2008年6月


〔2007/6/29〕 「静雲」2日目。雨。朝食。雨の中、フィールドワークに出発。まずは静岡文化財保存修理センター。そこでは、和紙の講義と紙漉き体験。紙漉き体験は好評であった。11時すぎに終わり、11時30分から富春院にて静岡学問所教授の中村正直関係の古文書を見せていただく。12時、近くの蕎麦屋で手打ちそばを食して、「静雲2008」は終了。充実の2日間だった。一度家に戻り、荷物の一部を置く。ふたたび芙蓉荘に行き、残った本を近くのブックオフで売る。で、さらに残った本を家に持ち帰る。今度、売ろっと。疲れたせいか、うたた寝。
超有名人の名前が! 富春院でみせてもらった古文書。「徳富蘇峰」「吉野作造」など教科書にも出てくる超有名人の名前が!中村正直を顕彰する碑をつくろうとみんな署名した。
〔2007/6/28〕 「静雲」初日。レジュメをまとめたり、平和資料センターに行き、資料をもらうなど、午前中は「静雲」の準備に追われる。14時30分に一度、芙蓉荘に行って荷物を置く。で、ふたたび家に戻り、荷物を取りに行く。今年は事務局なので忙しい。16時から第T部開始。18時、夕食。19時過ぎから23時30分まで第2部。小・中・高の授業実践レポートを聞く。充実の1日。Nさんと買い物に出かけ、風呂に入り、2時前まで、第V部。就寝。古書・モノ教材交換会で、いくつか本をもらう。
購入本
■竹内康人『人権と平和の歴史学習』
■加藤好一『生きいき分会づくり』(あゆみ出版)
■加藤好一『学びあう社会科授業(上)入門・地理編』(地歴社)
〔2008/6/27〕 全体会。昼食は県大へ。午後は研修2本。地区会。委員会。17時過ぎに終了。で、すぐさま、歴教協しずおかの例会に行こうと思ったが、今日報告のレジュメを家に忘れた。一度うちに帰り、会場へ。たくさん印刷物があったが、まだ開いていない。19時から21時過ぎまで例会。22時に帰宅したところ、留守電。Kさんからだ。近くで飲んでいるから来いとのこと。仕方ないので、行く。前任校のKさんとAさんが飲んでいて、合流。0時過ぎまで飲んでいた。楽しいネ。
購入本
■安井俊夫『戦争と平和の学びかた』(明石書店)
■後藤道夫・木下武男『なぜ富と貧困は広がるのか』(旬報社)
〔2008/6/26〕 今日から電車の中で斎藤貴男『ルポ改憲潮流』(岩波新書)を読みはじめる。以前途中まで読んだ本。読む時間がなくなって、そのままにしておいた。午前、土器。午後、7月から異動してくる人のために部屋をつくる。また、仕事関係の書類作成や金、土、日の例会や「静雲」のレジュメ準備などして過ごす。今日からお弁当屋に昼食の注文を始めた。少数でも届けてくれる。これから昼食に悩まなくていい。
〔2008/6/25〕 終日、縄文土器観察。時々ウトウト。いろいろなところに連絡を取る用事があり、昼休み、休憩時間、事務所から離れた公衆電話に行くのが大変だった。やはりケータイが必要……?いつもより1本遅い電車に乗り帰る。東静岡駅前で、B3のHさんらに会い、止められる。1時間弱、立ち話。解放されて、ちょっと行くと、再びB3のOさんとSさん。ラグビー部の練習を見ていて、こんな時間になったという。元気そうだった。20時過ぎ、帰宅。
〔2008/6/24〕 往復の電車の中で、原武史『昭和天皇』(岩波新書)を読み終える。久しぶりに歴史関係の本で、ちょっと疲れた。原文の資料が多かったので。授業に使えるかどうかは微妙だが、面白い視点が盛りだくさんであった。読んでいて、いまの皇太子は日本史の専門家だが、彼の発言や立ち振る舞いにはちょっと興味がある。
