ヘラクレス・ヘラクレス
学名 Dynastes Hercules Hercules)

Dynastes Herculesの原名亜種。亜種名はギリシア神話の英雄ヘラクレスにちなみます。ムシキングでは「ヘラクレスオオカブト」の名で登場しますが、亜種名まで指定してはありません。最近では「ヘラクレスリッキーブルー」というのが出てきます。外に多数の亜種が存在しており、HPを継続しているうちに増えるかもしれません。ヘラクレス・ヘラクレス(通称ヘラヘラ)はフランス領グアドループ諸島・ドミニカ島に生息します。市場に出回っているのはグアドループ産が多く、高温度下で栄養価の高いマットを使用して短期間で大きな成虫に育てた個体は洋ナシのような体型になりやすいといわれます。ヘラクレスの上翅は黄土色が通常ですが、まれに青白いブルー系が出現することがあります。ブリードでは幼虫時のマットのPHをコントロールして意図的にブルーヘラクレスの羽化に成功した例もあります。ちなみに本種の方がリッキーよりもブルー系の出現率がかなり高いようです。
2005年4月1日(金)
2005年までの経過

2004年6月末にWF1のペアを購入。♂は6月羽化、メスは5月羽化で共に未後食でした。同年7月24日に♀、8月4日に♂が後食を開始し、これに前後して7月26日に♀(後食済)Kabukabu様より購入。9月上旬よりペアリングし、産卵セット。ズボラな私は、衣装ケースに産卵用に2つセットし、♂は時期を見計らって双方のケースを行ったりきたりの生活をさせていました。しかし元々ペアだった♀は、エサを食べるものの産卵することはありませんでした。一方、譲り受けた♀は年末に死亡するまで確実に産卵を続け、70個近い卵を残してくれました。結果、50匹の幼虫が手元に残りました。現在、この幼虫達を衣装ケース等で10匹ずつにわけ飼育中です。

2005年4月2日(土)
マット交換

家族が私を残して川崎に1泊旅行に行ったので、朝から精力的にマット交換。ヘラヘラの幼虫とマットの入った衣装ケースの重さは、1個25kg。全部で4個あり合計100kg。これを2階の飼育部屋から1階の作業倉庫へ運び出すだけで親父の肉体はヘロヘロ。この衣装ケースの中身をプラ船に空けて幼虫の状態確認と体重測定を開始。同時にマットをフルイにかけて糞を取り除き、新しいマットを交換します。結果、死亡している個体はありませんでした。体重もバラバラですが、上位30匹の体重は最大85gを筆頭に、80gUPが3匹、70gUPが8匹、60gUPが10匹、50gUPが9匹でした。まだ初2令虫をやっているのもいますが、それらは単独飼育して体重の増加をこまめに測定していきたいと思います。さて、何匹が100gUPまでいってくれるのでしょうか。如何に衣装ケースでも多頭しいくでは100gUPは困難でしょうか?

2005年4月29日(金)
体重測定

連休を利用して早朝からマット交換をしました。結果は、93gを筆頭に90gUPが1匹、80gUPが6匹、70gUPが10匹、60gUPが7匹、50gUPが9匹でした。次回マット交換では、雌雄の分別をしておきたいと思います。100gUPを狙う個体を厳選して、より広々とした涼しい環境でじっくり育てたいと思います。本日、追加したマット80L、フルイにかけて取り除いた糞の量は衣装ケース1杯分でした。

2005年5月28日(土)
マット交換

本日は朝からマット交換と体重測定です。なかなか100gオーバーが出てこなくてやきもきしています。
今回は暑さ対策から涼しい場所で保管していたのですが、マットの減りがそれ程ではありませんでした。
結果は90gUPが3匹でまたもや100gはお預け。先輩ブリーダーさん達のHPを拝見すると♂は130g、♀でも70g程度には成長するらしい。ということは王国の幼虫達は小さいということか?
新しいマットに交換はしないで、糞のみ取り除いておきました。時間の関係で♂♀の判別も無し。
こんなんで大丈夫なのでしょうか?

