現在の国際情勢について
非常に良い
1.米国との間に大きな懸案が無い
2.懸案を抱える国があるが、その国から攻めてくる事ができない
そしてその国自身が戦争ができない
3.国民と日本国政府との間に深刻な問題が無い
これで良い状態とする
説明
1. 第二次世界大戦(日本では大東亜戦争)の教訓として「米国とは戦争してはならない」という事を学んだ。
米国と戦争しない 現実的な国際政治の根本である。
冷戦が終わった後に、経済的に強くなりすぎた日本と米国の関係が悪くなった事があったが
現在の日本の経済力を考えるとその心配は無い。米国との関係が悪くなる事を思えば、経済が悪い方がいい。
2. まず最初に結論
日本は現在の国力を維持していれば、なにも心配事は無い。 軍事的に攻めてくる国は無い、また資源国でもなく自給自足のできない日本をわざわざ占領する国は無い。
「中国が攻めてくる」といった類の話は
まず、説明が簡単になるように核戦争を除いて話す
日本を占領するためには軍隊を日本に運ばなくてはならない
戦車、兵員 大砲を運ぶ船、その他の物資を運ぶ船と飛行機の数からして、足りない 戦闘能力のない民間船と民間機では射撃の的でしか無い
自衛隊が動ける限り、輸送はほぼできない。
航空戦力 海上戦力などの通常戦力では日本に勝てない 空母を一隻つくったが、戦力として使えるには艦載機を増やして、空母を数隻つくらなければならない。
今の所、お互いに、海というクッションのおかけで、どちらもお互いを圧倒する力が無い
第二次世界大戦の国連軍(通称連合国軍)のような、無条件降伏と軍事占領という自体は考えにくい
軍事バランスは保たれていると言える
中国海軍はかなりのペースで造艦競争をしかけてきているので、今後、日本と中国の軍事バランスが崩れるかもしれない
通常戦力に関しても、日本を打倒できる日がくるかもしれない。が、通常戦力で米国を打倒する日はほぼ考えられない。
人民解放軍はWW2後、チベット・ウイグルに関しての侵略は成功したが、ベトナム、台湾、朝鮮においては失敗している
台湾より格段に難易度の高い日本との戦争にチャレンジするとは思えない
核ミサイルを使った戦争に関しては、(日本が核をもっていないので核戦争とは言わない)
現在の日本では対抗手段が無い。発射されたら、命中した地域はあきらめなくてはならない。
ミサイル防衛もいわゆる大陸間弾道弾を打ち落とす能力は無い。
ただ、中国の核ミサイルは冷戦期からあまり増強されていないといわれている。
米国の持っているの核ミサイルの量にくらべてはるかに少ない筈である。
日本側から、核ミサイル基地を攻撃できる能力が無い以上、核に関しては一方的なゲームとなる。
中国としても通常戦力で圧倒できない以上、核にたよるのは自然な行為である。
しかし一回は成功しても、軍事占領できない以上、次のステップでは非常に立場が悪くなる
中国による核恫喝・・・日本の核武装をまねく
中国による核の使用・・・日本の核武装/アメリカの介入
中国による全面的核攻撃・・・アメリカの介入/アメリカからの核攻撃
戦争が起きる その事は国の富を加工貿易で増やし、食料自給率の低い日本にとっては困る事である。
と同時に 世界第二位の経済力を日本と同じように加工貿易によって獲得し、日本以上に輸出依存度の高い経済を作り上げた中国はもっと困る事である。
国際経済の中で競争力のある製品をつくる為には、世界で一番安い石油と石炭と鉄鉱石を輸入して、製品を作り、外国の豊かな市場を持つ国まで輸出しなければならない。日本などの他の先進資本主義国との経済競争をすすめていけば、中国自体の社会構造が、日本と同じになっていき日本と同様に戦争ができなくなる。
中国は外需依存の経済をつくりあげた時点で、戦争という選択肢は消滅した。
中国では改革開放路線に向かう時にこの事を議論したと思う。
そしてアメリカとのこれ以上の軍事対決を諦めて、国を富ます事にした。
中国共産党は「党の指導の下、優秀な官僚による科学的社会的歴史的に正しい国家運営」を武器にアメリカに果敢に挑んでいったソビエトが消滅したの見て学習していると思われる 「自分たちがソビエトの位置にいたらやばかった」
中国共産党はブッシュ大統領の戦争をみて学習していると思われる「アメリカ 言いがかりでも戦争しかけてくる」
その替わりとして日本を敵国とする方向になっていったのだと思う。
共産党政権として、国内統治の為に米国と対決したい。でも無理。だから代わりに日本を仮想敵国として、一党独裁の根拠としたい
実態はべつにどうでもよく、国民の意識としての敵国 これが欲しい あたかも戦後日本の「反米は人畜無害」のように。
と思っている。これに対する日本の対応は「マジレス厳禁」である。
隣り合う二つの国の仲が悪いのは普通の事であり、戦争を起こすにはまず国境線の紛争を起こすのがセオリーだが、それに付き合う必要は無い。
平成の日本では、エコロジーも反原発もわりとスルーしている。日本も他の先進国と同じく国民の意見は分散し、対決軸のとしての政治課題は取りあげる事ができなくなった。
その中であたりさわりの無い話題としての反中共、反半島の機運は高まっている。 自分が政治家であれば、まず大陸との対決を煽り、敵を作る事によって自分の政治基盤を固めると思う。
しかし、日中どちらとしても現実問題としての戦争はできない。どのような武力行使であれ、確実に、戦争のコスト>しないコストを上回りしかも将来に禍根を残す。 通常戦で日本が勝てば中国が必死になって軍備増強にかかり、日本が負ければ日本が必死になって軍備を増強すると思われる。そして行きつく先は、相互の核戦争たど思われる。 ちょうど日中は今、WW1の手前にある。 お互いに戦争を止める事が出来ずに、「相手が嫌になるまで死体を積み上げる戦争」をするか、止めておくかである。
戦争に関して確実な事は、日米中以外の国は戦争を好ましいと思うだろう。特に、武器輸出を考えているイギリス・フランス・ドイツ・ロシアは漁夫の利を狙い第二次日中戦争の戦端が開かれるのを心待ちにしていると自分は思う。
自分の考える軍事的な懸念は日本への機雷封鎖戦術とテロを装う戦略核レベルの核爆発である これに関してはまた書く。
ベトナム戦争に関して、アメリカのある将軍の話「自分の一番の戦功は、自分の任期にベトナムでの戦争に反対した事、それに比べれば実際の軍事的勝利など小さい」
デイビット・ハルバースタム 『ベストアンドブライテスト』
3. 政府と国民のとの間に大きな問題が無い
これはSF作家 田中芳樹の『銀河英雄伝説』と安倍たんの『あたらしい国へ』の共通点 「民主主義国家において政府の責任というのは国民の責任でもある 政府と国民は対立するものではない。」という事を言いたい。 国家の存続は大切だがいかに政治を行うのかという事も大切である。