テクノAP社より発売されている10万位の国産シンチレーション式の機器を買ってみました。2011 10月頃
TC-100です TC-100Sではありません 


 三ヶ月ほど使っての感想は「けっこう使いにくい。」もっと安いガイガーカウンタでも十分ではないかなあと。(^^;;
一年つかってみての感想  パソコンと繋いでデータを取る用途には向いている ホットスポット探し等単独での使用には向いていない シンチレーション式でパソコンとの接続ができるタイプとしては安いです。

 

  ガイガーカウンター方式の測定器より値段が高いので、きっと値も安定すると思いきや、さにあらず スペック上は0.001μSVまで計測できるのですが、かなり値が変動します。テーブルの上に放置しておいても0.07μSVから0.08μSVの間を揺れ動いています 結局0.01台での値でしか利用できない事がわかりました。これならもっと安いGM管方式の方が良かったかな。  ただ測定値がふらつくというのは表示される値のぶれが大きいというだけで 表計算ソフトで平均を計算すると値は安定しています   暗算が得意な人なら無問題?

 計測器としての問題ではないのですが、マニュアルが簡素すぎて、実際の測定方法をどうすればいいのか? という記述が無いのです。

 誤動作について
 このタイプの計測機では、電子レンジ・携帯電話の近くでは値が異常になるそうですが、私の体験したものでは・パソコンに使われるUPS(2μSVまで上昇)・自動車のエンジン(軽自動車でエンジンが前にあるタイプで、フロントガラス下とか助手席に置くと0.3μSV)でした。 エンジンルームのあるタイプの車や運転席の下にエンジンのあるバンタイプだと関係ないみたいです。 UPSではコンセントを抜いても値が異常(当たり前)  どちらもびっくりしました。 あと2台のUPSの間に挟むと値が0.000μSVになりました。これも誤動作ですかねえ。

 接続に関して何時間でも接続できるようですが、結構止まります 止まらない時もあります。
 環境 WIN-XP SP3 HP dx5150 MT PE679AV AMD Sempron 3000+ 1GBRAM パソコンが古すぎるのかも。

そのあと、CORE2-Duo ATOM環境 VISTA WIN-7でやってみたのですがどちらも止まりますね。

 手持ちでの値としては(よくでる値)

コンクリートの室内0.07μSV台
野外アスファルトの上0.04μSV台    
野外コンクリートの上0.05μSV台
木造住宅での室内0.05μSV台

といった感じです。記録をとって計算で出した値ではありません。 静岡県西部地方ではコンクリートの建物の中の方が、野外のアスファルトの上より値が高いのは、意外でした。 ふきっさらしの磐田駅のホームの方がコンクリートの建物の中より線量が低いとはだれも思わないでしよう。 コンクリートの中の値が高い事に関しては自然放射線のカリウム40の存在と思われます  鉄筋コンクリートの建物の内部の線量が高いのなら、鉄骨の建物はどうかと思って、浜松のアクトタワーに持っていったのですが、あまり値は下がりませんでした。 床材としてコンクリートを使っている為?

 野外でのホットスポット探しはすぐに飽きて、パソコンとつないで食品の計測を始めました。 遮蔽体の替わりになるものは無いかと思って、ペットボトルを積み上げてました。 ペットボトルの箱を積み上げ、真ん中に空間を作りTC-100を入れます。

TC-100は標準で、パソコンとつなぐケーブルとソフトが付属するので、そのソフトでデータを取り、エクセルで平均を出します。

 こんな感じにペットボトルを積み上げて、最終的に352リットル分のペットボトルとポリタンクの水を積み上げた所、0.07μSV台の室内で平均0.035μSVまで下げる事が出来ました。  

                                  で、真ん中の空間にキャンプで使うダッジオーブンを大小二つ置いてその中にTC-100を入れて計測すると0.025μSV台まで下げる事が出来ました。

 しかしさすがにペットボトルとダッジオーブンでは作業性が悪すぎます。 箱の上に板を渡して、その上にまたペットボトルを積み上げるようにして計測しなくてはいけません 

ネットでは鉛の板や鉛ブロックを使う人が多いのですが、この人が鉄ブロックを使っているのをみて、自分は鉄板でやってみようと思いました。 

からっ風web   

ここのページと同じ店で鉄板を少しずつ買っていき 最終的には鉛の板も買ってこんな感じになりました
一辺が30センチの鉄の箱を組み立てます 
 単なる鉄板だと自立しないので、コ字型の鉄板を注文してそのまわりに立てていきます 
外周は結束バンドで止めました
 

 一番内側の銀色の薄い板が鉛で、外側の厚い板が鉄板です 
 実際には鉄板鉛板が倒れてくるのでプラスチック製のゴミ箱を差し込んでその中にTC−100を入れてあります
左側22ミリ鉄板+15ミリ鉄板+15ミリ鉄板+12ミリ鉛板       右側 12ミリ鉛板+15ミリ鉄板+9ミリ鉛板+22ミリ鉄板
 底は12ミリ鉛板+22ミリ鉄板+15ミリ鉄板+ペットボトルの箱 コンクリートの床
 あと周囲にUPSで使っていた鉛バッテリーを10個ほど  ここまで鉄板と鉛の購入費用は八万円ほど 


 TC−100で計測して平均0.01マイクロシーベルトを切る環境ができました
 ↑エクセルでグラフ化 フィルター90秒 描画60秒毎 1368回計測 平均値0.007 24時間計測しました 

  無駄に空間が大きいので イチゴパックならそのまま置けます (きちんとした計測では非常識なやり方でしょうな)




  以下 2012.12に測定した結果

 やさしおの袋を増やして測定していった結果 やさしお一袋は180グラム入っています 

やさしおの量

測定値

 

バックグラウンド

0.012849

 

100グラム

0.021135903

 

一袋

0.019982143

 

一袋-2回目

0.021044643

ねかせて置く

一袋-3回目

0.021962406

ねかせて置く

二袋

0.029190299

 

三袋

0.032147321

 

四袋

0.032464286

 

四袋

0.03220283

 

五袋

0.035685185

 

一キロ

0.033708531

 


 うーむ グラフが線になっていません  
本来ならばやさしおを袋から出して一定の容器入れるべきでしょうが包装の袋のまま
測定したのが悪かったかな 。

平成25年 4月

不注意で有機ELの表示部を壊してしまいました。 今、メーカーへ問い合わせ中です。

測定器上面?の所に鉛の板をぶつけてしまい、有機ELが表示しなくなりました。どうも表示回路を壊したみたいです。

パソコンにつないでの計測はできますが、ぶつけた所がちょっと熱くなっているし。修理代金がいくらになるやら。高かったらウクライナ(tera)にしようかなあ。うーむ。
・・・ メーカーに送付して 修理代金の見積もりを取ったところ27000円でした。修理する事にします。まあTC−100の表示部を壊して修理したのって自分ぐらいのものでしょうね。 いい人柱になったものだ。 メーカーに普通にメールして、壊れたTC−100を宅配便で送り、見積もりを出してもらい、修理です。 こういう事が日本語でできるのは国産メーカーならではですが。

平成25年 5月
 ・・・修理完了 表示器・本体上ケースAssey交換 25000円 送料1000円 消費税1300円 合計27300円でした。
  無駄なお金を使ってしまったと思いましたが、本体のバージョンが上がった? (ver1.12) 修理後  五回くらい24時間計測を行いましたが、途中でとまった事がありませんでした。