はやし浩司
すくらっぷ・ブック
日本の子どもの学力
学力調査の問題例と、正解率
調査・東京理科大学理学部 澤田俊夫教授による
この結果からわかることは、1982年から2000年にかけての20年間だけをみても、子どもの学力(算数も
含めて)はかなり低下しているということ。
フリーター
……首都圏の高校生を対象にした日本労働研究機構の調査によると、
卒業後の進路をフリーターとした高校生……一二% 就職 ……三四% 専門学校 ……二八% 大学・短大 ……二二% また将来の進路については、「将来、フリーターになるかもしれない」と思っている生徒は、全体の二三%。四人に 一人がフリーター志向をもっているのがわかった。その理由としては、 就職、進学断念型 ……三三% 目的追求型 ……二三% 自由志向型 ……一五% こうしたフリーター志望の若者がふえたことについて、「フリーターは社会的に不利である」ことを理由に、フリーター 反対論者も多い。「フリーター撲滅論」を展開している高校の校長すらいる。しかし不利か不利でないかは、社会体制 の不備によるところが多く、実情に合わせて、社会のあり方そのものを変えていく必要があるのではないだろうか。い つまでも「まともな仕事論」にこだわっている限り、日本の社会は変わらない。
ホームスクール
「自由に学ぶ」という組織が出している案内書には、ジョン・スチュアート・ミルの「自由について(On Liberty)」を引
用しながら、次のようにある(K.M.Bunday)。 「国家教育というのは、人々を、彼らが望む型にはめて、同じ人間にするためにあると考えてよい。そしてその教育 は、その時々を支配する、為政者にとって都合のよいものでしかない。それが独裁国家であれ、宗教国家であれ、貴 族政治であれ、教育は人々の心の上に専制政治を行うための手段として用いられてきている」と。 そしてその上で、「個人が自らの選択で、自分の子どもの教育を行うということは、自由と社会的多様性を守るため にも必要」であるとし、「(こうした制度が)学校教育を破壊する」と言う人には、次のように反論している。いわく、「民 主主義国家においては、国が創建されるとき、政府によらない教育から教育が始まっているではないか」「反対に軍 事的独裁国家では、国づくりは学校教育から始めるということを忘れてはならない」と。 さらに「学校で制服にしたら、犯罪率がさがった。(だから学校教育は必要だ)」という意見には、次のように反論し ている。「青少年を取り巻く環境の変化により、青少年全体の犯罪率はむしろ増加している。学校内部で少なくなっ たから、それでよいと考えるのは正しくない。学校内部で少なくなったのは、(制服によるものというよりは)、警察シ ステムや裁判所システムの改革によるところが大きい。青少年の犯罪については、もっと別の角度から検討すべき ではないのか」と(以上、要約)。 日本でもフリースクールの理解者がふえている。なお二〇〇〇年度に、小中学校での不登校児は、一三万四〇〇 〇人を超えた。中学生では、三八人に一人が、不登校児ということになる。この数字は前年度より、四〇〇〇人多 い。
親の愛
親が子どもに抱く愛情には、三種類ある。@本能的な愛情、A代償的愛、それにB真の愛の三つである。@本能
的な愛というのは、年頃の男性が、女性を性欲の対象として感ずる愛と共通している。母親も生まれたばかりの子ど もに対してその愛を感ずる。またその愛があるからこそ、母親は子どもを育てる。この本能的な愛情に溺れた状態 を、溺愛という。母親の情緒的な欠陥、精神的な未熟さが基本にあって、それがたとえば満たされない夫との生活、 家庭不和などが引き金となって、親は子どもを溺愛するようになる。親と子どもの間にカベがなくなるなどの特徴があ る。A代償的愛というのは、親自身の心のすき間を埋めるために子どもを愛することをいう。自分の子どもを自分の支 配下に置いて、自分の思い通りにしたいという、いわば自分勝手な愛のことをいう。いやがって泣き叫ぶ子どもを、無 理やり水泳教室へ通わせたりするなど。このタイプの親は、自分では「子どものため」と信じているが、結局は自分の 欲望を満たそうとしているに過ぎない。そしてB真の愛というのは、一人の人間として子どもを受け入れ、その人格を 愛する愛のことをいう。子どものよい面を見ながら、それを好きになるというのは、愛ではない。そんなことなら誰にで もできる。子どもを愛するということは、子どもの中のいやな面や欠点をみつけ、それを自分のこととして受け入れるこ とをいう。そのためには子どもは、「許して忘れる」。その度量が深ければ深いほど、親は「子どもを産んだ親」から、 「真の親」へと成長できる。 「子どもを愛している」と口にしたら、自分は三つのうちのどの愛なのかを、自問してみるとよい。
