≪A1・HR通信≫
第28号
2003/1/24

「心の底から納得」


1月20日、第65代横綱・貴乃花が現役引退を表明しました。
1991年夏場所の千代の富士戦での勝利が、私の記憶にはまだ鮮明に残っています。それからおよそ10年。とうとうこの日が来ました。
私は大相撲が好きで、高校生のころから名古屋場所があると、名古屋城にある愛知県体育館に見に行ったものです。間近で見る相撲は、迫力がテレビとはまったく違います。立ち合いのときの緊張感や力士の息づかいを直(じか)に感じとることができます。
さて、貴乃花は現役を引退しました。両国国技館での会見で、現在の心境を次のように語っていました。
「非常にすがすがしい気持ち。(迷いは)多少はあったが、(引退を)心の底から納得している。悔いはない」
(『毎日新聞』2002年1月21日付より要約)
私のような職業と違って、かれらには「定年」というものがありません。自らで引き際を決めていかなければなりません。当然、そこには「迷い」があることでしょう。しかし、貴乃花は「心の底から納得している」と言い切りました。それだけ充実した土俵人生(30歳にして15年もの!)をおくっていたのだと思います。みなさんも、高校時代、それからその後の人生において、こうしてうち込めるものを、ぜひ見つけてください。
貴乃花は、今後は親方として二子山部屋で後進の指導にあたるそうです。親方・貴乃花に期待しています。それにしても、30歳にして「第二の人生」か〜。

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