〔2008/6/22〕 大雨。11時前に、車屋さん。12時、昼食を食べに、臨済寺前のお蕎麦屋「遊蕎庵 無」に行く。来週の下見の意味も込めて。テレビでも紹介されているだけあって、美味い。そのあと来週のフィールドワークの関係で、あいさつに行ったり、調べものをしたり、大雨の中、ずぶ濡れになりながら。15時過ぎに帰宅。NHKの大河ドラマ『篤姫』を先週の分と合わせてみる。先週分は、昨日見た展示の部分だったので、いろんな意味で面白かった。
〔2008/6/21〕 東京。これで、3週連続の東京である。午前中、江戸東京博物館に行き、特別展「ペリー&ハリス」の展示を見る。そして上野の国立科学博物館に行き、「ダーウィン展」を見る。ともに今日で最終日の展示会であった。それぞれに面白い展示で、多くの人が訪れていた。勉強になる。午後、13時30分より明治大学でのシンポジウム「日本国憲法の21世紀意義を探る」に参加。愛敬浩二さん(名大)「改憲問題にどう向き合うか」と白藤博行さん(専修大学)「地方分権改革と私たちのくらし」という報告を聞く。18時30分からは市民憲法講座で内田雅敏さんの「何が問題!?『裁判員制度』」をきく。充実の1日。眠くならない。何てことだ!往復の新幹線では引き続き『昭和天皇』(岩波新書)を読む。一般の人は1945年8月15日まで昭和天皇の声を聞いたことがないと思っていたが、そんなことはないということがボクにとっては新発見。
〔2008/6/20〕 5時起床。まだ5時か、あと15分寝よう。5時20分か、起きて、朝食でもと思って、テレビをつけたら、6時15分。ヤバい!慌てて顔を洗い、服に着替えて、家を出る。いつもの時間の電車に間に合う。行きの電車で、田村理『僕らの憲法学』(ちくまプリマー新書)を読み終える。午前中、Nさんを講師に石器の実測の勉強会。午後、眠い。このところ、勤務時間中、やたら眠い。ただ行き帰りの電車の中は頭は冴えていて、どんどん本が読める。帰りの電車では原武史『昭和天皇』(岩波新書)を読みはじめる。
〔2008/6/18〕 午後、所長と次長が来所。7月からのことについて、調査員と作業員全員におねがい。よく聞くと笑える話だが、笑えない話になりそうだ。往復の電車で山本紀夫『ジャガイモのきた道−文明・飢餓・戦争』(岩波新書)を読み終える。偏見にまみれた歴史をもつジャガイモ。その偏見を打ち砕いたのが飢饉や戦争であるという。民族学的な視点も取り入れつつ、わかりやすく書かれていた。今年は「国際ポテト年」。というわけで、新書本として中公新書でもジャガイモの本が出ていた。併せて読みたい。授業のネタとして役に立つのは中公新書の『ジャガイモの世界史』の方。まだ未読だが。次の本は憲法に関する本だ。
〔2008/6/16〕 今日は1日、お休み。午前中、新聞の切り抜きや掃除などして過ごす。午後、清水に。清工に寄る。ずいぶん解体作業が進んでいた。1棟も窓枠がない。昼食は、清工近くの「むら上」でランチ。海鮮丼が美味い。そのあと、買い物や部屋の掃除。なかなか片付かない。「静雲」にもっていく本もリストアップ。「静雲」のフィールドワークの関係で電話。
清工の第1棟 前庭にあった噴水はずいぶん前に壊され、前庭もない。第1棟も解体作業が進んでいた。
グランドから グラウンドから。2棟と3棟は半分くらい解体されていた。戦場のようだ。
〔2008/6/15〕 東京3日目。9時から日本平和学会の2日目。午前中は、明治大学で行なわれていた東京地方自治研究集会に参加しようか迷ったが、こちらの議論も興味あったので、昨日に引き続きこちらの大会に参加。午前は部会V「生命テクノロジーと平和構想」。工業高校に勤めていたので、関心があった。昨日と同じところで昼食。午後は分科会「平和教育」と部会W「平和への政策デザイン」に参加。2日間、盛りだくさんの議論であった。学会なだけに、ボクはついていくだけで大変だったし、ついていけないところもあった。が、また、資料を読み返そう。19時過ぎのひかりで、静岡に戻る。家に戻り、メールなどを確認していたら、下の写真を見つけた。まぁ、「懐かしい」といえば、そうなんだが。
