はやし浩司 疲労度 診断

子育て診断
MENU
ファミリス
コーナー
一つ戻る
Top
Page
Menu
01-5
子育て・疲労度診断テスト
☆この診断テストは、「別冊PHP」(1999年10月号)に発表したものです。
                指導・構成
                        BWはやし・こどもクラブ
                                     はやし浩司(ひろし)  
誠司・満4歳
           
 PHP「別冊」版・子育て疲労度テスト……(copy版)
 ファミリス版「子育て診断・ママ診断」……(copy版)
 
子育てで、「疲れ」を感じたら、
     
お父さん、お母さんのための……
子育て「バテ(疲労)度」、自己診断テスト

 あなたは、だいじょうぶ? 子育てで、少し、疲れていませんか?
 そんなあなたを、ちょっと自己診断。「どうして疲れるのかな」「もう少し何
とかならないかしら」と感じたら、この自己診断テストをしてみてください。あ
なたの子育てが、もっとはっきり見えてくるはず。

                     

 このテストでは、あなたの「バテ(疲労)度」を診断しながら、疲労の原因、内容、そしてその対
処方法までわかるようになっています。方法は簡単。25個の質問に答えながら、点を集計す
るだけ……(少したいへんかな?)。自分を知ることはこわいこと。しかし勇気を出して、自己診
断してみてください。この診断テストが終わったとき、あなたはきっとこう思うはずです。「ああ、
そうだったのか!」と。では、またあとで……。 
 
 (注:この診断テストは、お父さんにも参加していただけます。ご家族の皆さんと一緒に、自己診断をしてみてくださ
い。)

(おうちの方へ)
●この診断テストをするにあたって……

○一人のお子さんに焦点をあててください

 お子さんが二人以上いるときは、どのお子さんについてテストするのか、まず、それを決めて
ください。同じ兄弟でも、兄と弟では、おうちの方の接し方が、まったく違うということもありま
す。またお子さんの年齢によって、おうちの方の接し方が違うのがふつうです。二人のお子さん
についてテストするときは、それぞれ別々にテストしてください。

○必ずどれか一つ、選んでください

 回答の中から、あなたの意見、気持ちに一番近いものを、一つ選んでください。もし(4点)と
(2点)の中間であれば、3点として採点します。どれも選ばなかった場合は、0点として採点さ
れてしまいますので、注意してください。



1【親意識】
 あなたは自分の子育てを、総合的に見ると、どのように感じていますか。
 (4)いつもどこかぎこちなく、不自然で、「これでいいのか」と思うことが多い。
 (2)じょうずでもないが、へたでもない。平均的な親ではないかと思っている。
 (0)自然な子育てが、気負いなくできる。自分の子育てには、自信をもっている。

2【気負い度】
 あなたは子育てをしながら、親として、どの程度「親意識」を感じますか。
 (4)子育てをしていると、親の義務を感じ、時にそれを重圧に思うことがある。
 (2)子育てを負担に思うことはあるが、それはそれとして割りきることができる。
 (0)子どもは勝手に大きくなっていくと思う。親はそれを手助けするだけ。

3【完璧度】
 日常の習慣について、あなたはどの程度、子どもに守らせていますか。
 (4)毎日の手洗い、うがい、歯磨きなども含めて、ほぼ例外なくやらせている。
 (2)時々はうるさく言ったり注意するが、子どもに任すことが多い。
 (0)万事適当……というようなところがあり、あまり気にしない。子ども次第。

4【不満度】
 あなたから見た子どもの能力について、あなたはどのように思っていますか。
 (4)「やればできるはず」と思うことが多く、親の期待に答えてくれていない。
 (2)「まあ、こんなものだ」と思うことが多く、期待半分、あきらめ半分。
 (0)期待にはじゅうぶん答えてくれていると思う。将来を楽しみにしている。

5【疎通度】
 あなたの子どもは、園や学校であったことを、あなたにどのように話しますか。
(4)ほとんど話さない。聞いても、言葉をごまかして逃げようとする。
 (2)聞けばいろいろ話してくれるが、自分からあれこれ話してくれることはない。
(0)子どものほうから、あったことを、おもしろおかしく話してくれることが多い。

