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ヘール・ボップ彗星C/1995 O1

 1997年に世界を驚かせたヘール・ボップ彗星(C1995 O1)、3月下旬にはマイナス1等級以上の光度を見せた迫力、それでも太陽と地球の距離よりも遠いため、百武彗星の様に地球に接近したら、それは想像を絶するような豪快な姿になったと思う。

 データーは上から撮影日時・使用したレンズまたは望遠鏡・フィルム名・撮影地です、望遠鏡またはカメラレンズの詳細については撮影機材詳細のページをご覧下さい。
 Dは望遠鏡のレンズの口径、f.l.は望遠鏡のレンズの焦点距離、Fは望遠鏡のレンズの明るさです。
 Nikon LENS SERIES Eは一眼レフカメラのレンズです。

 2001年2月24日にフィルムスキャナーで取り込んだ写真に入れ換えました、以前のプリント写真から取り込んだ画像ではほとんどイオンテールは写っていませんでしたが、新しいフィルムスキャナーで取り込んだ写真はイオンテールもしっかり写っています。


97年2月19日 5:16 露出3分

FC−76(D=76o f.l.=600o F8)

FUJICORLOR HG1600

静岡市

※フィルムスキャナーで取り込んだ画像に変更しました、尾が2つに別れているのがはっきり写っています、左の青い尾はイオンテール(プラズマテール)と言い、太陽からの電磁波が原因で形成されています、右側の白い尾はダストテールと言い、太陽熱や太陽風の影響で形成されています。



この写真だけ今まで掲載されていた更新前の写真、プリント写真をフラットスキャナで取り込んだ画像、上のフィルムスキャナーから読み込んだ画像と比べるとかなり違います。


97年2月20日 4:58 露出1分

SSC−12(D=304o f.l.=3048 F10)

FUJICORLOR HG1600

静岡市

※SSC−12で彗星の核付近を高倍率で撮影


97年3月5日 5:03 露出1分

SSC−12(D=304o f.l.=3048 F10)

FUJICORLOR HG1600

静岡市

※上と同じくSSC−12で撮影、2週間ほど経っていますが尾の形の変化が分かります。


97年3月10日 4:49 露出30秒

Nikon LENS SERIES E ZOOM36-72mm(36mm F3.5)

FUJICORLOR HG1600

相良町

※32oの広角レンズで撮影、下は相良町の街と相良海水浴場


97年3月10日 4:52 露出1分

Nikon LENS SERIES E ZOOM70-210mm(210mm F4)

FUJICORLOR HG1600

相良町

※同じ日210oの望遠レンズで撮影、青いイオンテールが良く写っている。


97年3月10日 4:38 露出3分

FC−76(D=76o f.l.=600o F8)

FUJICORLOR HG1600

相良町

※同じ日600oのFC−76で撮影。


97年3月30日 19:25 露出3分

FC−76(D=76o f.l.=600o F8)

FUJICORLOR HG1600

相良町

※夕方の西の空に見えるようになった彗星、地球に最接近している頃でFC−76でもこれだけダイナミックに撮影できた、上の写真と比べるとイオンテールが薄くなっている。



97年3月30日 19:35 露出3分

Nikon LENS SERIES E ZOOM70-210mm(210mm F4)

FUJICORLOR HG1600

相良町

※同じ日210oの望遠レンズで撮影、画面を横切っている赤い線は人工衛星の光跡



97年3月30日 19:46 露出30秒

Nikon LENS SERIES E ZOOM36-72mm(36mm F3.5)

FUJICORLOR HG1600

相良町

※同じ日32oの広角レンズで撮影、左上に数個の星の固まりスバル(プレアデス星団)が写っている。



97年3月31日 18:55 露出10秒

Nikon LENS SERIES E ZOOM36-72mm(36mm F3.5)

FUJICORLOR HG1600

静岡市

※自宅の裏で撮影、地球に最も接近しているこの頃は夕方のまだ薄明るい時間でも彗星が良く見えた、ちなみに赤い矢印が示している電線のすぐ下に水星も小さく写っているが、画像が小さいので分かり辛くなってしまった。



97年4月11日 19:21 露出2秒

SSC−12(D=304o f.l.=3048 F10)

FUJICORLOR HG1600

静岡市

※核付近を重点に撮影した、たった2秒の露出でもSSC−12ならこれだけ写る、実際に望遠鏡で見た感じもこんな感じ(ただし尾はもっと明るくなる)、左下が太陽の方向、尾は右上に伸びている、つまり核の太陽面から核から溶けだした物質が多く出ているので、太陽側の左下が明るくなっている、この左下の明るい部分は注意してみると2回ほど明るさが波打っている感じになっている、シェル現象と呼ばれるモノだが原因はまだよく分かっていない。


97年4月12日 19:43 露出3分

FC−76(D=76o f.l.=600o F8)

FUJICORLOR HG1600

静岡市

※地球の最接近から10日程経った頃、30日の写真に比べ彗星が小さくなっている。



97年4月26日 19:35 露出1分

Nikon LENS SERIES E ZOOM36-72mm(36mm F3.5)

FUJICOLOR HG1600

相良町

※私がこの彗星を最後に見た日、彗星の尾が右にカーブして伸びているが、これは太陽に近づいた彗星の移動速度が速くなった為。


97年4月26日 19:44 露出1分

FC−76(D=76o f.l.=600o F8)

FUJICORLOR HG1600

相良町

※同じ日のFC−76による撮影、尾の広がりが広くなっている、12日の写真より明るく写っているのは空気の透明度が良かったためだと思われる。


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