平成22年度アカウミガメ産卵情報 IN MAKINOHARA

牧之原市海岸への4WD車の乗り入れは静岡県条例により禁止されています!
アカウミガメは非常に警戒心が強いので、光が見えると上陸できません!

夜間、駐車場等の利用につきましても十分ご留意下さい。

No.1平成22年6月12日 上陸時間推定 不明 産卵個数96個+破損1個 移植   8月7日孵化脱出
  
本年第1号の上陸産卵。昨年より11日遅く産卵が始まった。
後背地にコンビニがあり、松林からの光に影響されたのか、砂浜上部まで行かないで産卵(満潮時汀線より実測20m)した
ので移植した。
No.2平成22年6月14日 上陸時間推定 不明 産卵個数140個+破損1個 移植  8月13日孵化脱出
 
雨天で海岸は北北東の風が10m以上吹いている中を上陸産卵。
普段はサーファーで賑わう海岸だが、今朝は荒天の為、無人が幸いしたようだ。
砂浜は狭く右上写真のように砂浜中央で流木を焼いた跡があり、その手前で産卵。
満潮時汀線からの距離は僅か5mほど。移植せざるをえない。
No.3平成22年7月3日 上陸時間推定22時 産卵個数74個+奇形3個 移植  8月20日孵化脱出
   
満潮時に上陸産卵をした模様。
満潮時汀線よりわずか7mしかない位置に産卵したので移植。
No.4平成22年7月3日 上陸時間推定24時 産卵個数82個 移植  8月20日孵化脱出

満潮時より若干遅い時間に上陸産卵。
緩傾斜護岸にあたり、戻った位置で産卵。満潮時汀線より僅か5mの位置の為、移植。
No.5平成22年7月3日 上陸時間推定2時 産卵個数99個+破損3個 移植 8月20日孵化脱出
 
明け方の上陸産卵。
海水浴場の中央付近に産卵の為、移植。
No.6平成22年7月6日 上陸時間推定0時 現状保存 8月24日孵化脱出
  
午前3時15分、降海入水中のウミガメを発見。
砂浜の広い場所での上陸。上部半安定帯に登る前に一旦巣穴を掘ったものの、うまくいかずに、再度上部まで登って
産卵した。
安全な位置なので現状保存とした。
No.7平成22年7月9日 上陸時間午前3時05分 降海時間午前5時30分 現状保存  9月4日孵化脱出 67足跡

サイズ:標準直甲長846o 標準直甲幅656o インコネルタグ JPN19827装着
  
午前3時05分波打ち際から上陸してくるアカウミガメを発見。3時45分巣穴掘り開始。4時30分産卵開始。
4時47分産卵終了。5時30分降海。
後右肢が不自由な個体の為、巣穴掘りに通常の倍の時間がかかったが、無事産卵。現状維持とした。
動画をアップしました。
No.8平成22年7月9日 上陸時間 不明 現状維持   8月29日孵化脱出

No.7で当該海岸に釘付けにあっている間に他海岸での上陸産卵が
あった模様。
午後3時過ぎに市民から市役所に通報があり、午後4時に現地確認。
植生のすぐ下に産卵。場所が悪いが汀線から40m程離れていたのと、
時間が経過していた為、移植するには不適当と判断。現状維持とした。













No.9平成22年7月11日 上陸時間 不明 123個+破損6個+奇形3個 移植 8月28日孵化脱出
 
海水浴場の夜間明かりの点いている海の家の脇に上陸。
この海岸は駐車場と砂浜の境にコンクリートブロックの防波堤が設置されており、そこにあたって引き返して産卵。
No.10平成22年7月15日確認 産卵日不明 産卵確認  8月24日孵化脱出
No.11平成22年7月15日確認 産卵日不明 産卵確認  8月26日孵化脱出


市役所からの通報により、巡回区域外に上陸との情報が寄せられた。
この海岸はジャリ浜で巡回区域外。
現地に行って確認すると2ケ所の上陸痕跡を確認。
巣穴を探し当て確認すると2ケ所とも産卵を確認した。














No.12平成22年7月21日 上陸時間推定午前0時 147個 移植  9月5日孵化脱出
 
サーファーが夜通し走り回っている海岸に上陸産卵。砂浜は比較的広いものの、この海岸はウエットビーチが多く、砂浜の
上部に行かないと下から海水が出てくる。
今回の産卵も砂浜中央部だが、巣穴を掘ってみると半分程度水没していたので移植した。