6【忍従度】
 一緒に近くの公園に行きました。子どもが遊具で遊んでいるとき、あなたは……
 (4)かなり強い忍耐力が必要で、心のどこかでじっとがまんしているようだ。
 (2)じっと待つことができる。時間がくれば適当に帰り支度をして、帰る。
 (0)いつまでも子どもと一緒に、時を過ごすことができる。苦痛を感じない。

7【干渉度】
 他人があなたの子どもに話しかけてきました。あなたはその会話を聞きながら……
 (4)すぐ会話に割りこみ、ああ言いなさい、こう言いなさいと、干渉する。
 (2)時々、間に割り込むことはあるが、子どもの会話を横で聞くことができる。
 (0)その人と子どもの会話を、そばで安心して聞くことができる。口をはさまない。

8【後悔度】
 今の子育てを静かに振り返ってみたとき、あなたは子どもを産んだことを……
 (4)産むべきでなかったと思うことがある。望まれない子どもだったのでは。
 (2)特にどうとは思わない。子どもは子どもで、勝手に生まれてきたという感じ。
 (0)子どもを産んでよかった。子どもは私に、生きる喜びと力を与えてくれている。

9【変化度】
 結婚前のあなたと、今のあなたを比べてみてください。あなたはどう変化しましたか。
 (4)結婚前はまだ夢や希望があり、今より日々は明るく輝いていたように感ずる。
 (2)結婚前と今とでは、大きな変化は感じない。今は今で、結構楽しんでいる。 
 (0)子育てをしながら、結婚前にはなかった充実感を感じている。毎日が楽しい。

10【犠牲度】
 あなたは子育てをしながら、親として自分はどういう存在だと思っていますか。
 (4)親は結局は子育てで、自分の人生を消耗し、子どものために犠牲になる存在だ。
 (2)親がある程度、犠牲になるのはしかたのないことだ。あきらめるしかない。
 (0)子育ては生きがいだから、自分の人生を犠牲にしているとは考えられない。

11【イライラ度】
 子どもの勉強(あるいは学習など)を横で見ているとき、あなたは……
 (4)イライラし、何かにつけ、怒れてくる。子どもを叱ることもしばしば。
 (2)子どもを叱ることもあるが、それなりに楽しく会話をしながらできる。
 (0)子どものそばにいるのは楽しい。子どもも好んで、私のそばにいたがる。

12【愛情度】
 子どもを叱るときのあなたの様子を思い浮かべてみてください。そのとき……
 (4)カッとなると「あんたさえいなければ」式の叱り方をすることが多い。
 (2)叱ることは叱るが、憎く思ったりすることはない。節度を守ることができる。
 (0)叱ることはほとんどないし、いつも子どものことをいとおしく思っている。

13【不安度】
 あなた自身の性格(情緒)について、あなたはどのように感じていますか。
 (4)思い悩んだり、沈んだりしやすい。クヨクヨと悩みやすく、たいへん不安定。
 (2)不安定な面はあるが、感情のコントロールはできる。取り乱すことはない。 
 (0)たいへん楽天的で、おおらか。感情をむきだすということは、まず、ない。

14【人生観】
 あなたは自分の将来や家族の将来について、日ごろ、どのように考えていますか。
 (4)将来を思うと、不安でならない。特に子どもの未来は、暗いと思う。
 (2)いろいろあるが、何とかやっていくだろうと思う。心配はしていない。
 (0)子どもの未来は、明るいと思っている。大きな心配や悩みごとは、ない。

15【問題度】
 妊娠時から今まで、あなたの子どもを振りかえってみると、あなたの子どもは……
 (4)いつも何らかの問題をかかえていた。毎日それと、格闘してきたように思う。
 (2)いろいろあり、楽ではなかったが、大きな問題もなく、今までやってこられた。
 (0)問題はあったが、旅を楽しむように、楽しみながら子育てしてきたようだ。 

