≪A2・HR通信・通巻59号≫
第24号
2003/11/21

2つの顔


清工祭の代休の日、私は、上野の東京都美術館に行ってきました。話題の大英博物館の至宝展を見るためです。平日だからすいているだろうと思っていたら、入場するのに、約1時間待ちでした。館内もゴミゴミ、ものすごい人ごみで、すっかり疲れてしまいました。明日からの3連休こそ、しっかり休もうと思うのでした。
さて、清工祭。いかがでしたか?サッカー部、野球部のみなさんは、前日の雨のために予定していた招待試合が中止になって、時間をもてあましてしまったかもしれませんね。それ以外の人たちは、いかがでしたか?テーマのとおり「無我夢中」になれましたか?
私は、生徒会誌『騰雲(とううん)』に載せる写真を撮るために、カメラをもって校内を歩き、清工生のようすを観察していました。このときの清工生の表情は、大きく2つに分けられたのではないかと思います。
ひとつは、清工祭を楽しみ、充実した顔。
ひとつは、つまらなそうな顔。
教員として、この差は、何なのだろうと考えるわけです。
清工祭に積極的にかかわれば、充実した顔になるし、かかわらなければ、つまらなそうな顔をし、不満をたれる。では、なぜ清工祭にかかわろうとしないのでしょうか?おそらくふだんから目標がないために充実感を感じず、日常そのものに不満を抱いているからではないでしょうか?そうみると、清工祭は、現在(いま)の自分を写す鏡という側面をもっているといえるかもしれませんね。
じゃあ、最後に質問。キミはどっちの顔?

その他の記事
●来週の行事予定
●クラスの声〜テーマ「老後の夢」
*今週のテーマは、N・N両氏に設定してもらいました。
●ちょっとだけ清工祭(写真集)
●教室の後ろに登呂遺跡発見60周年に関するポスターを貼りました。静岡市教育委員会が、登呂遺跡のイメージを伝えることと「登呂人」たちが行なってきた「ハンドメイド」や「自然の恵み」をキーワードにして1枚1枚、手作業でつくったポスターです(400枚しか制作していません!)。なかなか渋い作品です。よく見ておきましょう!ちなみに、紙はネパールの手すき紙です。
●気になるニュース〜2003年11月12日付け『静岡新聞』より、京都市の学校で、先生もFA宣言できるシステムを導入するという記事を紹介。教育の世界も変わりつつあります。どの世界にも共通しているのは、意欲と能力。これを高めよと常に言っていますが、教員にとっての能力とは、第一に「授業力」ではないかと私は考えています。いわば、私たちは授業という「商品」を売っているのです。それは自己満足だけじゃダメ。「売れる商品」とは何か?を考えていきたい。