腹に訊く(第30話)

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  「魂の部屋」を書く始めたころは、肝心の魂についてあまり正確に認識はしていませんでした。いまはある程度魂というものについてわかってきているので、自分自身の整理もかねて書くことにします。

 意識の中に、顕在意識と無意識があることは誰でも承知していると思います。魂はその無意識の奥にあり、顕在意識である自己とはまた別なアイデンティティを持っています。わかりやすく書くと、本人の意識が何かを考えていたとしても、魂はまた別のことを考えていることが多いのです。その意味では単に意識していないだけの無意識とは別なものだと考える必要があります。

 正直に書くと、私がこのことを知ったときにはそれなりのショックを受けました。なぜって、自分の中で全然別なことを考えている自分がいるのですから、全ての人が二重人格なのかと思ったのです。それからしばらくして、やはり夢の中で教えてもらったのは、「知らない自分と知っている自分」がいるんだということです。それでなんとなく安心したのです。

 念のために解説しましょう。知らない自分とは現在の3次元世界で活動している私たちの意識のことです。そして知っている自分とは、魂のことなのです。なにを知っているのかというと、それまでに経験したこと、自分が霊的にどのような存在であるのかなどいろいろなことです。前世の記憶も魂は知っています。また今回の人生の目的も知っていたりするのです。

 なぜそのように成っているのかというと、そんなに難しい説明は要りません。輪廻転生で生まれ変わってくるときに記憶をなくしてしまうのですが、全てなくしてしまってはそれまでの経験の意味がなくなってしまいます。そのために記憶をなくさない「知っている自分」というものが必要になるのです。ですから生まれてくるときに「知らない自分」と「知っている自分」に分かれるのです。

 「知らない自分」は身体の発達とともに、外部の影響を受けて自意識(エゴ)が発達して、あらたなアイデンティティを作り出します。徐々に魂のアイデンティティとは違った方向に変化していくのです。(自意識やアイデンティティに関してはまた別に書くことにします。)

 これを書き終わった後の指導霊のメッセージでは、両者の性格は対照的だと言うことです。学びやテーマに応じて必要な部分だけ、こっちの世界に持ってきているという解釈が妥当な気がしますが、正直まだ私にはよくわからないです。

 あの世においてこられたかわいそうな自分(魂)は何が出来るのでしょうか。何故かわいそうなのかというと、この世に生まれてきた自分が愚かな行動をして苦労しているのをやきもきしながら、ただ見ていなければならないからです。おまけにその存在さえもなかなか気がついて貰えなかったりします。しかし魂からはどうすることも出来ないようです。その理由はやはり輪廻転生にあります。魂がこちら側の意識にたいして大きな影響を与えることが出来るとしたら、現世での勉強に邪魔になるからです。なにしろ魂はいろいろ知っているのですから。

 「魂」は私たちの心の中で霊界と接触している部分でもあります。「開いている」という言いかたをすることがあります。それは魂と意識との間にパイプがつながって情報が流れるようになった人のことを言うようです。言いかたを変えると霊感がある人のことです。魂の存在を意識してそのもてる力を使うようになると徐々に霊感があがってくるのです。わたしが夢で情報を受け取るときには、夢を見ているときには魂が活性化していて、魂経由で情報を受け取っていると考えられます。

 さて、私たち自意識からみると魂はどのようにして感じ取ることが出来るのでしょうか。一番わかり易いのは、何かに感動したりして、胸の奥からこみ上げて来るものを感じたときです。そのこみ上げてくるものが魂の声なのです。同時に涙も流れ出てきます。何かの弾みで折角魂の想いがこみ上げてきても、男の場合だと、涙も流れてくるのですから、なんか恥ずかしくて自意識が即座に押さえつけてしまいます。そんなときに素直に涙を流せていられる女性の場合は、そのつどパイプが広がっていきますからより霊感が強くなっていけるのです。

 男性で左脳が強く働いている人が霊能力の開発をしたいと思っている場合は、瞑想なども大事ですが、最初に感動しそうな映画などを、意識して感情移入しながら、恥ずかしいから人のいないところで、何本も見るのが良いように思います。思いっきり感動の涙を流して、魂とのパイプを広くするのが目的です。(人がいると恥ずかしいんですよね^^)

 これを読んで女性の方は「こんなことはもう知ってたよ」というでしょう。男性は泣くことなんか考えないですからそこがネックになります。涙を流すことがかっこ悪いという自意識は早くなくしてしまった方が良いです。ついでに書いておきますが、このときの涙は感動の涙で、体のどこかが痛いとか肉体的な原因による涙とは別なものです。

 とりあえず感動が大事なのですが、その他のこみ上げてくるような感情ならたぶん何でも良いとおもいます。とにかく何かこみ上げてきたら大事にしてください。長い間維持していようと思ってもすぐに引いていってしまいます。すくなくとも自意識が押さえ込んでしまうようなことは、もったいないですから止めましょう、少しでもパイプは広い方が良いのです。そうすることによってあなたの魂があなたの力になれるようになるのです。

 「腹に訊(き)く」というタイトルでした。ここが本題です。ふだん魂のことは意識しないで生活しているのですが、魂の意見を聞くことも出来ることがあります。たとえば私が私のやるべき仕事に気づいたときなど、心を落ち着かせた状態で「この仕事をやることが人生のテーマのようだけれど、おまえさんやる気ある?」とまあ言い方はちょっと違うのですが魂に訊いてみるのです。するとYESの場合は例のこみ上げてくるものがあります。これは魂が最初から知っていて、意識側の自分がやっとわかったかって感じで返事をよこしているのです。

 誰かに好意を感じていて、だけどなかなか自分の本心がわからないときなど魂に訊いてみましょう。たとえば、「私はあの人が好きなのでしょうか?」(女言葉になってる)というように、自分の魂に訊いてみて、こみ上げてくるものがあったらそれはあなたの魂が望んでいる相手だと言うことです。そんなときはたぶん恋愛もうまくいきます。(絶対ではないですが)

 どの程度心が開いていれば魂に訊くことが出来るのかわからないのですが、人生で重要な選択に迫られた場合、是非試してください。魂が賛成してくれたのならば、それがあなたの道です。

(2002/07/16)


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