16【関心度】
 日ごろの生活の中で、あなたはどの程度、子どものことを気にしてますか。
 (4)子どもがいてもいなくても、気になってしかたない。気が休まらない。
 (2)子どもが近くにいるときは、気になるが、そうでないときは忘れる。
(0)近くにいても、気にしないで、マイペースで自分のことができる。

17【孤立度】
 子育てをしながら、あなたはどの程度、孤立感を覚えていますか。あなたの家族は…

 (4)皆、自分勝手で、私にすべてを押しつけていると感ずる。家族の助けがほしい。
 (2)夫(妻)は、それなりに助けてくれるので、やはりそれなりに助かっている。
 (0)家族が皆、子育てを助けてくれているので、一人ぼっちという孤独感はない。

18【疲労度】
 一日が終わり、あなたの子どもは床について眠りました。そういうときあなたは……
 (4)疲れがどっと出てくる。毎日が戦争のようで、あわただしく過ぎていく。
 (2)ほっとすることが多い。やり残した家事を、それなりにテキパキと処理できる。
 (0)子どもの安らかな寝顔や寝息を聞いていると、心が休まり、満足感を覚える。

19【神経質度】
 近所や同じクラスの子どもの、よいうわさを耳にしたとき、どのように感じますか。
(4)対抗心やライバル心がわいてくる。たいへん気になり、落ち着かない。
 (2)気にはなるが、他人は他人というように、自分とは切り離して考えられる。
(0)ほとんど気にしない。参考にはするが、あくまでもうわさとして処理できる。

20【自分度】
 今あなたは、子育てのほかに、何かやりたいこと、あるいはしていることが……
 (4)子育てだけで精一杯で、ほかに何もできない。したいという気力もわかない。
 (2)適当に自分のしたいことをしている。が、中途半端で終わることが多い。
 (0)自分なりに時間をみつけて、いろいろなことをしたいし、実際にしている。


21【表情度】(子どもの様子)
 あなたの前で、いつも子どもはどんな表情(態度、様子)をしていますか。
 (4)表情が暗く、ゆううつそうだ。グズグズしていて、はっきりしない。
 (2)会話は少ないが、互いにマイペース。暗くはないが、明るくもない。
 (0)楽しそうにはしゃぐことが多く、あれこれいろいろ話しかけてくれる。
22【安心度】(子どもの様子)
 園や学校から帰ってきたとき、あなたの子どもはどのようにして気を休めますか。
(4)あなたのいないところを求める。あなたがいると、その場から逃げていく。
 (2)あなたのことを気にはしているが、あなたがそばにいても、平気のようだ。
 (0)好んであなたのそばにいたがる。あなたがそばにいると、気が休まるようだ。

23【開放度】(子どもの様子)
 あなたが子どもに何か注意をしたとき、あなたの子どもはどんな様子を見せますか。
 (4)黙って従う。親の前ではいい子ぶる。反論したり、反発することはまず、ない。
 (2)ぶつぶつ不平を言ったり、反論したりすることはあるが、その程度。
 (0)ワーワーと反論したり、自分の意見を言ったりする。うるさく感ずることも。

24【心配度】(子どもの様子)
 園や学校での、あなたの子どもはどうですか。参観日での様子を思い出すと……
 (4)問題のある子どもだと思っている。このままではいけないと思うことが多い。
 (2)あれこれ気になることはあるが、子どもというのは、そういうものだと思う。
 (0)明るく伸びやかで、子どもらしいと思う。先生にも好かれていると思う。

25【不信度】(子どもの様子)
 あなたは日ごろ、子どもに対して、どのように思っていますか。他人の目で見ると……
 (4)年齢に比して幼く見えるようで、どうも自分の子どもに自信がもてない。
 (2)うちの子どもは、何かにつけてふつうで、かつ標準的だと思う。
 (0)同年齢の子どもより、しっかりしていると思うし、集団の中でも目立つ。





