≪E2・HR通信・通巻178号≫
ルネサンス 第25号
2006/11/24

「差異」の意味、分かります?


さて、先日、NHKのクローズアップ現代という番組で、若者の「日本語力」の低下を問題にしていました。それは、ある若い社員が機械の注意書きに書かれた「差異」ということばの意味が分からなかったために、工場に大きな損失をもたらしてしまった、というものです。
その工場では、他の社員もことばの意味が分からないまま仕事をしているのではないかと、若手社員に聞き取り調査をしました。すると、「制御」「感度」「駆動」「循環」など、製造過程で使われる基本的なことばの意味を理解していなかったのです。工場長は言います。「どうしようか。途方にくれる…」。
そこで工場長は対策に乗り出しました。たとえば、昼休み、若手社員に古典や小説などの文章を一字一句、手書きで書き写させたり、全社員に漢検を受験させたりしています。このような手書き・音読といったアナログな方法が企業研修で行なわれているそうです。
清工では、全校漢字テストを行なうなど、漢字学習に力を入れています。「就職するから漢字なんて関係ないよ」という人もいるかもしれません。しかし、上司や同僚と確実なコミュニケーションをとり、安全にモノづくりを行なうためには、やはり多くのことばを身につける必要があります。それができるのは、「今」しかないのです。
今回の『ルネサンス』、少々漢字を多くしてみました。通じるかどうか、不安ですが…。

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*本号も、4ページ立てとなりました。