日本人の学力
※……京都大学経済研究所の西村和雄教授(経済計画学)の調査によれば、次のようであったという。
調査は一九九九年と二〇〇〇年の四月に実施。トップレベルの国立五大学で経済学などを研究する大学院生約一 三〇人に、中学、高校レベルの問題を解かせた。結果、二五点満点で平均は、一六・八五点。同じ問題を、学部の 学生にも解かせたが、ある国立大学の文学部一年生で、二二・九四点。多くの大学の学部生が、大学院生より好成 績をとったという。 さらに西村教授は四則演算だけを使う小学生レベルの問題でも調査したが、正解率は約五九%と、東京の私立短 大生なみでしかなかったという。わかりやすくいえば、経済学を研究する大学院生も、東京の私立短大の学生も、小 学校でするような(足し算、引き算、かけ算、わり算の)計算問題で、一〇〇点満点中、六〇点も取れなかったという ことだ。
日本人の学力(2)
国際教育到達度評価学会(IEA、本部オランダ)の調査によると、日本の中学生の学力は、数学については、シン ガポール、韓国、台湾、香港に次いで、第五位。以下、オーストラリア、マレーシア、アメリカ、イギリスと続く。理科に ついては、台湾、シンガポールに次いで第三位。以下韓国、オーストラリア、イギリス、香港、アメリカ、マレーシアと 続く(一九九九年)。 ここで注意しなければならないのは、日本では、数学や理科にあてる時間数そのものが多いということ。偏差値(日 本……世界の平均点を五〇〇点としたとき、数学五七九点、理科五五〇点)だけをみて、学力を判断することはでき ない。この結果をみて、文部科学省の徳久治彦中学校課長は、「順位はさがったが、(日本の教育は)引き続き国際 的にみてトップクラスを維持していると言える」(中日新聞)とコメントを寄せている。東京大学大学院教授の苅谷剛彦 氏が、「今の改革でだいじょうぶというメッセージを与えるのは問題が残る」と述べていることとは、対照的である。ち なみに、「数学が好き」と答えた割合は、日本の中学が最低(四八%)。「理科が好き」と答えた割合は、韓国につい でビリ二であった(韓国五二%、日本五五%)。学校の外で勉強する学外学習も、韓国に次いでビリ二。一方、その 分、前回(九五年)と比べて、テレビやビデオを見る時間が、二・六時間から三・一時間にふえている。 こうした結果から、日本の中学生は、ますます勉強嫌いになり、かつ家での学習時間が短くなっていることがわか る。
青少年白書
……平成十年度の「青少年白書」によれば、中高校生を対象にした調査で、「父親を尊敬していない」の問に、「は い」と答えたのは五四・九%、「母親を尊敬していない」の問に、「はい」と答えたのは、五一・五%。また「父親のよう になりたくない」は、七八・八%、「母親のようになりたくない」は、七一・五%であった。 同じような調査だが、内閣府の調査(二〇〇一年)によれば、中学生で、いやなことがあったとき、「友だちに話す」と 答えた子どもは、六三・三%で一番多く、「家族に話す」は、三九・一%しかいなかった。(ついでに「先生に話す」はも っと少なく、たったの六・八%!)一方「(子どもはいやなことがあったとき)家族に話すはず」と答えた親が、七八・ 四%もいた。ちょうど親子の意識がここで逆転しているのがわかる。つまり「親が思うほど、子どもは親をアテにしてい ない」ということになる。
日本の責任論
日本政府は戦後、一貫して自らの戦争責任を認めていない。責任論ということになると、その責任は、天皇まで行き
着いてしまう。象徴天皇を憲法にいだく日本としては、これは誠にまずい。そこで戦後、政府は、たとえば「一億総ざ んげ」という言葉を使って、その責任を国民に押しつけた。戦争責任は時の政府にではなく、国民にあるとしたわけで ある。が、それでは「日本はますます国際社会から孤立し、近隣諸国との友好関係は維持できなくなってしまう」(小 泉総理大臣)ということになる。そこで、二〇〇一年の八月、小泉総理大臣は、「先の大戦で、わが国は、多くの 国々、とりわけアジア諸国の人々に多大の損害と苦痛を与えた」(第五六回全国戦没者追悼式)と、戦後はじめて日 本政府は、「わが国」という言葉を使って、その戦争責任(加害主体)は「政府」にあることを認めた。が、しかし戦後、 六〇年近くもたってからというのは、あまりにも遅すぎるのではないのか。