清工の物理室にて 某BLOGに出ていたもの。清工の物理室にて。この3人娘は、清工の引越のとき、よく働いてくれました。うちのクラスの豆まきで使っていた鬼の面をこのクラスに譲りました。
〔2008/6/14〕 東京2日目。9時から日本平和学会の初日。西荻窪の東京女子大にて。全体のテーマは、「平和への政策デザイン〜日本国憲法の構想力〜」。今年度に入って、土日の勉強が個人的に非常に充実している。お昼、近くの中華料理屋で麻婆定食を食す。なかなか美味かった。テレビを見ていたら、東北地方で大きな地震があったようだ。午後は分科会「通常兵器の軍縮・軍備管理と冷戦後の『市民社会』」と部会U「『平和基本法』を再検討する」。18時30分終了。新宿でラーメンを食す。今日は、たくさん宿題をもらったように思う。
購入本
■吉田里織・石川一喜ほか『ケータイの裏側』(コモンズ)
■P・W・シンガー『戦争請負会社』(NHK出版、古書)
〔2008/6/13〕 健康診断。8時30分に谷田の本部へ。バリウムも飲んだ。学校にいたときよりも、なんだか量が多かったような。1時間ほどで終わる。ただちに家に戻り、東京に行く準備をする。トイレにも。やはり腹の調子は思わしくないが。10時30分過ぎのひかりで東京へ。13時、早稲田大学。水島朝穂さんの講義を聞く。憲法の講義。ちょうど平和主義の2回目。わりと教科書にそって、通説と自分の見解を述べる普通の授業だった。次回からは人権論に入るという。水島さんでも、憲法の講義では2回しか平和主義をやらないんだなぁ。まぁ、こんなもんか。神保町に。ふたたび早稲田大に戻り、18時から水島さんの講義「オキナワと憲法」を聞く。こちらは毎回講師の変わるリレー講義。講演会に近い感じ。世界がグローバル化するなかで、鍵となるのは自治体である。そんなことを思った。19時30分、終了。夕食。新宿のホテル泊。
購入本
■田村理『僕らの憲法学』(ちくまプリマー新書)
■『網野善彦著作集・第2集』(岩波書店、古書)
■『網野善彦著作集・第6集』(岩波書店、古書)
■網野徹哉『興亡の世界史12 インカとスペイン 帝国の交錯』(講談社、古書)
〔2008/6/12〕 雨。午前中、事務所で入力作業。いろいろ人の出入りがあった。科技高の養護のF先生から電話。生徒の保護者が亡くなったという。昨日の静岡新聞の夕刊に出ていたそうだ。昼食。午後、長泉に行く。書類にミス。その場でやり直す。土器の勉強があまりできなかった。往復の電車では、軽めの佐高信・雨宮処凛、森岡孝二『信号機の壊れた「格差社会」』(岩波ブックレット)を読む。森岡さんの「労働者は、どちらの過酷さを選択するのかが迫られている」というのが、考えさせられた。明日は健診だ。
〔2008/6/11〕 往復の電車の中で、『おいしいハンバーガーのこわい話』(草思社)を読み終える。この前に読んだ『エビと日本人』同様、食べ物が「工場」でつくられ、家畜が「工業製品」となっているようすが語られた。ファストフード店で働く人も工場の機械のように働かされる。さまざまな問題が生じている。マスコミやワイドショーでは連日、秋葉原の事件が報道されている。容疑者の行動はもちろん許されないが、彼自身もひとりの人間としてでなく、モノのように扱われ、人間としての尊厳を傷つけられてきた、その結果として事件を位置づけることがマスコミには求められるだろう。午前、みんなで富士石遺跡の土層を見に行った。
〔2008/6/10〕 帰りにB3のNさんとHさんに会う。Hさんはいつも横断歩道の向こうから大きく手を振り、走ってやってくる。たいてい何か菓子をもっている。笑える。家に着き、夕刊を見て、びっくり!以前勤めていた学校の元同僚が逮捕されたという。ボクがいたころから休職と復職をくり返していたのだが。なにが彼をそうさせたのか?
