2009年9月


〔2009/9/30〕 行きの電車で、渡辺治さんの『憲法9条と25条・その力と可能性』(かもがわ出版)の第4章を読む。25条の話。ちなみに昨日読んだ3章は9条の話。4章では先日の講演会で話された、9条と25条の違いについての話があった。興味深い。午前中は、月末書類やその他の書類作りに追われる。月末って感じだ。帰りはメールをしたので、本は読めず。雨なので、静岡駅経由で帰る。明日から勤務時間が県の条例により15分短くなる。
〔2009/9/28〕 行きの電車では、さっそく渡辺治さんの『憲法9条と25条・その力と可能性』(かもがわ出版)を読み始める。です・ます調であるので、講演を聞いているような感じで、すっと頭に入ってくる。なるほどね、という点もたくさんあり、授業の新たな視点を得られる本だ。今日は第1章と第2章を読んだ。
〔2009/9/27〕 9時30分、偶然知った「開かれた学校づくり」全国交流集会in東京(@明治大学)に参加。この日は2日目。午前は実践家によるシンポジウム。なかなかおもしろかったし、静岡の「地区会」という制度についていろいろ考えさせられた。名古屋の高校ではやっていないから。新しく赴任する学校ではちょっとやってみたいことを構想した。司会は浦野東洋一さん(東大名誉教授)でテンポも良く、さまざまな立場の意見を聞くことができた。12時過ぎに午前のシンポが終わる。新宿に移動。13時30分、今回の目玉、「貧困をなくし、社会保障を守る『基本法』を考える」というシンポに参加した。前半の現場からの報告は、雇用・医療・介護など深刻な貧困の現場を知ることができた。雇用では河添誠さんが報告した。後半のコラボ鼎談は湯浅誠さん、後藤道夫さん、渡辺治さんの3氏。これは、聞かなきゃいかんだろ。昨日の高田さんじゃないが、どの報告者も、表情が緩んでいたような気がした。でも、渡辺さんに言わせれば、「まだ明確な国家像をもっていない民主党を待っているのではなく、こちらから民主党に提示して突き付けるものをもたねば」とのこと。たしかに政権交代し、民主党政権になったからと言って、油断はできない。17時前に終了。夕食を取り、19時過ぎの新幹線で静岡に戻る。金曜日の夜から、とっても充実した休日であった。満足、満足!
購入本
■渡辺治『憲法9条と25条・その力と可能性』(かもがわ出版)
■京都府保険医協会編『社会保障でしあわせになるために』(かもがわ出版)
■湯浅誠・関根秀一郎『脱・排除社会』(サンガ新書)
■民主教育研究所編集『人間と教育63 2009秋号』(旬報社)
■『高校生活指導 2009秋季号』(青木書店)
〔2009/9/26〕 9時ごろ病院に行く。10時半ごろ着てくださいとのこと。ギリギリかな、と思い、10時半ごろいくと、患者でいっぱいだ。自分の番までまだかかるかもしれないと思い、受付にキャンセルをしに行ったら、次に呼ばれますよとのことで、ちょっと待ち、診察してもらった。ただ、レントゲンを撮ったりしたので、時間がかかった(ついでにおカネも)。13時30分から明治大学での日本科学者会議の憲法シンポ「日本国憲法の21世紀的意義を探る」に行きたかったので、大急ぎで静岡駅に。11時30分過ぎのひかりには乗れず。11時50分ごろのこだまに乗る。こだまって。でも、ぎりぎりで会場着。2本の報告を聞く。 北川善英さん(横浜国立大学)「日本国憲法は、どのように『労働』を捉えているか」と後藤道夫さん(都留文科大学)「雇用・失業 保障の崩壊」。専門的なシンポだったので難しかったが、勉強になった。17時終了。古本屋街をざっとめぐり、18時30分から別のところでの憲法市民講座に参加。高田健さんによる「総選挙後の政治情勢と憲法問題のこれから」という講演を聞く。心なしか高田さんの表情が明るいように感じた。20時30分過ぎに終了。夕食を取り、ホテルへ。