学級崩壊
学級崩壊については、減るどころか、近年、ふえる傾向にある。一九九九年一月になされた日教組と全日本教職員
組合の教育研究全国大会では、学級崩壊の深刻な実情が数多く報告されている。「変ぼうする子どもたちを前に、 神経をすり減らす教師たちの生々しい告白は、北海道や東北など各地から寄せられ、学級崩壊が大都市だけの問 題ではないことことが浮き彫りにされた」(中日新聞)と。「もはや教師が一人で抱え込めないほどすそ野は広がって いる」とも。 北海道のある地方都市で、小学一年生七〇名について調査したところ、 授業中おしゃべりをして教師の話が聞けない……一九人 教師の指示を行動に移せない……一七人 何も言わず教室の外に出て行く……九人、ということだそうだ(同大会)。 こうした現状の中で、心を病む教師も少なくない。東京都の調べによると、東京都に在籍する約六万人の教職員の うち、新規に病気休職した人は、一九九三年度から四年間は毎年二一〇人から二二〇人程度で推移していたが、 九七年度は、二六一人。さらに九八年度は三五五人にふえていることがわかった(一九九九年、東京都教育委員会 調べ)。この病気休職者のうち、精神系疾患者は。九三年度から増加傾向にあることがわかり、九六年度に一時減 ったものの、九七年度は急増し、一三五人になったという。この数字は全休職者の約五二%にあたる。(全国データ では、九七年度は休職者が四一七一人で、精神系疾患者は、一六一九人。)さらにその精神系疾患者の内訳を調 べてみると、うつ病、うつ状態が約半数をしめていたという。原因としては、「同僚や生徒、その保護者などの対人関 係のストレスによるものが大きい」(東京都教育委員会)ということである。 現在全国の二一自治体では、学級崩壊が問題化している小学一年クラスについて、クラスを一クラス三〇人程度 まで少人数化したり、担任以外にも教員を置くなどの対策をとっている(共同通信社まとめ)。また小学六年で、教科 担任制を試行する自治体もある。具体的には、小学一、二年について、新潟県と秋田県がいずれも一クラスを三〇 人に、香川県では四〇人いるクラスを、二人担任制にし、今後五年間でこの上限を三六人まで引きさげる予定だとい う。福島、群馬、静岡、島根の各県などでは、小一でクラスが三〇〜三六人のばあいでも、もう一人教員を配置して いる。さらに山口県は、「中学への円滑な接続を図る」として、一部の小学校では、六年に、国語、算数、理科、社会 の四教科に、教科担任制を試験的に導入している。大分県では、中学一年と三年の英語の授業を、一クラス二〇人 程度で実施している(二〇〇一年度調べ)。
家事をしない男
※……国立社会保障人口問題研究所の調査によると、「掃除、洗濯、炊事の家事をまったくしない」と答えた夫は、 いずれも五〇%以上であったという。 部屋の掃除をまったくしない夫 ……五六・〇% 洗濯をまったくしない夫 ……六一・二% 炊事をまったくしない夫 ……五三・五% 育児で子どもの食事の世話をまったくしない夫 ……三〇・二% 育児で子どもを寝かしつけない夫(まったくしない)……三九・三% 育児で子どものおむつがえをまったくしない夫 ……三四・〇% (全国の配偶者のいる女性約一四〇〇〇人について、一九九八年に調査) これに対して、「夫も家事や育児を平等に負担すべきだ」と答えた女性は、七六・七%もいるが、その反面、「反対 だ」と答えた女性も二三・三%もいる。男性側の意識改革だけではなく、女性側の意識改革もまだまだ必要なよう だ。ちなみに、「結婚後、夫は外で働き、妻は主婦業に専念すべきだ」と答えた女性は、半数以上の五二・三%もい る(同調査)。 こうした現状の中、夫に不満をもつ妻もふえている。厚生省の国立問題研究所が発表した「第二回、全国家庭動向 調査(一九九八年)」によると、「家事、育児で夫に満足している」と答えた妻は、五一・七%しかいない。この数値 は、前回一九九三年のときよりも、約一〇ポイントも低くなっている(九三年度は、六〇・六%)。「(夫の家事や育児 を)もともと期待していない」と答えた妻も、五二・五%もいた。
危険な住宅
●危険な高層住宅?
