Topmost for Win32 1. 概要 任意のウィンドウを "常に前面" に表示させたり、"常に前面" の表示を解除する Win32 アプリケーションです。 Microsfot の Office 製品や Visual C++ などの開発環境で作業するとき、全画面 表示にして作業することがよくあります。(私の場合) このようにあるアプリケーションを全画面にして作業している最中に、ちょっと別 の文書を参照したり、また、時計や電卓などのアプリケーションを常に見えるように 表示しておきたいことがあります。 しかし、ここでメモ帳や電卓などのアプリケーションを起動して表示させても元の 全画面のアプリケーションを一度マウスでクリックするとせっかく開いたウィンドウ が隠れて見えなくなってしまいます。 ちょっと凝った時計など、一部のアプリケーションではこの対策として "常に前面" に表示するオプションを備え、常に前面に表示させたままにしておくことが可能です がその他の一般のアプリケーションではそのようなことはできず非常に不便です。 Topmost はメモ帳や電卓など、任意のウィンドウの属性を変更し、他のアプリケー ションの下に隠れないように設定することが簡単に行えます。また作業が終了したら 属性を戻すのも簡単です。 ※ このアプリケーションはウィンドウの属性を一時的に変更するだけです。 変更した属性を元に戻さずにウィンドウを閉じても何の問題もありません。 属性を変更したウィンドウを閉じると属性は自動的に解除され、変更した設定は 記憶されません。 2. 動作環境 以下の環境で動作を確認しています。 Windows 95 OSR2 Windows 98 Windows NT 4.0 Workstation 3. インストール 配付ファイルは lzh 形式で圧縮されています。 解凍ツールで解凍後、展開されたすべてのファイルを任意のディレクトリにコピー してください。 特別な設定は必要ありません。 配付ファイルに含まれているファイルは以下の3つです。 topmost.exe topmost.txt --- このファイル 4. アンインストール インストールでコピーしたファイルをすべて削除してください。 このアプリケーションはレジストリは使用しません。 5. 使い方 - 起動 topmost.exe を実行します。 起動メッセージを1〜2秒表示した後、タスクトレイの中に常駐します。 - 起動オプション "-nosplash" を指定して起動すると起動メッセージを抑止できます。 - 操作 タスクトレイ中のアイコンを左クリックします。 マウスカーソルの近くに、 ┌─┐ │↑│ └─┘ のような小さなウィンドウが現れます。 この中心部分でマウスの左ボタンを押し、そのままドラッグして、 属性を変更させたいウィンドウの上までマウスカーソルを移動させます。 (ドラッグ中はマウス カーソルの形が↑の形に変わります。) そこでマウスの左ボタンを離すと、 ┌─────┐ │ 常に前面 │ │ 解除 │ └─────┘ というポップアップ メニューが現れます。 ここで "常に前面" 表示させたい場合は "常に前面" を選択してください。また "常に前面" 表示を解除したい場合は "解除" を選択してください。 ウィンドウの属性が変更されます。 - 終了 タスクトレイ中のアイコンを右クリックします。 すると、 ┌───────┐ │バージョン情報│ ├───────┤ │ 終了 │ └───────┘ のようなポップアップ メニューが現れるので "終了" を選択してください。 常駐が解除され、アプリケーションか終了します。 6. 修正履歴 Ver2.0β '97.05.22 32bit版作成 Ver2.0 '97.06.24 バージョン情報ウィンドウの二重起動抑止処理を追加 Ver2.1 '98.05.28 Delphi3対応、二重起動抑止 Ver2.2 '98.12.15 Delphi4でリコンパイル、Win98確認 1999.11.29 ver2.3 - 環境をDelphi5に移行 - ソース整理 - スプラッシュ抑止オプション追加 7. 著作権、使用条件 本プログラムはフリーソフトウエアです。 配布は自由に行うことができます。 本プログラムは無保証です。 本プログラムの使用においた生じた如何なる損害についても作者は一切の責任を負 いません。 金子尚史(kanegon) NIFTY-Serve : NBB02550 e-mail : wbs01621@mail.wbs.ne.jp WebPage : http://www2.wbs.ne.jp/~kanegon/