≪A1・HR通信≫
第25号
2002/12/11

青年時代とは……


2学期の期末テストも終了しました。私たち教員は、採点に、評価に、各種会議にとまさに「師走」です。逆に、みなさんは半日で学校が終わるので、部活動や学習活動にじっくりと専念できる時期ですね。それとともに、2002年も終わろうとしているので、今年1年を振り返ってほしいところです。
さて、テレビや新聞を見ていると、日本人のノーベル賞ダブル授賞以後、小柴さんや田中さんについての報道が過熱気味になされています。彼らは若いときの研究が評価されてノーベル賞を受賞したといいます。この話をきいて、ルソーという人の次のことばがふと目にとまりました。(試験でルソーとルターを間違えた人がいました)

青年時代は知恵をみがく時期であり、老年はそれを実践するときである。

(『孤独な散歩者の夢想』より)
なぜこんなことを書いたのかというと、つい2-3日前、「なんでテストなんかやるんだろ?」という声をきいたからです。私は、これが解答の一つではないかと思うのです。
「青年時代は知恵をみがく時期」。ルソーは「知恵」といっていますので、単純に「知識」だけをさしているのではないでしょう。しかし、将来仕事をしながら生きていく中では、「知識」、それから「知恵」は必要なものです。テストは「知恵」の一部である「知識」がどれほど身についているのかを確認するためのものなのです。そして、学習するということは「知恵をみがく」ことにつながっていくのです。若い今だからこそ、いろいろ吸収でき、みがくことができるのですよ。
来週はテストが返却されます。「知恵をみがく」ということについて、考えてみるのもよいでしょう。

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