2:8の法則 (第152話)

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 宇宙(相対性の世界)は、私達からみるときわめて不思議な側面があります。全てのものがひとつの生命の部分であることと同時に、この世の中には私ひとりしかいない幻想の中だということが両立しているんです。何故?って質問されたとしてもそういうものだとしか答えようも無いのですが、それぞれについて理解してくると、それが両立していても、それほど変ではないように思えてくるのです。今回は最初の方の全てのものが一つの生命であるという関連の話です。

 2:8の法則というのがあります。知らない人もいると思うのですこし詳しく説明します。簡単に言うと、一生懸命仕事をするのは全体の約2割で後の8割はその仕事には関心をしめさないということをいいます。例えば子供達に片づけをさせようとすると、2割の子供が自発的に片づけをするわけなのですが、残りの子供達は遊んでいるのです。そして、仕事をしている2割の子供がいなくなると、残りの子供達の中でまた2割の子供達がその仕事を自然に始めるのです。

 この法則は、子供達だけでなく、蟻やミツバチなどの社会性のある生物の場合には自然にみられる現象なのです。さて、何故でしょうか?いろいろと解釈できるのですが私としてはこれは宇宙(生命)の自然法則だと考えています。

 さて、この場合に重要なことは自然な状態でその様なことが起こるということなのです。子供達の場合、おとなからの不自然な干渉が無い場合、それこそ「あるがまま」に生きています。自然体で生きているのです。その様な状態でこそその法則が機能するのです。蟻やミツバチが自然に行動していることはいうまでもありません。

 ちなみにおとなが仕事をするときは、そうはなりません。会社によっては少数精鋭などといって、全員が仕事をするのです。(それでもサボる人はいるんですけどね。) その様な場合、それは自然なことでは無いのです。不自然なことを組織の仕事として行っているのです。だからと言っては誤解を招きかねないんですが、もともと生きるために全員が会社で仕事をするなどということ自体が、生命としてはきわめて不自然なことで、いろいろなところに無理が出るのです。各自があるがままに生きていて、自分自身の中で必要だと感じたときには仕事をするというのが自然で理想的な社会なのです。(2:8の法則でそれで上手く行くようになっているんです。)

 少し余談になりますが、子供(幼児)達のあるがままは本当はおとなが見習うべきものです。子供達は子供達の社会で、互いにあるがままで上手くやっていけるのです。おとなが子供達を自由にするとろくなことをしないと考えたりしていたら、そのおとなはどっぷりと集合意識にはまっていて、あるがままで生きるということなど全然理解も出来ない状態になってしまっているのです。スピリチュアルな世界では、「子供っぽい」というのは褒め言葉なのです。あるがままで生きていると、常識に凝り固まった人たちからみるとまるでその行動が理解出来ません。それは「こどもの行動」のように見えてしまうのです。もし貴方が誰かに子供っぽいといわれたら、大いに喜んでください。実際、その様な人のほうが自分自身を愛することが出来るんです。

 さて、余談のついでになぜ2割なの?ということを考えて見ましょう。仕事をする2割はその仕事の内容が変れば、自然に入れ替わるのです。もしも全員でまったく同じ仕事をしていたらどうなるでしょう。他の事が出来なくなってしまいますよね。それにもともと全員でやらなければ成らないほど重要なことなど何一つ無いのです。大事なことは多様性なのです。みんなが同じことをやっても、生命全体(創造主)としては意味が無いのです。この際はっきり書きましょう。人と同じだということで安心しているようなら、その人は魂として生きていないのです。魂は独自性が好きなのです。自分自身に独自性があってはじめて、自分自身を愛せるのです。誰も彼もが同じ人生を送ったとして、それに何の価値があるでしょうか?私達は苦労するために生まれてきたわけでは無いのです。自分自身の独自性を発揮する為に生まれてきているのです。それが、「私は私である」ということなのです。