逢坂文夫氏は、横浜市の三保健所管内における四か月健診を受けた母親(第一子のみを出生した母親)、一六一 五人(回収率、五四%)について調査した。結果は次のようなものであったという。 流産割合(全体) …… 七・七% 一戸建て …… 八・二% 集合住宅(一〜二階) …… 六・九% 集合住宅(三〜五階) …… 五・六% 集合住宅(六〜九階) ……一八・八% 集合住宅(一〇階以上)……三八・九% これらの調査結果でわかることは、集合住宅といっても、一〜五階では、一戸建てに住む妊婦よりも、流産率は低 いことがわかる。しかし六階以上になると、流産率は極端に高くなる。また帝王切開術を必要とするような異常分娩 についても、ほぼ同じような結果が出ている。一戸建て、一四・九%に対して、六階以上では、二七%など。これにつ いて、逢坂氏は次のようにコメントしている。「(高層階に住む妊婦ほど)妊婦の運動不足に伴い、出生体重値の増加 がみられ、その結果が異常分娩に関与するものと推察される」と。ただし「流産」といっても、その内容はさまざまであ り、また高層住宅の住人といっても、居住年数、妊娠経験(初産か否か)、居住空間の広さなど、その居住形態はさ まざまである。その居住形態によっても、影響は違う。逢坂氏はこの点についても、詳細な調査を行っているが、ここ では割愛する。詳しくは、「保健の科学」第36巻1994別冊781頁以下に。 ●流・死産の原因の一つとして、「母親の神経症的傾向割合」をあげ、それについても 逢坂文夫氏は調査してい る。 神経症的傾向割合 全体 …… 七・五% 一戸建て …… 五・三% 集合住宅(一〜二階) …… 一〇・二% 集合住宅(三〜五階) …… 八・八% 集合住宅(六階以上) …… 一三・二% この結果から、神経症による症状が、高層住宅の六階以上では、一戸建て住宅に住む母親より、約二・六倍。平 均より約二倍多いことがわかる。この事実を補足する調査結果として、逢坂氏は、喫煙率も同じような割合で、高層 階ほどふえていることを指摘している。たとえば一戸建て女性の喫煙率、九・〇%。集合住宅の一〜二階、一一・ 四%。三〜五階、一〇・九%。六階以上、一七・六%。 ●好ましい木造住宅? コンクリート住宅と木造住宅について、静岡大学の水野名誉教授は、マウスを使って興味深い実験をしている。水 野氏の調査によれば、木製ゲージ(かご)でマウスを育てたばあい、生後二〇日の生存率は、八五・一%。しかしコ ンクリートゲージで育てたばあいは、たったの六・九%ということだそうだ。水野氏は、気温条件など、さまざまな環境 下で実験を繰り返したということだが、「あいにくとその論文は手元にはない」とのことだった。 ただこの調査結果をもって、コンクリート住宅が、人間の住環境としてふさわしくないとは断言できない。マウスと人 間とでは、生活習慣そのものが違う。電話で私が、「マウスはものをかじるという習性があるが、ものをかじれないと いう強度のストレスが、生存率に影響しているのではないか」と言うと、水野氏は、「それについては知らない」と言っ た。また私の原稿について、水野氏は、「私はコンクリート住宅と木造住宅の住環境については調査はしたが、だか らといって高層住宅が危険だとまでは言っていない」と言った。水野氏の言うとおりである。 (参考) ※……日本の気象庁の調査によると、南極大陸のオゾンホールは、一九八〇年には、ほぼ 〇だったものが、一九八五年から九〇年にかけて南極大陸とほぼ同じ面積になり、二〇〇〇年には、それが南極大 陸の面積のほぼ二倍にまで拡大しているという。それにあわせて北海道の札幌市での上空オゾンの全量も、約三七 〇(m atm-cm)から、三四〇(m atm-cm)にまで減少しているという。 なお本文の数値とは多少異なるかもしれないが、気象庁は次のように発表している。「成層圏のオゾンの量が一% 減ると、地上に降り注ぐ紫外線Bの量は、一・五%増える。国連環境計画(UNEP)一九九四年の報告によると、オゾ ン量が一%減少すると、皮膚がんの発生が二%、白内障の発生が〇・六〜〇・八%ふえると予測している」と。
抱かれない子ども
こんなショッキングな報告もある(二〇〇〇年)。「全国各地の保育士などが預かった〇歳児を抱っこする際、以前は
ほとんど感じなかった「拒否、抵抗する」などの違和感のある赤ちゃんが、四分の一に及ぶことが、「臨床育児・保育 研究会」(代表・汐見稔幸氏)の実態調査で判明」と。「……その結果、抱っこした赤ちゃんの「様態」について、「手 や足を先生の体に回さない」が三三%いたのをはじめ、「拒否、抵抗する」「体を動かし、落ちつかない」などの反応 が二割戦後見られ、調査した六項目の平均で二五%に達した。また保育士らの実感で、「体が固い」「抱いてもフィッ トしない」などの違和感も平均で二〇%の赤ちゃんから報告された。さらにこうした傾向の強い赤ちゃんの母親から聞 き取り調査をしたところ、「育児から解放されたい」「抱っこがつらい」「どうして泣くのか不安」などの意識が強いことが わかった。またこの数年、流行している「抱っこバンド」を使っている母親が、東京都内では特に目立った。 報告した同研究会の松永静子氏(東京中野区)は、「仕事を通じ、二〜三割はいると実感してきたが、『新生児の スキンシップ不足や、首もすわらない赤ちゃんに抱っこバンドを使うことに原因があるのでは』と話す」とも。