購入本
■『現代思想10月号 特集・政権交代』(青土社)
■J=P・シュヴェヌマン・樋口陽一・三浦信孝『〈共和国〉はグローバル化を超えられるか』(平凡社新書)
〔2009/9/25〕 今日は腰痛がひどかった。2時間早く帰り、整形外科に予約の申し込みをする。それでもいっぱいだ。明日の午前中は厳しいかも。平日に年休とらねばならないかも。17時30分過ぎに早い夕食。18時30分、Aさん宅にAさんを迎えに行く。19時から歴教協しずおか例会。6人参加。ボクは「『キャリア教育』は何を目指すのか?」という報告をする。なかなか議論は尽きずおもしろかった。ただ、じゃあ、具体的にどう授業するのかという話にはつながらなかった。理想はあるのだが。21時30分すぎに終了。Aさんを送って帰宅。
〔2009/9/24〕 1週間ぶりに事務所へ。午前中は桜畑上遺跡の最終校正をみる。午後は事務仕事。あまりにも久しぶりの仕事だったので、石器の文章を書く気が起らなかった。帰りの電車では寝ていた。夜、NHKの「タビうた」をみる。最近よく聴く「いきものがかり」が出ていた。水谷豊さんが行った神奈川県民ホール。5月下旬に行ったYumingのライブ会場。こんなにステージと客席が近かったんだ。8列目に座ったことを思い出す。来月は東京でのLiveだ。
〔2009/9/23〕 午前中、洗濯ののち藤木久志さんの『刀狩り』(岩波新書)を読み始める。中世・近世についてはホントに疎いが、分かりやすく書かれている。刀狩りに関する論文があまりないことに驚く。午後は買い物や掃除をしつつ、渡辺治さんの『政治改革と憲法改正』(青木書店)第4章を読む。50年代改憲が挫折したところは渡辺さんの講演でも、よく触れるところである。夜は第5章を読む。5連休が終わる。特に大きな外出もせず、過ぎていく。今度の土・日、次の土曜日に東京に行くからである。この連休ではあまりおカネを使わないようにひっそりと過ごした。
〔2009/9/22〕 やはり同じ格好をしていると、腰痛だ。街の本屋に行く。
購入本
■宇多光『大学講義の改革 BRDの提案』(北大路書房)
■『教育10月号』(国土社)
■『DAYS JAPAN 10月号』
〔2009/9/21〕 同じ格好を長時間していると、腰が痛くなる。身体を動かしていると、まだいいのだが。夜、映画『おくりびと』を見る。最後、なんでこんなところでCMを入れるのかなというとこがあった。バラエティじゃないんだから。不満が残る。そして、『音楽寅さん』の最終回を見る。
〔2009/9/19〕 午前、風呂に入り、洗濯。吉村武彦さんの『聖徳太子』(岩波新書)を読み終える。のんびり過ごす。5連休だが、来週以降のために、おカネを使わず、ひっそりと過ごそうと思っている。13時、Aさん宅にAさんを迎えに行く。13時30分、静岡新聞社着。静岡新聞のO記者と会い、『静岡県の戦争遺跡を歩く』でボクらが執筆した、清水の三保の特攻艇・震洋の掩体を見学に行く。10月7日の『静岡新聞』で紹介されるという。本の御購入もよろしく!というわけで、取材等も終わり、17時帰宅。駿河湾は台風の影響で、大荒れであった。
〔2009/9/18〕 8時過ぎに家を出る。今日は全体会。全体会に始まる前に、破傷風の予防接種を打って来いとのことだったので、打つ。待ち時間が長かった。10時、本部にて全体会。内容は書けないけど、deepな内容。県立大学で昼食。午後は研修、地区会、委員会。一旦家に戻り、車で掛川へ。19時過ぎに掛川のファミレスでの「ゆい〜る」例会。3名参加。ボクは、夏の歴教協全国大会の現地見学の報告。Oさんは江戸時代の田沼政治+松平政治についての授業構想の報告。Rさんは現代社会の社会権の授業実践についての報告。現場の授業実践を聞くのがおもしろいし、うらやましく感じる。あっという間の3時間。22時過ぎに散会。途中で遅い夕食を食べ、23時30分過ぎに帰宅。