No.13平成22年7月22日 上陸時間推定午前0時 121個+破損3個 移植 標識装着JPN19829 SCL:835mm SCW:609mm9月6日孵化脱出

午前4時巡回中の監視員が産卵終了のアカウミガメを発見。夜間も煌々と明かりの点いている海の家のすぐ脇に産卵して
午前4時20分海に帰った。両足がサメなどの食害にあった為か短い。その為か産卵巣も浅く、上部の卵が散乱していた。
No.14平成22年7月23日 上陸時間不明 産卵失敗
 
緩傾斜護岸の海岸に上陸。砂浜が無いので諦めて降海。
No.15平成22年7月23日 上陸時間推定午前1時 27個 移植
 
No.14の個体と同じものと思われる。No.14が漁港の西側。この砂浜は漁港のすぐ東側に出来た狭い砂浜である。
過去上陸産卵した事のない砂浜であるが、近隣の人々か漁業緩傾斜か焚き火をする事が多く、汚れていて、巣穴を掘ると
手が真っ黒になるほどである。また、ウエットビーチで巣穴底面からは海水がしみ出ていた為か、産卵個数も27個と少ない。
No.16平成22年7月24日 上陸時間推定午前2時 132個 移植 9月13日孵化脱出
 
またしても緩傾斜護岸設置海岸の砂浜の殆どない海岸に上陸産卵した。上陸して2回巣穴を掘ったものの、緩傾斜護岸の
コンクリートが出てきて産卵を断念。再度上陸しなおして護岸から少し離れた所に産卵した。
満潮時汀線より僅かの場所だった為、移植。
No.17平成22年7月24日 上陸時間不明 現状維持   9月7日頃孵化脱出(未確認)
 
連続しての上陸産卵。水門工事の為の土砂置き場の山に登って途中で諦めて、基部に産卵。
立入禁止の柵内に産卵したので現状維持。
No.18平成22年8月3日 上陸時間不明 産卵失敗
8月になり産卵シーズンも終盤を迎えているなか、上陸痕跡を発見。
この海岸は市内の最東部に位置しており、ジャリ浜で、砂浜上部
に少しだけ砂浜がある。
しかし、巣穴を2ケ所ほど掘ったような跡があったものの、下は石ころ
だらけで、産卵できないで帰ったと思われる。(久保田撮影)













No.19平成22年8月4日 上陸時間不明 現状維持  9月21日孵化脱出
 
昨日と同じ海岸に上陸産卵した。この海岸はジャリ浜で昨年まではほとんど産卵の無かった海岸。
産卵巣をみつけるのも一苦労した。
海水浴場ではないので現状維持としたが、産卵巣の位置は高潮時にはタイドプールが出来る所なので心配だ。
No.20平成22年8月6日 上陸時間推定午前0時 産卵失敗
 
緩傾斜護岸設置海岸に上陸したものの、護岸に遮られ産卵出来ずに降海した。
No.21平成22年8月6日 上陸時間推定午前2時 128個 移植 9月23日孵化脱出
 
No.20と同個体と思われる(足巾、ピッチがほぼ同じ)個体が同じ海岸の100mほど離れた位置に再上陸して、苦労して産卵
した模様。上右写真からわかるとおり、車両等の出入り口になっている為と汀線から10mしかない位置なので移植した。
No.22平成22年8月7日 上陸時間推定午前1時 123個 移植 9月27日孵化脱出
 
ウエットビーチ中央に産卵。移植した。
No.23平成22年8月7日 上陸時間不明 産卵失敗
 
緩傾斜護岸の砂浜のほとんど無い海岸に上陸した。一旦護岸に上り、流木の手前を護岸の上を西進。降りて1ケ所ボディーピット。
流木が埋まっていた為、巣穴を掘れず更に下に降り、再挑戦したもののダメ。東に移動して、再々挑戦したものの、下に護岸が出て
きて断念したようだ。
No.24平成22年8月8日 上陸時間推定午前3時 123個+破損10個
 
砂浜の狭い海岸に上陸産卵。このウミガメは7月22日の後肢の短い個体と思われ、産卵巣の深さが足りず、卵が砂浜上部
に露出していたのと、石ころだらけの部分に産卵した為か、破損卵が多く見られた。保護区画に移植した。