不登校児
一方、こうした不登校児について、不登校を経験した子どもたち側からの調査もなされている。文部科学省がした
「不登校に関する実態調査」(二〇〇一年)によれば、「中学で不登校児だったものの、成人後に『マイナスではなか った』と振りかえっている人が、四割もいる」という(不登校はマイナスではないと答えた人、三九%、マイナスだった と答えた人、二四%)。そして学校へ行かなくなった理由として、 友人関係……四五% 教師との関係……二一% クラブ・部活動……一七% 転向などでなじめず……一四%と、その多くが、学校生活の問題をあげている。
学費
※……東京地区私立大学教職員組合連合の調査(一九九九年)によると、関東圏内の三一の私大に通う大学生の うち、約九三〇〇人の学生について調べたところ、次のようなことがわかったという。 親の平均年収……一〇三四万円(前年度より二四万円減) 受験費、住居費、学費、仕送りの合計金額……三二二万円 子どものために借金した親……二八・〇%(自宅外通学のばあい) 親の平均借り入れ額……一七六万円 教育費の負担が「たいへん重い」と答えた親……四四・六% このため、子どもの学費は、親の年収の三一・八%を占め、平均仕送り額は、一二万一〇〇〇円。そこから家賃 の五万六九〇〇円を差し引くと、自宅外通学生の生活費は六万四〇〇〇円ということになる(以上一九九八年度)。 (付記) これは二〇〇一年度、静岡県浜松市における予算案だが、それによれば、歳出のうち、土木費が二五・〇%、民 生費が一九・五%、公債費が一二・一%、教育費が一〇・三%、衛生費が九・四%、以下総務費九・三%、商工費 四・五%、となっている。 教育費が少ないのはともかくも、土木費が二五%(四分の一)というのは、世界的にみても異常な割合としか言い ようがない。家計にたとえるなら、月収五〇万円の人が、毎月、一三万円ものお金を家や庭の増改築に使っているよ うなものだ。こうしたいびつな予算配分が、結局は子どもをもつ親の負担となってはね返ってくることを忘れてはならな い。
分離不安の深層心理
子どもは離乳期に入ると、母親から身体的に分離し始め、父親や周囲の者との心理的つながりを求めるようになる。 自我の芽生え、自立心、道徳的善悪の意識なども見られるようになる。そしてさらに三歳前後になると、母親から心 理的にも分離しようとするが、この時期に、母子の間に問題があると、この心理的分離がスムーズにいかず、分離不 安を起こすと考えられている(クラウスほか)。小児うつ病の一形態と考える学者も多い。
乳幼児の記憶
「乳幼児にも記憶がある」と題して、こんな興味ある報告がなされている(ニューズウィーク誌00年12月)。いわく「以
前は、乳幼児期の記憶が消滅するのは、記憶が植えつけられていないためと考えられていた。だが、今では、記憶 はされているが、取り出せなくなっただけと考えられている」(ワシントン大学、A・メルツォフ、発達心理学者)と。これ までは記憶は脳の中の海馬という組織に大きく関係し、乳幼児はその海馬が未発達で、記憶は残らないとされてき た。しかしメルツォフらの研究によれば、記憶はされるが、その記憶を外に取り出せないだけということになる。現象 的にはメルツォフの説には、妥当性がある。たとえば乳幼児期に見た景色を、同じ場所に立ったときに思い出すとい うようなことは、日常生活の中でもよく経験する。脳の研究には、未知の分野が多いので、この説も含めて慎重でな ければならない。
非行
二〇〇一年度版「青少年白書」によれば、「最近の少年非行の特徴として、凶悪犯で検挙された少年のうち、過去
に非行歴のない少年が全体の約半数を占めている」という。白書はそれについて、「一見おとなしくて目立たない『ふ つうの子』が、内面に不満やストレスを抱え、それが爆発して起きる『いきなり型』の非行が新たに生じてきている」と 分析している。そして最近の非行少年の共通点として、@自己中心的な価値観をもち、規範意識や被害者に対する しょく罪感が低い、Aコミュニケーション能力が低いことをあげている。その要因としては、「少年の内面的な特徴につ いて、対人関係がうまく結べないことをあげ、パソコンや携帯電話の普及で、性や暴力に関する有害情報に接しやす い環境になっている」と、パソコンや携帯電話の弊害を指摘している。
虐待
