平成20年度アカウミガメ産卵情報 IN MAKINOHARA

牧之原市海岸への4WD車の乗り入れは静岡県条例により禁止されています!
アカウミガメは非常に警戒心が強いので、光が見えると上陸できません!

夜間、駐車場等の利用につきましても十分ご留意下さい。

No.1 6月6日 上陸時間推定午前0時  109個(内5個破損、1個未成熟) 8月12日孵化脱出 
 
初上陸・産卵だ。足跡から推測するに午前0時〜1時の間の雨を考慮にいれると、上陸したのは雨の中。降海したのは雨が
あがってからだ。昨年より3週間早い。



No.2  6月7日 上陸時間推定午後22時  現状維持 8月12日孵化脱出
 
連続しての上陸・産卵だ。足跡から昨夜の22時頃上陸・産卵したとみられる。
浜がけを少し登ったところに産卵したので、現状維持でそのまま様子を見る。


No.3  6月9日 上陸時間推定午後23時  産卵失敗
 
浜がけに阻まれて産卵失敗。


No.4  6月10日 上陸時間推定午前1時  産卵失敗

昨日と同じ個体と思われる。しかし、またしても今度は防潮堤に阻まれて産卵失敗。


No.5  6月12日 上陸時間推定午前2時  81個 移植   8月13日孵化脱出
  
9日から産卵に失敗していた個体がついに産卵。足のサイズから同個体と思われる。
海岸浸食により産卵場所が見つからなかったのか、海水浴場の真ん中に上陸。
雨天の為に駐車場にも車両がなく、無事産卵した。


No.6  6月19日 上陸時間推定----  104個(内破損1,未成熟2,奇形2 移植103個) 8月16日孵化脱出
 


No.7  6月21日 上陸時間不明  産卵失敗
 
緩傾斜護岸設置海岸に上陸したものの、護岸に阻まれ10回産卵を試みて巣穴を掘ったものの護岸基部の
コンクリートに阻まれ(写真右)産卵しないで帰っていった。


No.8  6月23日 上陸時間不明  82個 移植 8月18日孵化脱出
  
6月21日に産卵に失敗した個体と同じものと思われる。防風林の海側に道路があり、防犯灯で明るく、また
海の家が建ち並ぶ海水浴場の真ん中に産卵。巣穴の場所を求めて100m近く歩いて産卵して降海した。
昨日は雨天の中、青年会議所のメンバーがこの海岸を掃除したのを知って産卵したようだ。


No.9  6月24日 上陸時間推定午後10時  産卵失敗
  
最多上陸海岸の水門照明が海面を照らし出している為、産卵できないのか、砂浜の広い、離岸堤の間を入って上陸したものの、100m以上
歩いて砂浜上部にのぼったものの、稲科雑草の生い茂る中に入り、産卵しないで、降海した。ハマボウフウ、ハマヒルガオなどの海浜植物
が生えていれば良いのだが、横にゲートボール場のあるこの海岸では、山土を搬入したため、稲科雑草が生い茂り、産卵不適な場所だ。


No.10  6月29日 上陸時間推定午前1時30分 降海時間 午前5時10分  120個 移植 右後肢欠損 8月21日孵化脱出
  
午前3時30分産卵中のアカウミガメを発見。足跡の形がおかしい事から確認すると右後肢が欠損している。歩く速度や巣穴掘りの時間も
通常よりかかったと見える。しかし、けなげにも120個を産卵して無事海に帰った。
後肢が一部欠損している個体は過去に見た事があるが、全欠損の個体ははじめての事。可哀想なので標識は装着しなかった。


No.11  7月2日 上陸時間推定午前2時 53個 移植 8月22日孵化脱出

海水浴場の真ん中に産卵。危うく駐車場に落ちるところだったのか気づいて横に移動して産卵した。
汀線からの距離50m。


No.12  7月6日 上陸時間推定午前2時 降海時間 午前4時10分 84個 移植
 
緩傾斜護岸設置海岸に上陸。1回目の巣穴掘りで、下にコンクリートが出てきた為、断念。
場所を変えてやっと産卵。しかし、下部にはその下段のコンクリートがあり、巣穴も浅く産卵数
も少なかった。汀線から5mの位置に産卵したので移植。


No.13  7月7日 上陸時間推定午前1時  92個 移植 +破損1
No.14  7月7日 上陸時間推定午前2時  53個 移植 +破損1+奇形3 8月26日孵化脱出
 
月曜日の雨天という事で2ケ所に産卵。
両方の場所は海水浴場。移植。


No.15  7月8日 上陸時間推定午前 1時  現状維持 8月29日孵化脱出
No.16  7月8日 上陸時間推定午後11時  112個 移植 8月31日孵化脱出
 
