≪A2・HR通信・通巻43号≫
第8号
2003/6/6

涙の理由(わけ)〜感動する心〜


先週から今週にかけて、何かと行事で忙しかったですね。先週はテストが終わり三保海岸への遠足、今週は体育大会(学年1位、総合4位)、なかにはインターンシップの関係で放課後、企業と打ち合わせをした人もいるかもしれません。まずは、健康第一で乗り切りましょう。
つい先日の、あるクラスでの出来事(A2ではない)。日本史のテストを返却し、残りの時間でビデオを見ていたら、ある女子生徒がボロボロ涙を流して、泣いていました。見ていたビデオは、朝の連ドラ『おしん』(総集編・少女編)です。
場面は、7歳のおしんが初めて奉公に出るということで、父母と別れるという場面でした。おしんがいかだに乗せられ、「かあちゃん、かあちゃん」と連呼し、おしんに対して冷たかった父が現れると、「とおちゃん、とおちゃん」と連呼する。そんな場面での出来事でした。
戦前の日本経済を説明するには、もってこいの材料だと思い、みなさんに見せました。どのクラスでも、はじめは「『おしん』かよ」という反応でした。しかし次第にその世界に引き込まれ、多くの人が真剣なまなざしでビデオを見ていました。そして、わずか30分で感動し、涙を流す生徒までいたのです。私は、さすが橋田寿賀子だなと思うとともに、そのことに感動しました。こういう「こころ」を大切にしてほしいなと思います。
遠足も遊園地には行きませんでした。三保での地引き網でした。「なんて遠足だ」と思った人もいるでしょう。でも、遊園地に行くよりも、ずっと健康的で創造的で感動的な遠足だったように感じました。

その他の記事
●来週の行事予定
●クラスの声〜テーマ「遠足の感想」
●第1回漢字テスト結果
●気になるニュース〜2003年5月24日付け『毎日新聞』の「女の気持ち」より。3年生の現代社会の教材に使えるかなと思って、残しておいた記事。「男らしさ・女らしさは『神話』である」という内容の授業をしようと思っていますが、もうこの記事で十分ですね。いかに「自分らしく」生きるかが問題。さて、あなたにとって「自分らしさ」って、何だい?
●遠足…三保海岸にて(写真集)
●体育大会(写真集)
*今週は4ページ立ての増刊号でした。