社会福祉法人「子どもの虐待防止センター」の実態調査によると、母親の五人に一人は、「子育てに協力してもら える人がいない」と感じていて、家事や育児の面で夫に不満を感じている母親は、不満のない母親に比べ、「虐待あ り」が、三倍になっていることがわかった(二〇〇〇年、有効回答五〇〇人)。 また東京都精神医学総合研究所の妹尾栄一氏は、虐待の診断基準を作成し、虐待の度合を数字で示している。 妹尾氏は、「食事を与えない」「ふろに入れたり、下着をかえたりしない」などの一七項目を作成し、それぞれについ て、「まったくない……〇点」「ときどきある……一点」「しばしばある……二点」の三段階で親の回答を求め、虐待度 を調べた。その結果、「虐待あり」が、有効回答(四九四人)のうちの九%、「虐待傾向」が、三〇%、「虐待なし」が、 六一%であった。この結果からみると、約四〇%弱の母親が、虐待もしくは虐待に近い行為をしているのがわかる。 一方、自分の子どもを「気が合わない」と感じている母親は、七%。そしてその大半が何らかの形で虐待しているこ ともわかったという(同、総合研究所調査)。「愛情面で自分の母親とのきずなが弱かった母親ほど、虐待に走る傾向 があり、虐待の世代連鎖もうかがえる」とも。 なお厚生省が全国の児童相談所で調べたところ、母親による児童虐待が、一九九八年までの八年間だけでも、約 六倍強にふえていることがわかった。虐待の内訳は、相談、通告を受けた六九三二件のうち、身体的暴行が三六七 三件(五三%)でもっとも多く、食事を与えないなどの育児拒否が、二一〇九件(三〇・四%)、差別的、攻撃的言動 による心理的虐待が六五〇件など。虐待を与える親は、実父が一九一〇件、実母が三八二一件で、全体の八二・ 七%。また虐待を受けたのは小学生がもっとも多く、二五三七件。三歳から就学前までが、一八六七件、三歳未満 が一二三五件で、全体の八一・三%となっている。
神経質(敏感児)
なお神経質な子どもに関して、こんな興味深いデータがある。東海大学医学部の逢坂文夫氏らの調査によると、「一
番上の子は、下の子よりも神経質」というのだ。 東京都内の保育園に通う一〇〇〇人の園児の母親について調べたところ、次のようなことがわかったという。 母親がわが子を神経質と認めた割合は、弟や妹をもつ長子についてがもっとも多く、四二・七%だったという。これ に比べて、一人っ子は、三五・一%、第二子は二三・七%、第三子以降は、一五・八%(母親の平均年齢は、三二・ 六歳。園児の平均年齢は三・八歳)。「兄弟姉妹の下のほうになるほど、のんびり屋さんになるようだ」(中日新聞コメ ント)と。 また「緊張しやすい」とされた長子の割合も、第二子の約1・5倍だったという。長子ほど、心理的に不安定な傾向 がうかがえる。これらの調査結果からわかることは、子どもが神経質になるかどうかということは、生まれつきの性質 による部分も大きいが、生まれてからの環境にもよる部分も大きいということである 。
●女子学生の服装の乱れについて
今週(8・25)、新聞の特集で、「女子高校生たちの服装」が、取りあげられたのです。読者の投書(意見)を集めた
のですが、たとえばこんなのがありました。
(1)「短いスカート、何か対処法を」……学校の校則はどうなっている? きびしく取り締まってほしい。(65歳主婦)
(2)「学校の現状に歯がゆい」……人に迷惑をかけなければ何をしてもよいのか。誠意と愛情をもって、周囲の者が
注意すべき。(40歳女性)
(3)「同じ立場でもあきれる」……恥ずかしくないかっこうをしなさい。あきれるばかり。(16歳女子高校生)
(4)「過激なミニは、健康面でも問題」……思春期の女性に、ふさわしくない。(61歳女性)
全体で、11人の人が意見を述べていました。(中日新聞静岡県版、8・25日付)
内訳は 女子学生の服装の乱れに猛反発 ……8人
やや理解を示しつつも大反発 ……3人
こうした女子高校生に理解を示した人……0人
●夫婦別姓容認多数に
旧姓使用含め65%
内閣府世論調査 法改正へ動き加速 内閣府は四日、結婚後も夫婦がそれぞれの姓を名乗ることができる選択的夫婦別姓制度に関する世論調査結果 を発表した。 それによると、同制度導入のための法律改正に賛成するという回答は42・1%で、反対した人(29・9%)を上回っ た。前回調査(一九九六年)では反対派が多数だったが、賛成派が逆転。さらに職場や各種証明書などで旧姓(通 称)を使用する法改正について容認する人も含めれば、肯定派は計65・1%(前回55・0%)に上った。 政府は同制度導入に当たっては、この調査結果を重視する方針を示しており、今後、民法など法改正に向けた動 きが加速しそうだ。 調査によると、旧姓使用を含め法律改正を容認する人は女性が68・1%と男性(61・8%)より多く、世代別では、 三十代女性の86・6%が最高。別姓問題に直面する可能性が高い二十代、三十代では、男女とも容認回答が八割 前後の高率。 一方、「姓が違うと家族の一体感に影響が出るか」の質問では、過半数の52・0%が「影響がない」と答え、「一体 感が弱まる」(41・6%)との差は前回調査より広がった。ただ、夫婦別姓が子供に与える影響については、「好まし くない影響がある」が66・0%で、「影響はない」の26・8%を大きく上回った。 夫婦別姓制度導入のための法改正に賛成する人に対し、実現した場合に結婚前の姓を名乗ることを希望するかど うか尋ねたところ、希望者は18・2%にとどまった。 調査は今年五月、全国の二十歳以上の五千人を対象に実施され、回収率は69・4%だった。(中日新聞)
●抱かれない赤ちゃん
こんなショッキングな報告がある(二〇〇〇年)。