産卵も最盛期を迎えている。今朝は2ケ所に産卵の跡が見られた。


No.17  7月13日 上陸時間推定午前0時  124個(内2個破損) 移植 9月3日孵化脱出
  
海水浴場の中央に産卵。移植。


No.18  7月15日 産卵失敗
No.19  7月15日 産卵失敗
  
 
2個体とも海水浴場に上陸したが、上写真の個体は駐車場まで上り、産卵せずに帰った。
下個体は、海水浴場奥の工事用資材置き場まで上り、ジャリ山の上を移動した後、ジャリ山の下部でボディーピット
したが、産卵出来ず、その後海岸を300m近く歩いて、諦めて降海。


No.20  7月16日 産卵失敗
今朝も昨日に続いて、海水浴場の真ん中に上陸してきたものの、産卵せずに降海してしまった。
ボディーピットの形跡も無い事から、「海の家」に遊びに来たのかもしれない。
証拠に足跡を辿ってみると、「海の家」の中央の階段の所まで続き、そこで向きを変えた跡が
ない事から一度、「海の家」に上がり込んで、向きを変えて戻ってそのまま海に帰っていった。
通常、アカウミガメは本能的に、日陰の部分での産卵はしない。
夜間でも、松林等の中に入った場合は、必ず外側の日あたりの良い障害物の無い所で産卵
する。
一昨日、隣町の吉田海岸に、日中上陸したとの情報が入ったが、同じ個体で目が不自由なのだ
ろうか?色々と推測するのが楽しい。






No.21  7月17日 上陸時間不明 115個(内2個破損)*水没  移植 9月6日孵化脱出
  
満潮時汀線から僅か1mの位置に産卵。最も砂浜の狭い相良海岸南部の砂浜の端。
大潮と重なり、産卵巣は完全に水没していたので、産卵時間によっては孵化できないかもしれない。


No.22  7月22日 上陸時間不明 55個  移植 9月13日孵化脱出

またしても海水浴場の海の家の真ん前に産卵。数量が55個という事で、この個体の今シーズン
最後の産卵と思われる。


No.23  7月23日 上陸時間不明 産卵失敗
 
巡回区域最南端の上陸。この区域は大潮満潮時には完全に水没する場所であり、防潮堤までの距離は
僅か5m程しかない。上陸したものの、防潮堤に阻まれて5回ほど、いったり来たりして、降海していった。


No.24  7月24日 上陸時間不明 54個 移植
No.25  7月24日 上陸時間不明 99個(内破損4個)移植 9月15日孵化脱出
 
今朝は2ケ所の産卵が確認。左側は汀線から3mの所で緩傾斜護岸に阻まれて産卵。
右側のものは、海水浴場に産卵したので、移植。産卵期間も大詰めだ。


No.26  7月26日 上陸時間 午後9時50分 降海時間 午後10時10分 産卵失敗
 
昨夜午後9時から巡回開始。9時50分、黒い塊が波打ち際から出て、まっすぐ向かってくる。
途中2回、川に阻まれて迂回したものの、防潮堤にあたって諦めて降海。


No.27  7月27日 上陸時間推定 午後10時00分 降海時間 午後10時50分 産卵失敗

昨日と同じ位置に上陸。堤防沿いに200m近く歩いて産卵できずに降海。


No.28  7月28日 上陸時間不明  現状維持
 
2回産卵に失敗した個体が前回の場所よりも200m離れた位置に上陸産卵。


No.29  7月31日 上陸時間不明 降海時間 午前5時23分  産卵失敗 SCL 875mm SCW 698mm 全長1200mm

海水浴場横に上陸してきたものの駐車スペースと海岸の間の資材置き場に入り、巣穴を5ケ所ほど掘った
ものの、硬くて掘れなくて断念。夜が明けてきて海水浴客のギャラリーに囲まれて降海。


No.30  8月2日(8月1日) 巡回区域外 現状維持


No.31  8月3日 上陸時間不明 産卵失敗
 
海水浴場横に上陸(7月31日と同じ場所)しかし、右上写真の石垣の下は、海岸方向に向かって4mの
コンクリートが入っているので、巣穴を掘れなくて断念。降海してしまった。右人はM久保田氏。


No.32  8月6日 上陸時間推定23時 112個 移植 9月26日孵化脱出
  
産卵時期終盤だが、まだ上陸してくる。昨年の海岸浸食で浜ガケが出来た場所に上陸。
上部植生まで上れず、一旦下に降りて産卵。満潮時汀線からわずか5mの水没の危険のある
場所なので移植。


No.33  8月8日 上陸時間推定23時 96個 移植

自然孵化限界日まで、残り2日。今朝は海水浴場真ん中の海の家の前に産卵。
海水浴客の朝の散歩途中、めずらしげに見ていく人など、夜間に車両が停車していなかったのが幸い
したようだ。


No.34  8月9日(8日) 産卵失敗
No.35  8月9日 上陸時間推定22時 122個 移植

連続しての上陸。左上写真の上陸は昨日のものと思われ、見落としていたものを今朝発見。
右上写真は、浜がけで折り返してがけの下部で産卵した。移植。