多次元世界について

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 「魂の部屋」の仮説を理解しにくくしているものはいろいろとあります。そのなかには錯覚に起因するものもあるのですが、それとは別に、空間(次元の問題)の概念が解らないとやはり理解が出来ません。そこで、番外編で多次元について少し書きます。

 通常多次元の事などは理系の人でないとある程度の概念を持っていません。そうでない人にとっては、「多次元」=「異次元」あるいはミステリー・ワールドと言う印象を持ってしまって、おとぎ話の世界と区別が出来ません。ですから私が「魂」が多次元の存在であると書いてあるのを見ても、その意味するところが理解できないのは当たり前です。

 次元の概念を文章で説明することは、非常に難しいものがあります。ごく簡単に説明しますが、たぶん巧く説明出来ないでしょう。その場合は、アインシュタインの解説本など(あるいは数学の本)などを見た方が良いかと思います。実は後半で書く予定の多次元世界の事がある意味で最も重要なのです。

 私達の世界は3次元世界です。この3次元と言うのは、幅、奥行き、高さの3個の軸で空間が成り立っていると言うことです。例えば1次元の世界では長さしかありません。ただ線だけの世界で、その線には太さはありません。同様に2次元の世界は、面だけの世界で、高さがありません。イメージとしてはグラフ用紙に書いた絵だけの世界です。しかしここで大事なのは、仮にこの2次元の世界に面積だけの生物がいたとしても、その生物はそのグラフ用紙から抜け出る事は出来ませんから、私達がその紙を見るようには、自分たちの2次元社会を見ることが出来ません。

 で、4次元になるとどうなるかと言うことなのですが、それはある程度の現象の類推でしか伺い知ることは出来ません。要するに簡単に言ってしまえば私達の3次元世界にもう一つ、軸を加えて、目に見えない奥行きを追加したものになります。

 仮に4次元世界から、私達の3次元社会を見た場合、同時に全てのものの、表はもちろん、裏側、そして内側でさえも同時に見ることが出来ます。この考えをほんの少しだけ進めると、過去も現在も未来も同時に見えると言うことになります。

 ここまでの話がもし理解できないのなら数学の本を読みましょう。で、ここからが本当の本題です。

 アインシュタインの理論では、私達の空間は歪んでいます。で、3次元空間の果てまでどんどん進んでいくと、また元に戻ってくると考えられています。わかりやすい例えで言えば、球面のまわりにある2次元の世界を想像すると良いです。球面のまわりの2次元世界には、その世界の果てはありません。その中をいくら進んでいても結局は元に戻ってきてしまいます。それと同じ事が、一つ次元を増やして、我々の3次元社会で興っているわけです。(正確には球形のようなシンプルな形状をしているわけではありません。ポイントは空間は収束していると言うことです。ちなみにブラックホールやホワイトホールも収束の一部)

 ではその上の4次元の社会はどうであるかと言うと、それは判りません。でもおそらく同じように収束していることが考えられます。と言うか収束していなかったらその世界の果てはどうなっているのかと言う問題が起こり、その問題がその4次元世界の存在を許すのかどうかという非常に難しい問題になってしまいます。(いささか観念的ですが、私達を含め3次元世界、4次元世界も確かに存在しているのですから収束していないとは非常に考えにくいものがあります。)

 さて再び、4次元(及びそれ以上の多次元)から見て3次元はどのように見えるかという問題になります。これまでの理論などの素になっているものは、「アインシュタインの理論」なのです。その理論を元に、4次元空間の収束の事などが考えられるのです。(もちろん3次元は当然)そして、4次元世界の存在の可能性も、「アインシュタインの理論」からでてきているのです。(ちょっと考え違いがあるかもしれないけど)しかし実はここで重要な問題があります。私達から見た、2次元世界は面積はあるものの高さはありません。と言うことは、私達にとっては2次元社会には質量が存在しないと言うことになるのです。それと同じ事が多次元から見た3次元社会にもあてはまると言うことです。言い替えると多次元にはその次元の質量というものがあり、私達の3次元の質量の概念は通用しないと言うことになります。

厳密に言うと、アインシュタインは時間をもう一つの軸としてとらえ、私達の世界を4次元としてとらえています。しかし空間の歪みなどを考えると、時間以外の次元があることを示していると思えます。

 もっと別な言い方をすると、4次元のものにとっては、3次元のもの全ては重さを持たないと言うことです。これは3次元社会でいくら重いものであっても、4次元的には質量がない。要するに仮に動かしても(動かす為の直接の)エネルギーはいらないと言うことになります。(コントロールの為の4次元的なエネルギーは必要だと思うが)

 余談ですが、これは多次元のものの不可思議なパワーの説明にもなります。余談のついでに「神(真理)」というものが深層心理とつながっていること、全ての人の意識が繋がっていること(共通無意識などと言われる)などの現象は、多次元から見た3次元世界を考えるとすんなり納得できることです。

 私はアインシュタインの「E=mc2」の公式は、3次元でのみ通用することなのではないかという疑問を持っています。アインシュタインの概念が、多次元世界の可能性と概念に結びついていると思うのですが(もちろんこれはアインシュタインだけが考えたことでは無いと思うけど)その理論に置いて多次元世界で通用しない公式を導き出しているのではないか?(おそらく、3次元では正しいのだろうけど)

 実は私、いまだに「アインシュタインの理論」の前提となる部分で納得していません。(理解出来ていない)果たしてあの理論を本当に理解している人が何人いるだろうか?という疑問も持っています。数式が正しいと証明されてもそれで全てが正しいと証明したことになるのだろうか?と言う気持ちも持っています。

 ここで書いた私の次元に対する考え方は、正しいかどうかは解りません。でもそれと同じように「アインシュタイン」の理論も、正しいかどうかわかりません。何となくですが、自分で良く解りもしないのに「アインシュタイン」全て正しいと思っている人は不確定なものを信じていると言うことでは、私と大差ないように思います。ある人が言っていたように、現状に於いては、魂の問題も、この「次元の問題」も、そして一般相対性理論なども、「信仰」というレベルでコンセンサスを取っておいた方が、現実的だと思います。

 パラレルワールドの存在を物理学で証明したと言う話も聞いたことがあります。実際のところ、賛否両論あると思いますが、どちらの立場の人も何処まで深く理解しているのでしょう。実際問題この論争は「魂」があるかどうかと言うよりももっと不可思議な領域に行っています。科学も信仰と変わらなくなって来ている、という言い方は語弊がありそうですが、科学も徐々に神の問題にも近づいて言っていると言っても過言ではないと思ってます。いつか科学的にも全てのことが解明される日が来るでしょう。それまではやっぱり「科学信仰」というものが幅を利かすと思いますが。(宗教などを信仰している人は、その信仰の意識があるのですが、科学を信仰している人の多くは「信仰」しているという意識が無いのです。)

(1997/07/09)


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