「全国各地の保育士などが預かった〇歳児を抱っこする際、以前はほとんど感じなかった『拒否、抵抗する』などの違
和感のある赤ちゃんが、四分の一に及ぶことが、『臨床育児・保育研究会』(代表・汐見稔幸)の実態調査で判明」 と。「……その結果、抱っこした赤ちゃんの『様態』について、『手や足を先生の体に回さない』が33%いたのをはじ め、『拒否、抵抗する』『体を動かし、落ちつかない』などの反応が二割戦後見られ、調査した六項目の平均で25% に達した。また保育士らの実感で、『体が固い』『抱いてもフィットしない』などの違和感も平均で20%の赤ちゃんから 報告された。さらにこうした傾向の強い赤ちゃんの母親から聞き取り調査をしたところ、『育児から解放されたい』『抱 っこがつらい』『どうして泣くのか不安』などの意識が強いことがわかった。またこの数年、流行している『抱っこバン ド』を使っている母親が、東京都内では特に目立った。 報告した同研究会の松永静子(東京中野区)は、『仕事を通じ、二〜三割はいると実感してきたが、『新生児のスキ ンシップ不足や、首もすわらない赤ちゃんに抱っこバンドを使うことに原因があるのでは』と話す』とも。
●多動児の診断基準について
二〇〇一年の春、厚生労働省の研究班は、
多動児について、親と教師向けの「子どもの行動チェックリスト」を発表した。
その中の一つ、「子どもの注意力に関する項目」は次のようになっている。
(たいへんまたはよくあてはまる……2点、
ややまたは時々あてはまる……1点、
当てはまらない……0点として、
男子で4〜15歳児のばあい、
12点以上は障害があることを意味する「臨床域」、
9〜11点が「境界域」、
8点以下なら「正常」)
研究班の上林靖子(国立精神・神経センター)は、
「ADHDは、学級崩壊の元凶みたいに言われているが、
ほかの子どもに乗せられて騒ぐケースが多い。本当は人懐こく、
すなおなため、まわりのおとなが障害に早く気づいて、
治療を受けさせることが必要だ。家庭や学校で適切な配慮をすれば、
よい面が伸ばせる」と話している(中日新聞)。
この診断基準について……
この基準にはいくつかの疑問がある。その一つ。
この項目の中に、「抑えがきかない」
というのがないのはおかしい。多動児が多動児なのは、
抑えがきかない点でにある。抑えがきけば、そもそも問題児には
ならないはずである。また行動の幼児性(1)は、過保護児や溺愛児にも
共通して見られる症状であり、必ずしも多動児特有の症状ではないのではないか。
注意力の欠如も、遅進性の見られる子どもに
共通する症状である、などなど。実際のところ、私は
能力的に問題がある多動児を7割、むしろ算数なら
算数にすぐれた能力を見せる多動児を3割と見ている。
(9)の成績が悪い、(10)の不器用
についてはあまりにも乱暴すぎるのでは……?
特に気になるのは(11)の一点を見つめる、
であるがそうであるケースもあるし、そうでないケースもある。
この診断基準を作成した研究者たちは、現場での指導経験が
本当にあるのだろうかというのが、私の疑問である。
私なら、次のような診断基準をつくる。
※情報を常に自分から他人に向けてにみ発信する。他人の情報を吸収しない。
●日本の中高生は将来を悲観
日韓米仏4カ国調査 「二十一世紀は希望に満ちた社会になると思わない」−。日韓米仏四カ国の中高生を対象にした調査で、日本の 子どもたちはこんな悲観的な見方をしていることが明らかになった。現在の自分自身や社会全体への満足度も一番 低く、人生目標はダントツで「楽しんで生きること」。学校生活で重要なことでは「友達(関係)」を挙げる生徒が多く、 「勉強」としたのは四カ国で最低だった。 財団法人日本青少年研究所(千石保理事長)などが昨年七月、東京、ソウル、ニューヨーク、パリの中学二年生と 高校二年生、計約三千七百人を対象に実施。 「二十一世紀は希望に満ちた社会になる」と答えたのは、米国で85・7%、韓仏でも六割以上に達したが、日本は 33・8%と際立って低かった。 自分への満足度では、米国では九割近くが「満足」と答えたが、日本は23・1%。学校生活、友達関係、社会全体 への満足度とも日本が四カ国中最低だった。 希望する職業は、日本では公務員や看護婦などが上位。米国は医師や政治家、フランスは弁護士、韓国は医師 や先端技術者が多かった。 人生の目標では、日本の生徒は「人生を楽しむ」が61・5%と最も多く、米国は「地位と名誉」(40・6%)、フランス は「円満な家庭」(32・4%)だった。 また価値観に関し、「必ず結婚しなければならない」と答えたのは、日本が20・2%だったのに対し、米国は78・ 8%。「国のために貢献したい」でも、肯定は日本40・1%、米国76・4%と米国の方が高かった。ただ米国では「発 展途上国には関心がない」「人類全体の利益よりわが国の利益がもっと重要だ」とする割合が突出して高く、国際協 調の精神が希薄なことも浮かんだ。 千石理事長は「日本の子どもはいつの調査でもペシミスティック(悲観的)だ。将来の夢や希望がなく、今が楽しけ ればいいという現在志向が表れている。一九八〇年代からの傾向で、豊かになったことに伴ったのだろう」と分析し ている。(中日新聞より)
