はやし浩司

子どもの生活力
トップへ
トップへ
戻る
戻る

はやし浩司

絵を描かせてわかる子どもの生活力

●絵を描かせてみてわかる、子どもの生活力
子どもの生活力が、このテストでわかります。

(テスト法)

(1)紙と鉛筆(クレヨンなど)を用意します。そして次の話を、ゆっくりと、二度読んで聞かせます。

(注:女の子であれば、「太郎君」を、「里子さん」にする)

「太郎君は、魔法の木の種をもっています。その木は不思議な木です。大きくなると、その子どもの好きなものや、ほしいものを、いっぱい作ってくれます。そこで太郎君は、その木を植木ばちに植えてみました。するとどうでしょう。魔法の木はみるみるうちに大きくなり、そして太郎君の好きなものや、ほしいものを、いっぱい作ってくれました」

「そんな魔法の木を描いて、あなたのすきなものや、ほしいものをいっぱい描いてね」と指示します。

集団用教育用==============================

「太郎君は魔法の箱をもっています。その箱は、不思議な箱で、その箱をもっている子どもの、好きなものや、ほしいものがいっぱい入っています。そんな箱を描いて、その中に、あなたの好きなものや、ほしいものをいっぱい描いてください」と指示する。

====================================

●子どもの知能を伸ばす三要素は、好奇心、生活力、それに柔軟性です。そのうちの生活力をこのテストで判断します。しかし実際してみると、それほど正確でない面もあります。たとえば空腹と思わるときにこのテストをすると、子どもたちは、主に食べ物を描きます。暑い夏の日だったりすると、冷たいアイスとか、そういうものを描く傾向があります。そんなことも頭に入れて、このテストをしてみてください。

●ただ日ごろから生活力がある子どもは、「好きなもの」「ほしいもの」がはっきりしていて、それをよく口にします。飽食児や満腹児(いつもいろいろなものを豊富に与えられている子ども)は、どうしても生活力が弱くなります。そういう視点で、このテストを応用してみてください。



子どもの作品から……
年中・女児
●箱の中にリボンが描いてあるのがわかる。ほしいものがはっきりしないようだ。
●この時期、「ほしいものがない」「したいことがない」というのは、子どもとして好ましいことではない。。
年中・男児
●箱の中のものは、ネコと魚だという。心のどこかで、愛情を求めているのか? 愛情不足の子どもは、「生き物」を求める傾向がある。
年長・女児
●ほしいものがいっぱい描いてはあるが、何であるかはっきりしない。「これは何かな?」と聞いても「わからない」と言っていた。
●従順だが、生活力の弱い子どもとみる。
年長・女児
●ほしいものが、5点ある。生活力も旺盛で、ほしいものがはっきりしているのがわかる。このタイプの子どもは、何ごとにつけ、積極的である。
●このタイプの子どもは行動力もあり、自分の力で伸びていく。