 さて2:8の法則のことをもう少し突っ込んで考えてみましょう。この法則の重要なポイントは、誰も強制されること無く、自然に役割分担がされるということなのです。それは各存在の全く自由意志をそこなうことなく(愛は自由であるという原則を保ちつつ)、全体の秩序を維持することにつながっているのです。これはすごいことなのです。ある意味では最も重大な宇宙の神秘なのです。もっと理解し易いように、例を上げて説明します。

 この法則は相対性の領域の全てに当てはまるものなのです。私達のように物理的な肉体で生きなければならないという制約は宇宙全体としてはちょっと特殊な状態なのです。この原則が本当に機能しているのは、基本的に自由そのものである天使たちの世界にあてはまるのです。天使達はそれぞれいろいろな仕事をしています。彼らはそれぞれそれをしたいからそれをしているのです。私達のように生きるために食費を稼がなければいけないなどということは無いのです。その様な多くの存在たちがなぜいろいろな仕事をしているのでしょうか?それは2:8の法則によっているからなのです。

 天使達とは霊的な存在のことをいっていますが、彼らはみんな同じことをしているのではありません。私達の霊的な成長をサポートする仕事、癒しが必要な存在に癒しを与える仕事、世界の秩序を維持する仕事、それぞれの創造を調整して完璧である状態をいつも維持するというような仕事、人間が生まれ変わるときにその方法など教え補助する仕事、私達のように宇宙の中の狭い領域に(みずから)閉じ込められてしまった存在を開放する仕事、新しい宇宙を作る仕事などなど、宇宙全体を維持する為に実に様々な仕事があるのです。それらの全ての仕事は、誰からも強制されること無く、天使達が自らの自由意志でそれぞれ行っているのです。その時に2:8の法則も自然に働いていると考えるのが自然なのです。

 大事なことは、2:8の法則は誰にも指示は出さないのです。ただその自然な欲求に働きかけているのです。それにもちろんそれを選択しないということもできるのです。ここでも自由意志が優先されるのですから。もし誰かがそれをしなかったら、また別の人がそれをやりたいと感じるようになるのです。それで全体としては、パーフェクトな秩序が成り立っているのです。

 私が言いたいことがわかってもらえるでしょうか?2:8の法則によって、何が可能になっているのか、基本的に宇宙そのものの秩序がそれで守られているのです。なぜその様な法則が必要だと思いますか?それは簡単な事なのです。全てのものが全体として一つの組織であり、ひとつの生命(いのち)だからなのです。それは相対性の世界という神の身体を支える基本的な原理なのです。

 私達もあるがままに生きているときには、この原則にしたがっているのです。それは私達の自由意志の中に隠された秘密の役割分担があり、ぞれぞれの欲求はそこから生まれてくるということなのです。だから、私達が自由に生きるということは、自ら率先して、自分自身の役割を感じるままに選び、それを実行することなのです。そして自分自身の役割をこなすことで、私達(霊的な存在)は喜びという報酬を得るのです。(報酬というのは言葉の綾ですが) それは神の一部として、自分が有効に存在するという意味でもあるのです。

 これまでの話は、多分に感覚的に理解しないとわかりにくいものが含まれています。疑問の部分があったらメールで聞いていただいても良いのですが、出来るなら感情的に理解していただきたいのです。それは我々は本当はひとつのものであるということ、分離とは幻想であるということを見破るということになるのです。何となくでもわかったら、その気分(フィーリング)を味わってください。それで、私達が全てひとつのものの部分であるということを感情的に理解したということになるのですから。

 私達の全てが、自由気ままに生きたとして、それで無秩序になるわけではないということを理解してください。2:8の法則というのは、神の法則のひとつなのです。実際のところ、「神との対話」で紹介されているような、高度なレベルの存在たちは、この法則を有効に使っているのでしょう。それが最も自然であり、高度なレベルで合理的なのです。

(2004/08/03)


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