●スキンシップを受けつけない子ども
「全国各地の保育士などが預かった〇歳児を抱っこする際、以前はほとんど感じなかった『拒否、抵抗する』などの違
和感のある赤ちゃんが、四分の一に及ぶことが、『臨床育児・保育研究会』(代表・汐見稔幸)の実態調査で判明」 と。
「……その結果、抱っこした赤ちゃんの『様態』について、『手や足を先生の体に回さない』が33%いたのをはじめ、
『拒否、抵抗する』『体を動かし、落ちつかない』などの反応が二割戦後見られ、調査した六項目の平均で25%に達 した。また保育士らの実感で、『体が固い』『抱いてもフィットしない』などの違和感も平均で20%の赤ちゃんから報告 された。さらにこうした傾向の強い赤ちゃんの母親から聞き取り調査をしたところ、『育児から解放されたい』『抱っこが つらい』『どうして泣くのか不安』などの意識が強いことがわかった。またこの数年、流行している『抱っこバンド』を使 っている母親が、東京都内では特に目立った。 報告した同研究会の松永静子(東京中野区)は、『仕事を通じ、二〜三割はいると実感してきたが、『新生児のスキ ンシップ不足や、首もすわらない赤ちゃんに抱っこバンドを使うことに原因があるのでは』と話す』とも(以上、中日新 聞)
●悪化する親子関係
親に反抗してもよいか……本人の自由でよい……日本 84・7%
……アメリカ 16・1%
……中国 14・7%
親に反抗してはならない……日本15・2%
……アメリカ 81・5%
……中国 84・4%
(1997年、日本青少年研究所)
(注)これに対して、おおかたの評論家たちは、「日本の若者の、価値観の個人主義化、価値観の相対化が進んで
いる」という視点で、日本の若者たちを評論している(O氏など)。しかしこの見方正しくない。日本の家族は、子ども が受験期を迎えると、バラバラになっていく。つまり価値観の個人主義化が進んでいるのではなく、価値観が破壊さ れ、その結果として、家族意識が崩壊しているとみる。おおかたの評論家たちが、「原因はわからない」とするのは、 そもそも視点がおかしいからである。
●静岡スタジアム・エコパ(袋井)
小笠山総合運動公園にできた、サッカースタジアムは、「道楽スタジアム」(F誌)。
総額300億円をかけてできたものの、
年間支出 4億5000万円!
一方、年間収入見込みは、たったの4000万円!
100%稼動しても、赤字は必死。
(Friday 6・29、2001)
●乳幼児にも記憶がある!
「以前は、乳幼児期の記憶が消滅するのは、記憶が植えつけられていないためと考えられていた。だが、今では、記
憶はされているが、取り出せなくなっただけと考えられている」
(ワシントン大学・アンドルー・メルツォフ、発達心理学者)(Newsweek 2000−12−20)
●東大の学生の75%が、士族と華族
明治11年の東大の学生(法・文・理)の学生のうち、七五%が、士族と華族。こういう人たちが「学校出」を形成して、
日本の支配階級となっていった。江戸時代の身分制度が、形を変えて、日本の学歴制度となり、今に至っているとみ てよい。
●県令(県知事)の給料が250円(明治10年)!
明治10年に、県令の給料は、250円。明治39年(明治10年から29年後)ですら、代用教員の給料が、4円。学校
出の教師の給料が、15〜30円。当時は、1円50銭もあれば、ふつうの人ならまあまあの生活ができたと言われて いる。そういう時代の250円! 今の給料に換算すると、5000万円(月給)ということか! (20万倍で計算) まさ に県令は殿様の生活を経験することができた。
●父親を尊敬していない……54・9%
平成10年度(1998)の「青少年白書」によれば、中高校生で……
父親を尊敬していない……54・9%
母親を尊敬していない……51・5%
父親のようになりたくない……78・8%
母親のようになりたくない……71・5%
●親のめんどうをみる……19%
総理府の調査によれば、二〇歳の若者は……
「親のめんどうをみる」と答えた若者……23%(平成6年度)
19%(平成9年度)
ちなみに世界の若者たちは……
アメリカ……63%
スェーデン……37%
フィリッピン……81%
韓国……67%
タイ……59%(以上、平成6年度)
日本の若者の66%が、「生活力に余裕があればみる」と答えている。
●家事を手伝しない夫……53〜56%
国立社会保障・人口問題研究所の調査によれば、
部屋の掃除をまったくしない夫……56・0%
洗濯をまったくしない夫……61・2%
炊事をまったくしない夫……53・5%(1998年度)
(注意)これはすべての年齢を平均した値で、50歳以上の夫は、ほとんどが、家事をほとんどしないとみてよい。私
の調査(1999年)では、20〜30歳台の若い夫の場合、
家事をよく手伝う……35%
ときどき手伝う……30%(浜松市内で調査)という結果が出ている。
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