1996年度
  相良海岸アカウミガメ産卵情報

・第1号 


1996年6月12日 早朝に本年第一号上陸。昨年は5月19日と24日遅れの上陸となった。
水温も気温も異常気象の中の産卵ご苦労様!足跡のみでゴメンネ! 4:30AM

・第2号 1996年6月14日 早朝に本年第2号上陸。産卵場所が海岸近くにて、高波時に流失の恐れがあるので、 掘り出し、産卵数を確認した。108個。除夜の鐘の数と同じで縁起が良さそう。 しかし、右写真にもあるように、早期産卵の卵は奇形が多く、多分無性卵と思われる。 しかし、本日はドシャブリで苦労しました。   4:00AM
第3号   1996年7月1日 早朝 多分この日の満潮は午前4時頃でその足跡から、3時前後の上陸と見られる。 足跡から比較的小さなアカウミガメではあるが、産卵数は117個と平均的な数量があった。 写真から見てもわかるように砂浜の中央部分に産卵して、流失や4駆に踏みつぶされる恐れがあるので、 堀取り調査後、保護区画に移した。 昨年は7月1日時点で、14頭が産卵しているのに対して、本年はたった3頭だけ。産卵のピークは例年 7月中旬なので、これからの上陸に期待が持てるかも?    4:30AM
・第4号 1996年7月3日 午前3時30分に産卵中を確認。しかし我が輩のデジカメでは、如何せん光量が足りず、 夜が明けるのを待って午前4時30分にやっと降海後の足跡だけを写す事ができた。産卵場所は比較的砂浜 の上部だったので堀取りはせず、小さな杭で4方を囲って保護柵とした。でも、掘って数量を確認したかった。
・第5号       1996年7月7日 午前4時30分にまたしても、足跡だけである。いつもの産卵場所よりもやや東にずれた テトラポットの間からの上陸となった。産卵位置確認後、埋め戻し四方に柵ょして自然孵化を待つ事にした。
・第6号 1996年7月8日 この日の朝はドシャブリであり、写真撮影は不可である。 7月6日朝の晴天の夜明け前の富士山の写真を掲載した。産卵場所は7月7日の1メートル西隣。
・第7号 1996年7月9日 この日の朝もドシャブリ。濡れるのいやだから産卵していなければ良いなと思いつつも なんと海水浴場の海の家の階段の下に産卵の跡があった。暗くて写真は撮れなかった。 しかし、ほっておくわけにはいかないので、ビショ濡れになって掘り出して保護区画へ移した。
・第8号 1996年7月11日 ・第9号 1996年7月12日 急に気温、水温とも上昇して10日は台風の接近により、産卵はなかったが、毎日のように産卵しています。 しかし、梅雨が明けると午前4時頃から明るくなるので、会える機会は少なくなります。
・第10号 1996年7月23日 ・第11号 1996年7月24日 どうも、本年のカメは人や車の通る場所を選んで産卵しているような? 第10号は人の通り道へ産卵したが、少しズレテいたので、杭囲いで対処した。 第11号は人や車の通るまっただ中で、高潮時には流失の恐れがあるので、堀取り後 保護区画へ埋め戻しをした。ちなみに産卵数は101個。 また昨年は7月23日時点で25頭が産卵している。
・第12号 1996年7月26日 ・第13号 1996年7月28日 産卵時期最盛期を迎えると同時に、海水浴シーズンの到来です。 最近は4WD車・アウトドアのブームにのって、海岸への車両の乗り入れや、場所を選ばないキャンプを行う 人々も多く、アカウミガメの産卵に不適な海岸が増えてきております。 この問題は行政も関わっていくべきなのでしょうが、観光資源の乏しい相良町では、自然保護よりも観光客を 選ぶような? なかなか、対応が遅いのに苦慮しています。ちなみに、この足跡の向こう側は、車のわだちです。
・第14号 1996年8月 6日 ・第15号 1996年8月 8日 ・第16号 1996年9月 6日 9月になって上陸したのははじめて見ました。早朝の巡回も8月20日をもって終了して、安心して夜の深酒 を楽しんでいたところ、産卵場所の標識から、私の所へ電話がかかってきました。 相良町須々木の名波さん、ありがとうございました。 でも、例年8月の盆過ぎの産卵は、ほとんど孵化しません。見守りたいと思います。 ちなみに、6月12日の産卵したものは、8月14日頃から孵化して、どんどん海に帰っています。現在は 7月10日頃のものが、孵化しています。 メインメニューに戻る