ところで、君たちは自分の能力を正しく理解しているだろうか?
ここでは能力値の正しい捉え方と、効率の良い能力値の上げ方のアドバイスをしよう。
まず、キミは何が得意なのだろう。剣技?スカウト技術?魔法?神術?一応、私は下のように分けて考えているのでそのつもりでみてくれ。
体術系・・・剣技、スカウト
法術系・・・魔術、神術
筋力 | 肉体的な「力」のこと。 攻撃、防御、力仕事(扉をぶち破るとか)等、体を使う全てに関係してくる。 |
敏捷 | 敏捷性を表している。攻撃の命中やダメージの回避に関係してくる。 あと、戦闘中の行動の順番にも大きく関わってる。 |
詠唱 | 「呪文をいかに早く唱えられるか」と言う目安。 こいつが高いと戦闘中すぐに呪文を使うことが出来る。 |
精神 | あらゆる法術の効果、そして敵の法術攻撃に対する防御力に影響してくる。 「精神力」の強さって感じかな。 |
要するに言い換えるなら
筋力と敏捷は、体術系の戦闘をする時の攻撃&防御力と素早さ
精神と詠唱は、法術系の戦闘をする時の攻撃&防御力と素早さ
ってとこかな。
で、その他には
攻撃 | 武器を装備したときの攻撃力(基本値) |
命中 | 武器を装備したときの命中率(基本値) |
防御 | 防具を装備したときの防御力(基本値) |
回避 | 防具を装備したときの回避率(基本値) |
この4つの数値は別の言い方をすると武器や防具の扱いの熟練度と言うか、どれだけ上手く使いこなせるかって感じかな。
で、武器や防具を装備後実際に発揮される能力は装備の能力と密接な関係があるらしい。
要するに、熟練の戦士でもカッターナイフじゃ大きなダメージは与えられないし、初心者が大剣を振り回しても上手く使いこなせないだろ、つまりはそういうこと。
まあ、この4つは実際にモンスターとの体術的戦闘をするときに特に重要な要素だね。
法術系の戦闘の場合は、修得した法術を使うわけだけど、法術は『赤』『銀』『青』『闇』の4色の要素によって作られていると行っても過言じゃあない。
もちろん、法術を使う人間の精神力が重要な要素ではあるんだけどね。
で、それぞれの色がどんな法術に関係しているかって言うと
色 | 魔術系 | 神術系 |
赤 | 火炎系 | 攻撃力強化 |
銀 | 電撃系 | 回復 |
青 | 冷却系 | 防御力強化 |
闇 | 魔力 | 攻撃 |
って感じかな。
そうそう、「魔術系・闇色」の魔力って言うのは、「魔力を直接たたき込む」ってやり方で、他の魔術みたいに一旦他の物理現象に変換しないから、大きなダメージを直接与えられるわけ。ただ、物理現象に弱い敵もいるからその時は他の術の方が効きがいいんだけどね。
他にもこの4色の要素を組み合わせた法術も存在しているんだけど、そっちは各スキルの紹介の方を見てくれ。
そして、キミの資質そのものを表すのが、『心』『技』『体』だ。
この3つは決して変わることがなく、この3つによって各能力の伸びが決まってしまう。
そして、各能力値とこの資質の関係はこんな感じになっている。
タイプ | 心 | 技 | 体 | |
戦士 | とにかくタフでパワフル | 2 | 4 | 9 |
素早くテクニカル | 2 | 7 | 6 | |
いつかは呪文も… | 4 | 5 | 6 | |
標準タイプ | 3 | 6 | 6 | |
スカウト | テクニシャン | 2 | 9 | 4 |
戦闘もOK | 2 | 6 | 7 | |
いつかは呪文も… | 5 | 6 | 4 | |
標準タイプ | 3 | 7 | 5 | |
魔法使い | とにかくスペシャリスト | 9 | 4 | 2 |
ひ弱なのはイヤ | 8 | 3 | 4 | |
標準タイプ | 7 | 4 | 4 | |
神術師 | 神術一筋 | 9 | 2 | 4 |
戦う神術師 | 6 | 3 | 6 | |
標準タイプ | 7 | 3 | 5 |
そして、『心』『技』『体』が各要素にどんな風に関係しているか大ざっぱにまとめるとこんな感じになる。
『心』が重要な能力 | 精神、詠唱、赤色、銀色、青色、闇色 |
『技』が重要な能力 | 敏捷、命中、回避 |
『体』が重要な能力 | 筋力、攻撃、防御 |
それから、MP、TP、HPも『心』『技』『体』と大きく関係している様だけどね。
その職業にどれくらい精通しているかという数値ってことで、高度な技や呪文はこのスキルが高くないと教えてもらえないってことになってる。ま、それくらいの実力がなければ使いこなせない技や呪文ってことだから仕方ないって言えば仕方ないんだけどね。
で、この『スキル』を上げる、『スキルアップ』ってんだけど、そのためには試験日(金曜日)に各スキル担当の先生の所で単位と引き替えで試験を受けるしかない。