〔2008/6/9〕 往復の電車の中で、村井吉敬さんの『エビと日本人U』(岩波新書)を読み終える。エビからさまざまな問題が見えてくる。が、意識しないと、ボクたちにはなかなか見えてこない。この問題の出口を探った点が前著との違いか。生産者と消費者との顔が見える関係を築くのにはまた困難が伴うが、そこが突破口だろう。
〔2008/6/8〕 12時30分、AさんとSさんの家へ。うな重をごちそうになる。その他、いろいろいただき、お腹いっぱいに。15時に失礼する。いったん家に戻り、今月末の「静雲」のフィールドワークの下見をする。どうしようか。17時、帰宅。疲れたせいか、寝てしまう。
〔2008/6/7〕 東京。10時30分、子どもと教科書全国ネット21総会の記念講演。最初に小森陽一さんのあいさつ。本編は、藤田英典さん(国際基督教大学)の「新学習指導要領の問題点と21世紀の教育課題」という講演。ちょうど今週、彼がまとめた『誰のための「教育改革」か』(岩波新書)を読み終えたところだったので、よく分かる内容だったし、その後の怪しげな動きについても理解できた。12時終了。そのあと、神保町の古書店街をほんのちょっとだけめぐり、駒場の東大へ。14時、日本学術会議公開シンポ「高校教育における時間と空間認識の統合」に参加。これは、2006年の世界史未履修問題をきっかけとしたシンポだ。課題は、ある高校の先生が報告していたことだが、現在の高校の歴史にしても、地理にしても、生徒にとって魅力がない、ここをいかに克服するかだ。大学の先生の報告は、時間を増やして、必修になんていうのもあったが、ちがうなぁ。18時までのシンポだったが、16時30分前に失礼して、急いで静岡に戻る。18時30分、「さかなや」で飲み会。科技高の先生、Kさん、Uさん、Iさん、Hさんとボクの5人。科技高もたいへんのようだ。異動しても、残っても……。あっという間に22時。2次会はいつもの店へ。Nさんも同時にやってくる。楽しそうだ。1時。そのあとKさん、Hさんの3人で、ラーメンを食って帰る。2時に帰宅。久しぶりで楽しかった!
購入本
■金子勝『日本国憲法の原理と「国家改造構想」』(勁草書房、古書)
■樋口陽一『四訂 憲法入門』(勁草書房)
■網野善彦ほか『「日本」をめぐって 網野善彦対談集』(洋泉社、古書)
■山本紀夫『じゃがいものきた道−文明・飢饉・戦争』(岩波新書、古書)
■大庭健『いま、働くということ』(ちくま新書、古書)
〔2008/6/6〕 いつもどおりに起き、弁当を作り、6時30分に家を出る。東静岡駅に着くと、ホワイトボード前に人だかり。何だ?と思い、見てみると、事故のため、東海道線上下線とも動いていないという。あれま!と思っていたら、いつもの時間に電車がやって来た。乗る。しかし、清水駅で止められる。卒業生Yくんと話をする。すると、登校時間だったため、たくさんの卒業生、在校生(科技高生)を見かける。30〜40分止められたあと、ようやく動き出す。8時40分ごろ、事務所到着。今日から事務所で工事が始まる。10年も使っているプレハブ事務所だから、あちこちが傷んできている。なかなか落ち着かない。書類作成。午後、年休。14時30分、東静岡駅に着き、科技高のK先生に電話。清水銀行へ。15時30分、静大に向かう。静大では、「静雲」のチラシを貼る。17時30分、JR静岡駅。定期を買う。18時から労政会館で「自衛隊イラク派兵違憲判決学習会」に参加。意外に多くの人が集まっていた。21時終了。夕食はラーメン。22時、帰宅。自転車での移動だったので、なかなかたいへんだった。
〔2008/6/1〕 東京。午前中、東京国立博物館で開催中の「薬師寺展」を見に行く。すごい人だ。長蛇の列。入場するのに、1時間以上かかった。暑くて、頭が痛くなった。何とか入ることができて、展示を見た。14時から首都圏青年ユニオンを支える会の総会記念シンポ「労働無法地帯」に参加。美容室AshでたたかうYさんやショップ99とたたかうSさんの生の話に感動する。17時終了。神保町へ。夕食をとり、本屋を見て回る。土曜日の方がいいなァ。往復の新幹線で浦野東洋一ら『改定教育基本法 どう読みどう向き合うか』(かもがわブックレット)を読む。どう向き合うかという点が重要だ。今度は藤田英典編『誰のための「教育改革」か』(岩波新書)を読もう。
購入本
■『教育 6月号』(国土社)
■『DAYS JAPAN 6月号』
■前泊博盛『もっと知りたい!本当の沖縄』(岩波ブックレット)
■佐高信・雨宮処凛・森岡孝二『信号機の壊れた「格差社会」』(岩波ブックレット)
■阿部謹也『中世の星の下で』(影書房、古書)
■『網野善彦著作集・第17集』(岩波書店、古書)