  
調査結果

   対象としたお子さんの年齢 (お子さん)満 (    )歳(   )か月

1【親意識】  (4)(3)(2)(1)(0)点
2【気負い度】 (4)(3)(2)(1)(0)点
3【完璧度】  (4)(3)(2)(1)(0)点
4【不満度】  (4)(3)(2)(1)(0)点
5【疎通度】  (4)(3)(2)(1)(0)点(平均9.7点)小計【  】
6【忍従度】  (4)(3)(2)(1)(0)点
7【干渉度】  (4)(3)(2)(1)(0)点
8【後悔度】  (4)(3)(2)(1)(0)点
9【変化度】  (4)(3)(2)(1)(0)点
10【犠牲度】  (4)(3)(2)(1)(0)点(平均6.3点)小計【  】
11【イライラ】 (4)(3)(2)(1)(0)点
12【愛情度】  (4)(3)(2)(1)(0)点
13【不安度】  (4)(3)(2)(1)(0)点
14【人生観】  (4)(3)(2)(1)(0)点
15【問題度】  (4)(3)(2)(1)(0)点(平均10.0点)小計【  】
16【関心度】  (4)(3)(2)(1)(0)点
17【孤立度】  (4)(3)(2)(1)(0)点
18【疲労度】  (4)(3)(2)(1)(0)点
19【神経質度】 (4)(3)(2)(1)(0)点
20【自分度】  (4)(3)(2)(1)(0)点(平均7.7点)小計【  】
21【表情度】  (4)(3)(2)(1)(0)点
22【安心度】  (4)(3)(2)(1)(0)点
23【開放度】  (4)(3)(2)(1)(0)点
24【心配度】  (4)(3)(2)(1)(0)点
25【不信度】  (4)(3)(2)(1)(0)点(平均6.4点)小計【  】  
                    総合計【  】 
        平均40.1点
             (赤字部、訂正のこと)


診断テストの結果は、いかがでしたか?

●点数の出し方と、グラフの見方
 1〜5(緊張型ママ)、6〜10(負担型ママ)、11〜15(不安定型ママ)、16〜20(多忙型マ
マ)、21〜25(子どもへの影響)で、それぞれ小計を出してください。それぞれがあなたの「得
点」です。その得点の位置を、それぞれのグラフの上に書きこみます。それがあなたの「今の
状態」です。また1〜25を合計すると、(総合判断)もできるようになっています。
 
●判断基準について、
 (財)日本女子社会教育会の調査(九七年)によれば、「子どものことでイライラする」という母
親が、七二%いることがわかっています。(そのうち七%は、「いつもイライラする」と答えてい
る。)こうした事実もふまえながら、この診断テストでは、次のように判定することにしました。

   0〜30%の範囲にいる人……ハツラツママ (今のままの子育てを続けてください。)  
   次の30%の範囲にいる人……バテぎみママ (子育て黄信号。注意してください。    
   次の30%の範囲にいる人……グッタリママ (子育て赤信号。バテ度、要警戒です。)
   残りの10%の範囲にいる人……グロッキーママ(あなたには、誰かの助けが必要です。)
 


●あなたはどのタイプのママですか?
 「子育てで疲れる」といっても、その内容は、さまざまです。まず原因が何であるか、それをさ
ぐってみましょう。

 子育てで「疲れ」を感じたら、原因がどこにあるか、それをさぐってみましょう。何が原因かわ
かるだけでも、問題の半分は解決したとみます。ここでは緊張型、負担型、不安定型、そして
多忙型に分けて考えてみました。あとはそれぞれのタイプに応じて、対策を考えます。たとえば
緊張型ママ、負担型ママは、子育てそのものから離れてみる。したいことをしながら、子育てを
忘れるようにします。不安定型ママは、家族の協力が不可欠です。一人で悩まないように。ま
た多忙型ママは、手を抜くことを恐れずに。子どもに任すことは、思いきって任せてみましょう。

【緊張型ママ】(テスト 1〜5の合計)
 緊張型ママは、気負い先行型のママ。「私は親だ」という親意識も強く、それだけに責任感も
強い。子どもの将来を考えると、親の責任をひしひしと感ずる。「何とかしよう」「何とかしなけれ
ばならない」と、あせる気持ちだけが強く、その呪縛から逃れられない。気分が重く、自分で自
分をどんどん追いつめていくタイプ。

