。その代わりに迷子のお婆さんが現れたのです。もちろん私はそのお婆さんを車で送ってあげたのですが、心の中では感謝感謝なのです。私達が現実を想像している中で、もっとも基本的なことが出来事の創造なのです。それは思考や言葉、態度(行動)などがいろいろな出来事や環境などを作ってゆくのです。

 このような出来事は共時性の一種で、仏教では「一期一会(いちごいちえ)」と言います。一般的には出会いを大切にしろという意味なんですが、本来的にはこのような出来事のことをいう方が正しいと思っているのです。

 さて、ここからが本題です。何か不思議な出会いと感じたりするものがあります。多くの場合、どこかで縁があった、たとえば過去生での付き合いがあったとか考える人もいます。でも実際には「一期一会」的な出会いの場合が多いのです。それでもまあ、過去生に関連付けて考えるのはまだ良い方だと思います。もっと多くの人はその出会いの意味さえ気がつかないのですから。

 なぜその様なことが起こるのかというと、その原理はごく簡単です。全ての人の意識は深い部分でつながっていますから、「内なる神」同士で打ち合わせがされているのです。別な説明の方が納得し易いかも知れませんね。私達のは思考などは電波を放出するように、あたりに伝わっています。そこで双方のリクエストが合致したとき出来事が起こるのです。(詳しくは創造システムのページをみてください。) では理解し易いように、今回の例に当てはめて考えてみます。

 私が寝る前に、誰かに親切なことをしたいと考えました。それは寝る前のすこし、うとうととした時なので精霊(魂)を通して宇宙(創造システム)に働きかけになったのです。一方、お婆さんはその時にはもう眠っていたと思われます。特に寝ているときは魂が活発に活動していますから、やはりそこで何らかのリクエストをしたのです。おそらく、誰かに親切にされたい、親切にされることで癒しがしたい、というような内容なのでしょう。結局のところ、私の親切をしたいという気持ち(エネルギー)と、お婆さんの親切にされたいという気持ち(エネルギー)が出会ったのです。

 さてさて双方のニーズがここで一致したわけです。それが出来事になるのですが、そこで少し説明が必要になります。何故、そんなに都合よく出会うことになったのか?それを簡単に言ってしまえば、双方の精霊(魂)による誘導があったからなのです。その様な誘導は多くの場合「なんとなく」という形で行われるのです。私はいつもの行動パターンと同じでしたからそれほど問題ではありません。おそらく苦労(?)したのはお婆さんの方なんだと思います。

 お婆さんの精霊は何をやったのでしょう。いつもどおりに家を出て病院に向かうのですが、そこで何となく道を変えてみようかなとお婆さんに働きかけるのです。そこでお婆さんは、それこそ何となく、道順を変えるのです。そして、なんとなく道に迷うのです。もう解っていると思いますが、おばあさんは本当には迷子にはなっていないんです。ちゃんと本人も気がつかないうちに精霊(魂)の導きにしたがって、私が歩いている交差点にどんぴしゃりのタイミングで誘導されているのです。このときお婆さんの表面の意識は迷子になってしまった、困った困ったと考えているわけで、そこにいた私に声をかけることになるのです。だってそこには私しかいなかったですから。

 このような出来事はどこでも日常茶飯事のように発生していることなんですよね。ただそれに気がつかないだけの話なんです。「神との対話」の中でシステム(プロセス)は完璧であると何度も強調されているのを思い出します。本当にすごいと思います。ところで御注意ください。今回の私の時は小さな親切がテーマであったわけなんですが、いつもその様なことばかりではありません。加害者と被害者の間でおきる犯罪行為なども偶発的に起こるものは同じ仕組みでおこるのです。道を歩いていたら突然誰かに何かされた、いわゆる通り魔のようなものも、被害者側でそれなりのリクエストを出しているのです。それは恐れというエネルギーがリクエストを出してしまったりもするのです。

 もう少しその関係で補足をしておきます。もしお婆さんが頑固で気まぐれに道を変えるのが嫌いだったらどうなるでしょう。それはお婆さんの精霊がお婆さんを導けないということになるのです。それはお婆さんの表面意識にも自由意志という選択権があるわけで、最終的には表面意識がそれと知らずに選択するのです。毎日毎日、全く同じ行動パターンで生活している人もいます。本人はそれが好きでやっているのですから、他から文句を言うような筋合いではないのですが、その様な場合「なんとなく」という精霊の導きの余地が少なくなってしまいます。精霊(神)は感動と喜びが好きですから、「なんとなく」にしたがって行動した方が、ずっと楽しくて感動に満ちた人生になるのです。それに「なんとなく」にしたがって生死に関わるような危険を回避したというケースもたくさんあるのです。それは精霊(魂)が私達を守ろうとしているからなのです。いつも敏感に魂の声を感じることが出来たのなら、不慮の事故にあうようなこともないのです。

 重要な導きの場合、それがすごくさわやかに感じられたりするときもあります。そのような時、その人は「なんとなく」それをやるのではなく、理由がわからないけど気持ちが良い、気持ちがすっきりする、楽しいから、などと感じるのです。精霊の導きにはその様な方法もあるので覚えておいてください。

 今日の出来事は、私にとってはもう一つの意味があります。しばらく前に私は自分で現実を作っている実例をみたいと考えていたのです。だから、本当は親切をしたかったというより、思考が現実に及ぼす影響を体験したかったのです。一週間ほど前からこんなことを考えていたのです。「自分が何を考えているかいつも注意していて、その後に起こった出来事との関連をみれば、創造についてより理解できるなあ。」ということなのです。そのベースがあったから今回の出来事もより意味が大きかったのです。

 今回の件は出来事としてはごく些細な事なのですが、自分で現実を作っているという実感を強化するためには大変良い出来事なのです。このようなことを繰り返していくと、自分の思考が現実を操作するということを知っている状態に近づいていくのです。それを何度も繰り返して、ごくごく当たり前のことになったとき、自分の思考で現実を自由にコントロール出来るようになるのです。体験の積み重ねが自分の真実を強化し、自分自身もパワーアップできるのです。半信半疑の状態だと無意識にそれを使ってはいても、コントロールなどは出来ないのです。でもまあ先は長いのですから、気楽にのんびりやりましょう。ただ自分の周りの出来事はしっかり観察してくださいね。せっかく一期一会がおこっていても、それに気がつかないとチャンスを棒に振ってしまいます。

 世の中に偶然というものは無いと前にも書きました。特に出会いについては偶然というものはないと考えてください。何かしらの原因となるエネルギーをその人が出しているのです。それを観察することで自分がどのようなエネルギーを出しているのか徐々にわかって来るはずです。くどいですが、しっかり観察して人生を楽しんでください。

 余談なのですが、さっき煙草を買いにいったんです。この原稿を書いてる途中なのですが。自動販売機でいつもの煙草を買ったら、なんと一つ買ったはずなのに煙草がふたつあります。あれれ、もしかしたら二つ出てきたのかな?世の中には偶然というものが無いのだから、もしかしたら何か意味があるかも知れない。と考えたんです。でもよくよく考えたら、その5時間ほど前にも私はそこに煙草を買いにいってるんですよ。5時間でまた買いに行くというのはどう考えてもおかしいですよね。結局のところ、5時間前に取ってくるのを忘れただけでした。それがまだそのままあったんです。結局のところ、自分で出来事の種を仕込んでおいて、自分で驚いているんです。あっはは、人生なんてこんなものかも知れませんね。おそらく煙草を取り忘れたのは「なんとなく」なんでしょうね。もしかしたら、煙草をやめろというサインだったりして。^^

(2004/06/24)


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