〔2009/9/16〕 目覚ましは5時20分にセットしてある。最近、4時50分ごろに目が覚める。あと30分もあると、もうひと寝入りするが、あっという間にその30分は経つ。それぐらいの勢いで、仕事の時間も過ぎていけばいいのに。往復の電車では吉村武彦さんの『聖徳太子』(岩波新書)を読み始める。久しぶりに古代史の本。急に読みたくなった。人間関係が入り乱れて読むのがたいへんが、おもしろく読める。今日、鳩山内閣誕生。なんで学校現場にいないんだ。現代社会の時間でしゃべりたいなぁ。朝夕はずいぶん涼しくなってきた。
〔2009/9/15〕 往復の電車で読んでいた信田さよ子さんの『選ばれる男たち 女たちの夢のゆくえ』(講談社現代新書)を読み終える。「おば(あ)さん」を自称する人気カウンセラーの信田さん。結論としては、「女のような」男が選ばれるという。結婚という制度によって男性は変わるという。何か分かる気がする。ボクはこれからどうなっていくのだろう?ずっとコルセット生活を続けているが、今日の午前中、ひどい腰痛でヤバかった。どうなるのかと思ったが、午後はちょっと楽になった。帰りは雨。静岡駅経由で帰宅。
〔2009/9/10〕 電車で読む清水勲さんの『四コマ漫画』(岩波新書)はサクサク読める。このところマンガは読んでいない。せいぜい読むのは四コマ漫画くらい。近現代史の授業で使いたい。この本をというより、この本で取り上げられたマンガをということ。清水さんの本でも指摘されていたが、四コマ漫画のセリフ(ことば)や背景は当時のものだからだ。そこから歴史の授業につなげてみたい。夕食はカレー屋さんでカレーを食す。
〔2009/9/9〕 2009年9月9日。「999」。9が3つ(サンキュー)。鉄道もいいけど、9条だ。静岡市のどこかでサンキュー9条のイベントをやっているという。行けないけど。往復の電車では、清水勲さんの『四コマ漫画』(岩波新書)を読み始める。仕事は、午後の前半がきつい。睡魔との闘いだ。午後の後半は、案外スッキリする。そして、家に帰ると、元気になる(笑。夜、家では渡辺治さんの『政治改革と憲法改正』(青木書店)を読み始める。小沢である。
〔2009/9/8〕 往復の電車で読んでいた益川敏英さんの『科学にときめく ノーベル賞学者の頭の中』(かもがわ出版)を読み終える。「乱読」ということばが何カ所か出てくる。そのためか、物理屋なのにいろんなことを知っている。第5章の平和と科学者の責任ではクラウゼヴィッツの『戦争論』の話が出てくる。いま、研究の「タコつぼ」化が問題となっている。大きなところからの議論がない。だからか、異分野の人が入る余地がなく、研究が貧困になっている。その点で、益川さんは科学者でありながらも、社会に関心を持ち、9条などについても積極的に発言していく。さすがだと思う。見習いたい。また、彼の師・坂田昌一さんの「最良の組織と最良の哲学があれば最良の研究ができる」というメッセージもいい。
〔2009/9/7〕 いつもの女子高生たちの会話。カレシと歩いていたら、両親に見つかったという話。お母さんはカレシの存在を知っていたが、お父さんは知らなかったという。高校生ぐらいだと、お互い凍るよね。思わず父親目線で聞いてしまった。関係ないのに。往復の電車では、高校、大学の大先輩・益川敏英さんの『科学にときめく ノーベル賞学者の頭の中』(かもがわ出版)を読む。軽く読めて、おもしろい。さすがに第1章のノーベル賞受賞記念講演は専門の話でよく分からなかったが。夜は今年初のサンマをいただく。