     20〜12・5……グロッキーママ
     12・5〜10・5……グッタリママ
     10・5〜8・5……バテぎみママ
     8・5〜0……ハツラツママ



【負担型ママ】(テスト 6〜10の合計)
 負担型ママにとっては、子育てそのものが負担。「したいことができない」という欲求不満が、
いつも心の中でモヤモヤしている。時に「子どもさえいなければ……」と思うことも。子育てをし
ながら、自分がどこかで犠牲になっているように感ずる。子どもの明るい笑い声を聞きながら
も、一緒にそれを楽しめないタイプ。

     20〜12・5……グロッキーママ
     12・5〜10・5……グッタリママ
     10・5〜8・5……バテぎみママ
     8・5〜0……ハツラツママグラフ



【不安定型ママ】(テスト 11〜15の合計)
 もともと心が不安定。ささいなことを気にして、悶々と悩む。そしてその時の気分で、子どもを
激しく叱ったりする……。子どもの未来を想像しただけで、不安になってしまう。自分でもそれ
が悪いことだとわかっていても、うまく感情をコントロールできない。疲れると、身の置き場がな
いほど疲れるタイプ。

     20〜14・5……グロッキーママ
     14・5〜10・5……グッタリママ
     10・5〜8・5……バテぎみママ
     8・5〜0……ハツラツママグラフ



【多忙型ママ】(テスト 16〜20の合計)
 とにかく忙しい。何がなんだかわからないが、忙しい。毎日が子どもに振りまわされているよ
う。子どもがそばにいるだけで目が回るような感じがする。一つのことを片づけると、次のこと
が待っていて、それをやりこなすだけで毎日が精一杯。時間が足りない。子育てに忙殺されな
がら、毎日フーフー言っているタイプ。 

     20〜12・0……グロッキーママ
     12・0〜8・0……グッタリママ
     8・0〜5・5……バテぎみママ
     5・5〜0……ハツラツママグラフ



【心配される、お子さんへの影響】(テスト 21〜25の合計)
 おうちの方の疲れが、お子さんに悪い影響を与えていませんか。(お子さんがあなたの望む
方向とは、別の方向へ行く)→(あなたはますますあせる)→(お子さんがますます別の方向へ
行く)→……という悪循環を感じたら、危険信号。お子さんの心は、あなたから離れていくかもし
れません。あるいはあなたのお子さんから、笑顔が消えるかも。もしそうなったら、それこそた
いへん! グラフを見ながら、お子さんの心が今どうなっているか、それを診断してみてくださ
い。

     20〜9・5……グロッキーママ
     9・5〜7・0……グッタリママ
     7・0〜5・0……バテぎみママ
     5・0〜0……ハツラツママグラフ



【総合点では、いかがでしたか】(テスト 1〜25の総合計)
 原因はともかくも、あなたの「疲労(バテ)度」が、総合点でわかります。これといって思い当た
ることはないが、しかし総合点が高い……、というようであれば、あなたの健康状態や精神状
態が、かなりダメージを受けていると考えられます。肩の力を少し抜いて、休息なさることをお
勧めします。

     100〜53……グロッキーママ
     53〜41……グッタリママ
     41〜34……バテぎみママ
     34〜0……ハツラツママグラフ






【疲れを感じたときの、アドバイス】

●親意識からの解放(緊張型ママ)
 子どもを自分の「友」として迎え入れてしまう。そうすることで、「親である」という重圧感から、
自らを解放します。そして子育てを前向きに考え、それを楽しむようにします。たとえば子ども
が、不本意な成績をとってきたときも、「どうして!」と叱るのではなく、「調子が悪かったのね」
と言うなど。特にテスト(1)(2)の合計点が、5点以上の人は、もっと肩の力を抜いて子育てを
してみてください。

