市町村合併について

平成14年1月15日、桜井市長の三市二町の合併に向けての枠組みから離脱するとの表明を受けて、2002年1月18日議員懇談会が開かれました。合併に関する特別委員会の田口委員長から今までの経過報告がありました。聞き取った内容は以下ですが、聞き逃したことや、聴き間違いがあるかもしれませんが、その点はわかり次第修正していきます。
市民の皆さんの合併についてのご意見を聞かせてください。

1.経過報告                      
平成9年に志太広域都市づくり協議会が発足。議論を重ねてきた。昨年、合併に向けて詰めの作業に入った。その中で、本年1月15日、桜井市長は協議会離脱の意思を協議会に伝えた。島田市議会には三市二町の枠組みで行くべきという意見が多くあり、市長の独断ではないかとの憤りがある。今までの経過報告と今後の議会としての対応を議論してもらいたい。
ということで以下のような経過報告があった。
2001年9月29日  国による合併に関するシンポジウム  藤枝市において
2001年10月1日  三市二町の志太広域都市づくり協議会で桜井市長は、三市六町で合併を議論していけないかと提案した。結論は出なかったが、島田市が四町(金谷、川根、中川根、本川根)に働きかけるための時間をもらい、再度12月25日に会議を持つことになった。
2001年10月    議員懇談会(緊急招集だった。私は旅行に出ていたので欠席した。) 
          島田市議会として各議員の考え方を把握したいとして召集された。三市六町、三市十町という声もあったが大勢は三市二町で進むべきというものであった。
2001年10月16日 市長の意見を聞く。市長は三市六町を主張。
2001年10月18日 志太経済懇話会主催のシンポジウム開催。 藤枝市において。
二市二町、三市六町という意見も出たが、三市二町という枠組みが主流だった。
2001年11月6日  島田の意見をまとめるため、議員で構成されている三市二町広域問題研究会委員と三市二町志太広域都市つくり協議会委員と市長との懇談が持たれた。
2001年11月12日 三市二町の議員で構成する広域問題研究会開催。島田市としては市長が三市六町を提案しているので、時間が必要とお願いした。他自治体の議員からはせっかく三市二町で積み上げてきたのだから、その枠の中で協議を進めるべきとの意見が出た。
2001年12月15日 島田市議会に広域問題に関する調査特別委員会を作った。
2001年12月20日 特別委員会開催。政策課の太田課長と合併特例法の勉強を行った。
2001年12月25日 三市二町広域都市づくり協議会 大井川町。
          島田の特別委員会として傍聴。その場で桜井市長は四町への働きかけについての報告をしたが、四町の状況認識からもう少し時間がほしいと申し入れた。しかし他の市町の委員からそんなことをしていたら合併特例法の期限である平成17年3月までの合併は無理である。休憩を取って島田市の委員で話し合い、この場で三市二町の枠組みに留まるか、離脱するか、結論を出すようにと迫られた。しかし、6人の委員で結論は出せず、2002年1月15日までに島田市の態度を表明すると約束した。
2002年1月9日  議会の特別委員会は午前中に町内会連合会の理事と意見交換をした。
          でた意見は以下である。
● 町内会は志太地区の連合会として活動してきた。金谷町等の4町へも志太地区の連合会に所属しないかと5年間働きかけてきたが反応がなかった。それを踏まえれば三市六町は無理だと思う。
● 島田市民の意識が醸成されていない中で無理に枠組みを聞けるのは問題だ。
          午後から市町の意見を聞いた。市長は三市二町に留まる意志はないと主張。委員会として、市長の主張する三市六町を達成するためには三市二町に留まるべきではないかと提案したがはねられた。そこで、委員会として三つの理由から三市二町の枠組みに留まるべきとの要望書を市長に提出した。
2002年1月11日 志太広域都市づくり協議会の島田のメンバー6人が会議を持った。そこで市長は三市二町の枠から抜けると主張し採決をした。新聞では2対4でぬけることが承認されたと報道された。しかし、そこに参加した議長から採決は3対3であったと報告。決してその会で承認したわけではない。
この報告を聞いて、18日の議員連絡会では、その会のメンバーでこの重要なことを決定する権限はあるのかとの意見がでた。
2002年1月15日 9時から特別委員会を開催。市長が協議会へ返事を持っていく前に、市長の意見を聞こうとしたが、すでに焼津へ出発した後で、市長の回答は新聞で知った。
三市二町の最終会議は2月8日

言葉の説明
●三市二町・・・・・・・焼津市、藤枝市、島田市、岡部町、大井川町
●一市四町・・・・・・ 島田市、金谷町、川根町、中川根町、本川根町
●三市六町・・・・・・ 焼津市、藤枝市、島田市、岡部町、大井川町、金谷町、川根町、中川根町、本川根町
●三市十町・・・・・・・焼津市、藤枝市、島田市、岡部町、大井川町、金谷町、川根町、中川根町、本川根町、吉田町、榛原町、相良町、御前崎町
●三市二町の志太広域都市づくり協議会・・・・・・・
           島田市から出席する委員は6人
桜井市長、石間議長、川崎島田商工会議所会頭、
半田初倉商工会会長、市民代表の染谷さん
●三市二町広域問題研究会・・・・・・・
           これは議員で作る協議会で島田市から出席する委員は6人
           議長、副議長、
● 合併特例法    http://www.houko.com/00/FS_ON.HTM 時限立法 
平成17年3月までに合併する場合は財政上優遇するという法律
●島田市議会に広域問題に関する調査特別委員会・・・・・
           委員長 田口議員、副委員長 永井議員、田島議員、鈴木議員、
           木野議員、塚本議員、澤脇議員、小澤議員

.議員懇談会で出た意見
1.市長が独断で三市二町の枠組みから下りたことに憤りを感じる。
2.市長が4町にこだわっている理由がわからない。
3.議会として決議文を出そう。
4.決議文の内容を見なければ賛同できない。
5.市民が合併問題を考えていくための情報を提供しなければならない。
6.市長の独断に対して予算審議の場で否決も含めて対決していく意思があるのか。
7.もし市民が三市二町を望んでいるのなら、住民運動が起こるはずだが・・・・。
8.そういう声も聞く。
9.議会としては民意を反映する状況に持って生きたい。
10.そのためには公開のシンポジウムや意見交換の場を持つようにしてはどうか。
11.合併特例法に急がされて二市二町は結論を急いでいるが、合併問題はじっくり考えていくべきではないか。
12.三市二町の枠から外れたら、その後入りたいといっても無理だ。この決定が後世に責任を持てるものなのか。

今回の議員懇談会は9時半から12時近くまで真剣な討論が続いたが、結論は出なかった。三市二町を主張する議員。市長の意思を支持する議員。合併に疑問を持っている議員。(私もその中に入っている。)入り乱れての話です。やはりここは市民が如何に発言し行動するか。合併は市民の意思で進めるべきです。市長もわれわれ議員も市民から選ばれているが、合併に関して意思表示をして選挙に臨んだわけではない。来年の改選時には各候補者は合併についての姿勢が公約になるでしょうね。