それから、高いスキルになればなるほど必要な単位が多くなってくる。まとめると、こんな感じかな。
スキルアップ | 必要単位 |
0→1 | 30単位 |
1→2 | 20単位 |
2→3 | 25単位 |
3→4 | 30単位 |
4→5 | 35単位 |
5→6 | 40単位 |
6→7 | 50単位 |
7→8 | 70単位 |
また、規則上各スキルの合計が12以上は修得できないことになっているんで、自分がどんな技術を身につけたいか、よーーく考えてからスキルアップした方がいいと思うよ。
キミが成長する要素は次の3つ。
HP・MP・TPについては、経験を積んでレベルアップするしかない。
経験値を稼ぐためには、平日の授業中に模擬戦を受けるか、実習中に多くのモンスターを倒し経験値を得るしかない。そして、単位やザッカについても言えるけどダンジョン実習は人数が少ないほど、強い敵と戦うほど多く手に入る。がっぽり単位や経験値が欲しい場合、助っ人なしで実習に挑もう。ただし、くれぐれも自分の実力をよく考えて行動してくれ。
それから、もう一つ注意しなきゃいけないことがある。ダンジョンは生徒の力量にあっていなければならないとの趣旨から、一定のレベルになるとその階では経験値と単位がもらえなくなる。
何でも、「今いる階」+18が最大レベルとか言う話も聞いたことがある。
各スキルと技の修得については、単位とザッカを稼ぎ、効率よくやって行くしかない。
高いスキルは、より強力な技や呪文が使える様になるためばかりでなく、質の良い装備を身につけるためにも欠かせない。
そして、スキルを上げるためにはさっき書いたように、大量の単位が必要になる。単位の稼ぎ方はダンジョンでモンスターを倒すしかない。
また、経験値と同様、実習の時の同行人数が少ないほど。また、強い敵と戦うほど多く手に入る。
それから、技や呪文も修得には単位が必要になる。しかし、技や呪文はザッカでも修得可能になってる。ザッカでの修得は次の2つを忘れないように
「金がもったいない」って言葉もあるけど、単位はお金に換えられないからね、懐に余裕がある人はこの手を使うのを奨めるよ。
それから、『特別授業申込書』は時々ダンジョンの中で拾うこともある。ロニィ先生の鑑定額12ザッカの『かみきれ』がそうだから、ザッカでの修得を考えている人は注意してね。
最後に各能力値だけど、これは単位と引き替えで授業を受けるか、本を買って自分で学ぶしかない。
で、ここでアドバイスすることは、能力値が高くなると単位が多く必要になること。詳しくはこんな感じかな。
筋力、敏捷、精神、詠唱、攻撃、防御、命中、回避
能力値 | 必要単位 |
〜 49 | 1単位 |
50〜 99 | 2単位 |
100〜199 | 3単位 |
200〜299 | 4単位 |
300〜 | 5単位 |
赤色、銀色、青色、闇色
能力値 | 必要単位 |
〜 99 | 1単位 |
100〜199 | 2単位 |
200〜 | 3単位 |
で、ちょっとした単位節約方法を伝授しよう。
この必要単位は月曜朝の能力値で決まるわけだけど、月曜日に能力値が単位が上がる瀬戸際の時(49とか、98とか)はその能力を集中的に上げてしまおう。結果的には3単位節約できる。
また、本を読んで自習したり、日曜日に特訓する予定があってもうすぐ要求単位が増えそうなときには、なるべく能力値が単位が上がる一歩手前になるように工夫して授業の予定を組もう。
そうそう、忘れるところだった。本なんだけど、おキクさんのとこで道具として何冊か本を売ってるよね。この本は1冊1500ザッカと高価だけど、それぞれ下の表にある授業をそれぞれ1回受けたのと同じ効果がある。
本のタイトル | 上がる能力 |
超・健康法 | 筋力、敏捷 |
スペルマスター | 精神、詠唱 |
明要素のすべて | 赤色、銀色 |
わかる!暗要素 | 青色、闇色 |
耐えてこそ | 防御、回避 |
一撃必殺 | 攻撃、命中 |
それから、授業を受けたり、本を読んだときの能力値の増え方は、前に書いたようにキミの資質(『心』『技』『体』)と密接な関係があるから、なるべく効率のいい授業選択をしよう。
ちなみに、俺の友人の例を取って紹介しよう。タフな戦士を目指したヤツ(心技体;2.4.9)と魔法使いのスペシャリストを目指したヤツ(心技体;9.4.2)がいたんだけど、こいつらが同じ筋力メニューを1週間こなしたら、戦士志望のヤツが筋力16上がってたのに対して、魔法使い志望のヤツは10しか上がらないなんてこともあった。ま、逆に精神の授業の時は立場逆転してたけどね。
要するに、1回の授業や自習なんかで上がる能力値は、キミ達の資質次第で変わってくるから自分の資質をよくつかんで授業を受けた方が賢明ってこと。
まあ、自分の資質にあった授業選択をしてればその道のプロになるのはたやすいってとこかな。