●「まじめ五割、いいかげんさ五割」(緊張型、多忙型ママ)
 ギスギスの子育てでは、親も疲れますが、子どもも疲れます。「子育ては子離れ」とも言いま
す。時には「万事、適当に」を心がけてみてください。あなたが子離れすればするほど、あなた
の子どもはたくましくなります。特にテスト(21)(23)の合計点が、5点以上の方は、注意してく
ださい。あなたの疲れが、お子さんにも悪い影響を与え始めているかもしれません。

●「許して忘れる」をモットーに(緊張型、不安定型ママ)
 子育てをしていて、行きづまりを覚えたら、「許して忘れる」。英語では「フォギブ・アンド・フォ
ゲッツ」と言います。「フォ・ギブ(許す)」は、「与えるため」とも訳せます。同じように「フォ・ゲッ
ツ」は「得るため」とも訳せます。つまり「許して忘れる」というのは、「子どもに愛を与えるために
許し、子どもから愛を得るために忘れる」ということになります。特にテスト(3)(4)の合計点
が、5点以上の人は、いつもこの言葉を、心の中で念じてみてください。心がずっと軽くなるは
ずです。

●わだかまりを知る(負担型ママ、不安定型ママ)
 特にテスト(8)(12)の合計点が、5点以上の人は、自分の中に潜む「わだかまり」をさぐって
みてください。このわだかまりは、あなたの心の奥深くに住んでいて、あなたを裏からあやつり
ます。ある母親は、今の夫と、いやいや結婚しました。また別の母親は、育児のため、それま
で手がけていた仕事を手放さねばなりませんでした。そういう思いが、わだかまりとなって、そ
の人たちの子育てを重苦しいものにしていました。わだかまりが何であるか、それに気づくだけ
でも、問題の半分は解決したとみます。

●自分を追い込まない(緊張型、不安定型ママ)
 心の疲れを感じたら、自分をうつ状態に追い込まないようにします。総合で38点以上の人
や、特にテスト(13)(14)の合計点が、5点以上の人は、要警戒です。心を開放させることを
まず考えます。趣味でも活動でも、あなたがしたいと思うことをしながら、子育てから一歩、離
れること。あとはカルシウム分、マグネシウム分の多い食生活に心がけながら、睡眠時間をた
っぷりととるようにしてみてください。

●「あなたはいい子」を口ぐせに(負担型、不安定型ママ)
  子どもは、長い年月をかけて、あなたが思っているとおりの子どもになります。あな  
 たが「うちの子はぐずだ」と思っていると、あなたから見て、ますますぐずな子どもに
 なるなど。そればかりではありません。あなたが「子育てはいやなもの」と思っている
 と、子どももまた、「親はいやなもの」と思うようになります。イギリスの格言にも、「相
 手は、あなたが思っているように、あなたを思う」というのがあります。人間の心とい
 うのは、そういうものです。そういうときは、まずあなた自身の心を作りかえます。具
 体的には、「あなたはいい子」を口ぐせにします。最初は、とまどいを感ずるかもしれま
 せんが、あなたがその言葉を自然な気持ちで言えるようになったとき、あなたの子ども
 の表情は明るくなります。と、同時に、あなたの心も軽くなっているはずです。

(終わりに)
  診断テストの結果はいかがでしたか。疲れているかいないかということになれば、皆、疲れ
ているのです。問題のない子どもというのはいないし、それゆえに、楽な子育てというのもあり
ません。どうか「自分だけが疲れている」とは、思わないでください。子育ては、たとえて言うな
ら、大海原を船で航海するようなものです。いろいろなことがあるかもしれませんが、苦労が大
きければ大きいほど、それから得る充実感も大きいのです。もちろんあなた自身も成長するこ
とができます。あなたは、いつか今の子育てを振りかえったとき、「今という時」が、あなたの人
生の中で光り輝いていることを知るでしょう。そういう未来に視点を置いて、どうかこの時期を
乗り切ってみてください。心から応声援します。
(基礎調査協力…富士市リズム幼稚園・浜松中日文化センター「母親教室」・浜松BW教室の
皆さん)