跡 川
 昭和30年代、旧葭本區と旧小森區が合併してできた区です。嘗ては旧葭本区は旧五根山區・旧小森區の方は旧下村區と一緒に出引を出していましたが、昭和24年の記録に拠れば旧葭本區・旧小森區も出引を出していることになってます。しかし、それにしては船屋台を老ヶ谷区から借りる以前から、船屋台がなく、昭和24年に両方の区が出引を出していたら船屋台があると思われるのにないのは不自然です。船屋台がない頃は、赤・赤白の提灯を船に飾っていました。提灯は、赤・赤白の混合で、前面の紋は巴紋です。また全面の飾りもプラ板で「跡川」と書いてありますが、嘗ては張型に和紙を張り、「跡川青年」と記してあり、今はしていませんが前面の幕の左右に「跡川青年」と書かれた飾りもしていました。お囃子は他の地区と共通のものもありますが、独特のモノを持っており、お囃子の保存会の組織もあり、その活動にぶりには目を見張るものがあります。