サンマbefore サンマafter
サンマbefore。 サンマafter。
〔2009/9/6〕 昨日に引き続き森さんの『憲法の平和主義と「国際貢献」』を読む。1992年に出版された本だが、いまの本にも読める。1992年ころといえば、冷戦が終わり、湾岸戦争があり、「PKO協力法」が成立したころだ。その頃の森さんの論文をまとめた本で、PKO協力法や小沢一郎の「国連中心主義」に対する批判の書となっている。基本的な森さんの主張点が、実は20年たった今でも通用する。日本国憲法の力を知るすごい本だ。おもしろかった。しかし、20年近くも森さんの課題が未決であるというのも……。夜、SBSのからくりTVを見ていて、明石家さんまさんの子育て術(子どもとの接し方)に感心した。子どもの心をとらえるのが上手い!授業に応用したいものだ。
〔2009/9/5〕 午前中、洗濯などして過ごす。午後は、森英樹さんの『憲法の平和主義と「国際貢献」』(新日本出版社)を読む。ブックオフで105円で買ったものだ。ボクが大学生になった1992年に出版された本。当時自民党幹事長だった小沢一郎の「国際貢献論」に対する批判の書である。およそ20年たって、小沢は与党・民主党の幹事長になった。連立内閣で、外交・安全保障における政策協議がまとまっていないが、小沢の考えは20年前と変わらない「国連中心主義」だ。いま、小沢をもう一度勉強してみようと思い、この本を読んでいる。次は、渡辺治さんの『政治改革と憲法改正 中曽根康弘から小沢一郎へ』(青木書店)を読んでみようと思っている。夜はドラマを見る。SBSの「こち亀」とNHKの「再生の町」。0時過ぎに、部屋にゴキブリが!たたかい、勝利をおさめる。虫はダメなのです。
〔2009/9/4〕 仕事。15時30分まで。年休を取り、静岡へ。書店を回り、本を読む。買わない。18時30分より、静岡のホルモン屋でいつもの(?)メンバーと飲み会。今回初参戦の国語のKさん(女)も含めて5人(男性3人、女性2人)。あっという間に、22時を過ぎていた。国語のKさん(男)の話が長いんじゃない?(笑。若いっていいねェ。そのあと男性3人でラーメン屋でラーメンを食し、23時40分、帰宅。
〔2009/9/3〕 今日は移動ばかりの1日。勤務時間が始まってすぐ、本部に向けて出発。石器の実測委託の完了検査。久しぶりに公用車に乗った。本部も久しぶりで、いろいろお使いを頼まれる。で、あれやこれやして12時前に本部を出る。腰が痛くなってきたので、途中、富士の道の駅で休憩。13時前に沼津事務所に到着。本格的に腰が痛くなってきたので、午後は失礼する。家に戻り、通院。で、ふたたび出かけ、浜松へ。18時30分からYumingのライブ。このツアーは2度目だが、おもしろかった。21時前に終わり、新幹線で静岡に戻る。『湯浅誠が語る「現代の貧困」』(新泉社)を読み終える。コルセット生活だァ……。
購入本
■『ap bank fes'09 official document』(ポプラ社)
〔2009/9/1〕 9月1日だ。久しぶりに高校生の話を聞く。やはりおもしろい。いつもの2人組の女子高生は一人は柔道部の子。もう一人は陸上部の子(こっちの子が超かわいい)。陸上部の子はすっかり日焼けをしていた。話題は、今日行われるであろう頭髪指導に備え、髪を染めたこと、日焼け対策、冬に行く沖縄修学旅行についてなど、尽きない。今日は職場でも防災訓練があった。仕事は……しんどいわ。まだ火曜日だ。行き帰りの電車で、雨宮処凛・飯田泰之の『脱貧困の経済学』(自由国民社)を読み終える。「国際競争力」とか、「規制緩和」とか、ふだん読む本とは違う視点があり、へェーというところが多かった。授業で生徒と議論したり、考えたりする素材となりそうなとこもあると思った。