感情 (第93話)

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 今回は感情というものを説明しながらなのですが、内容としては前話の続きです。

 一口に感情と言っても幾つか種類があります。というか感情という言葉自体がかなり曖昧な言葉なので、幾つかの異なったものをまとめて感情と言っているのです。この感情というものは大きく別けて3種類の要素に別けられます。それは「想い」、「フィーリング」、「情熱(あるいは不安)」の3種類なのですが、それぞれが全く単独であるのではなく、微妙にミックスされて心の中に存在するのです。(これは私流の言葉の定義です。)

 この3種類の要素を説明します。まず「想い」なのですが、簡単に言ってしまうとこれの多くは「過去」をベースにして成り立っています。もちろん今、想っているのであっても、それは過去の想いを今も持ち続けているという事で、ベースは過去にあるのです。これは過去の感情であるがゆえに「魂」に属するのです。個人個人が持っている叡智もこの中に入っています。たとえば「みんなが仲良くすることが一番大事だ。」というような叡智は、想いとして現れます。

 「フィーリング」は、「どんな感じ?」というときの「感じ」なのです。たとえば、「微妙」というのもある種の「フィーリング」の表現です。これは「今」、すなわち「精霊」(内なる神)に対応します。霊的な夢や瞑想中に受け取るテレパシーはこの「フィーリング」の一種なのです。これは「フィーリング」は神々のコミュニケーションの道具、簡単に言えば神々の言葉だということが出来ます。それに対して「想い」は魂の言葉だと言うことも出来ます。

 さて三つ目の「情熱(あるいは不安)」というのは、私たちの表面意識が担当している感情で、情熱や不安以外にも、楽しい、悲しい、嬉しい、怒り、苦しみ、等などのいわゆる感情というものです。これらの感情は今に対応しているように想うかも知れませんが、実は「未来」に対応しているのです。言ってみればこれらの感情は未来を創造してしまうのです。(前話と合わせて理解してください。)

 さてさて通常の感情とちょっとまぎらわしいのですが、「今」に属する気持ちもあります。それは「喜び」「幸せ」「満足」といった感情です。これらは意識が「今」とつながっていないと味わえない感情なのです。「今」と言う観点で言えば、これらは「フィーリング」に属するものなのですが、これらは言葉というより、今の状態といったほうがあっていそうです。

 それでは、フィーリングというものについて、もう少し突っ込んだ説明をします。先ほど書いたように、フィーリングというのは神の言葉なのです。私たちが表面意識で考えたことは、私たちの言葉(通常日本語)で存在しています。それを自分の神に伝えたかったら、フィーリングに翻訳する必要があります。そのフィーリングでも普段なじみのあるものは自動的に翻訳されいてるので全然問題は無いのですが、新しい(あるいは普段使っていない)概念や思考はこのフィーリングに翻訳する必要があるのです。

 それはどうやったら翻訳できるのでしょうか?大丈夫です、そんなに難しいことは必要ありません。それは言葉に出してしゃべれば良いんです。ためし実験をして見ましょう。

 それでは「そんなことは、もう知ってるよ。」という意味を翻訳してみてください。まず誰でもいいから架空の友達などが、目の前にいるつもりになってください。その友達に「そんなことは、もう知ってるよ。」と、しゃべってみてください。出来るだけ実際にそうしている気分でしゃべるのが言いのです。 さてそれをしながら、自分の心と身体に気をつけていて下さい。上手く出来たのなら、自分の心の中に「もう知ってる」というフィーリングが湧いて来るのを感じることが出来ます。同時に手や足などにかすかにスーとしたものが走って行くのも感じられる人もいると思います。そうなんです、身体もフィーリングを理解するのです。(かなり微妙なので静かなところで落ち着いたときにやってみてください。)

 言葉は何でも良いのですが、やってみて上手くいったら、感情は言葉であるということが理解できると思います。さて、なぜこの翻訳が必要になるのでしょうか。それは新しい知識を自分の潜在意識に入れたい場合、あるいは自分が創造したいと思っていることなどを潜在意識(精霊)に伝えたい場合に使うのです。たとえば今貴方が「感情は言葉である」ということをこのページで読んだわけなのですが、それを体験して自分自身の真実にしたいと思ったのなら、実際に声を出して話してみてください。そうすると、貴方の内なる神は、貴方が「感情は言葉である」ということを理解したとみなします。そうすると自動的に内なる神はそれを体験できるような体験を用意してくれるのです。実際に話す相手がいるとき、一番効果が高いのですが、いなければ誰かがいるつもりで、あるいは私のように文章にするのもひとつの方法です。私はこれを書くことによってそれと同じ効果を出しているのですから。

 話を進めます。というか、ある意味こちらが本題なのですが。感情が言葉であるということが理解できたとします。そしたらこのように考えてください。私たちの生活において、それぞれが言葉には責任を持たなければ成らないことは充分に知っていると思います。なにか不用意な言葉をしゃべったら当然のこととして、それなりのトラブルなどを起こしたりするのですから。感情もそれと同じなんです。自分にとってあまり好ましくない感情を持っているということは、宇宙に対して好ましくないメッセージを送り続けているということなのです。そしてそれは当然の結果として、その人の好ましくない現実を作り出してしまうのです。

 まあ簡単に言ってしまえば、感情は言葉なのですから、それは現実を創造する指令として使われてしまうのです。ここですごく大事なことなのですが、感情は何かの結果ではなく、何かの原因なのです。だから自分の感情には責任を感じる必要があります。感情は感じるままにすべきものではなく、コントロールするのが当たり前なのです。それが正しい生き方なのです。それを知らないで下手に霊的な能力が増したりすると、痛い目に在ってしまうのです。

 結局のところ、前話で書いたように、私たちの意識が「未来」を決めているのです。それは貴方の現状は過去の貴方の意識が結果として表れているんだということなのです。

(2003/06/24)


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