2005年7月13日(水)
夜のマット交換
夜9時からマット交換をしました。そこそこ糞がたまっていました。90gupが4匹、80gupが17匹、
70gupが4匹、60gupが3匹でした。まあ、80gを越えている21匹は♂でしょう。
100g前後あれば130mmくらいにはなりそうです。
しかし、150mmオーバーはもはや無理か.......
初めてのヘラクレス飼育なので無事羽化してくれるように頑張りましょう。
しかし、先はまだ長い。
2005年9月10日(土)
♂単独飼育に切り替え
プレ企画にも出品し1番人気だったヘラヘラの幼虫。
いままで雌雄判別をしないまま大衣装ケースで多頭飼育していましたが、そろそろ♂を単独飼育に切り替えた方が良いと思い大プラケースに移しました。
結局♂26頭、♀24頭でした。
♀は相変わらず多頭飼育で行きます。
♂の最大のものは、100gオーバーの個体がようやく2匹出てきてくれました。
2005年10月30日(日)
蛹化セットへ
暖かな静岡で孵化から1年2ヶ月。よく考えれば蛹室を作る♂がいても不思議ではありません。
これ前蛹で2ヶ月、蛹で2ヶ月要すれば羽化までの合計は1年半。これくらいのペースかもしれません。
♂を個別飼育している容器を全て蛹化用のカチカチマットにセットして体重のロスを少なくするように努めました。本来130g近い体重が欲しかったのですが仕方ありません。130mm程度の成虫が完品で羽化してくれることを祈ります。プラケースの隅に蛹室を作るようであれば人工蛹室を作成するつもりです。
2005年12月18日(日)
続々蛹化
単独飼育にした26頭いる♂は大プラケースでそろそろ蛹化しているだろうと思いケースの底から確認するといくつかは蛹化が確認出来たので露天掘りをしてみました。
左の写真は幼虫時に100gあったものです。
蛹の大きさが150mm。脱皮後もなんとか130mmは確保出来そうです。
おそらく全ての個体が蛹化していると思われます。
年末までには各個体の蛹化前の体重と蛹の大きさを表にして記載と思います。
2月頃には羽化してくるでしょう。
2005年12月29日(木)
管理表の作成
露天掘りした蛹の写真及び体重&蛹の長さをUPしました。
大プラケースに対してどのような位置に蛹室を作った分かるようにプラケース全体を撮影してあります。
夜中の作業だったので写真が見にくくて申し訳ありません。
蛹室作成済みの個体は蛹室の上に小さな穴を空けて中を観察します。
で、驚いたのが13番の羽化。♀かと見間違わんばかりの極小♂個体。
今のところ極小個体になりそうなのは他に19番と20番です。
2006年1月13日(金)
モザイク個体
今日クワマガのバックナンバーを読んでいるとリッキーのモザイク個体の記事が掲載されていました。
世の中には不思議なこともあるものだと思って写真を見ているとあることが頭をよぎりました。この角の曲がりどこかで見たことがありはしないか。
そう、昨年末に極小♂個体と私が勘違いした個体。
帰宅後移し変えた小プラケース内から個体を掘り出して丁寧にマットを掃うとやはりコイツは・・・・・
やはりモザイク個体でした。しかも羽化不全を起していないのでピンピンしています。
大型個体を作出して喜ぶならまだしもモザイクとは、神様も気まぐれだね。
2006年1月15日(日)
♂3頭羽化
何気なくヘラヘラ♂の蛹ケースをチェックしていると黒い角がヒョッコリ見えているケースがありました。
やりましたよ。♂が完品で羽化していました。羽化していたのは12番、19番、20番。
極小個体になると危惧していた19番は案の定、短角で角曲がりでした。
12番はなんとかヘラヘラらしい大きさになってくれました。
これから続々羽化してくるでしょう。
2006年5月28日(日)
その後
ご無沙汰しております。
その後、モザイク個体第2号が羽化したり、体重が小さいので♀だと思っていたら♂だったりで♂の数の方が圧倒的に多い状態になっております。
♀は全て羽化し、♂も蛹5頭、幼虫1頭を残すだけとなりました。
残念ながら大型個体を作出するには至らず、残念に結果となりました。
ただ、飼育数のわりには途中で脱落者をそれほど出すことなく乗り切るることが出来ました。
ここ2週間程度で地元新聞及びTVにモザイク個体が出演した関係で、この血統に対する業者様からの問い合わせもいただくようになりました。
モザイク個体そのものはクジに当たるようなものですが、この血統は間違いなくモザイク個体が出やすい血統と言えるでしょう。
モザイク個体の出現率が高かった理由も概ね見当がついています。
次世代でもモザイク個体が出るかF2やCBF1で様子を見たいと思います。
どちらにしても♂が多すぎるので近日、余品販売に回します。
ヘラクレス・ヘラクレス♂管理表
番号 写真 経過

プレ
9/10 84g
10/30 85g
12/18 蛹室作成
3/5 羽化
120mm
montukuさん
へ養子

養子
9/10 101g
10/30 91g
12/18 85g
3/25 蛹

4/中旬羽化
126mm
papa3さん
へ養子

種親
9/10 89g
10/30 91g
12/18
 蛹 147mm
2/15羽化
131mm
王国にて
産卵セット

プレ
9/10 94g
10/30 96g
12/18
蛹 145mm
2/15羽化
129mm
miukotaさん
へ養子

売却
9/10 79g
10/30 73g
12/18
蛹 135mm
3/1 羽化
118mm
後食済


カブ貧様
(東京都)
へ売却

種親
9/10 84g
10/30 81g
12/18

蛹 138mm
2/15羽化
125mm

後食済

売却
9/10 86g
10/30 86g
12/18 蛹室作成
3/25 蛹
4/中旬羽化

123mm

売却
9/10 83g
10/30 85g
12/18 蛹室作成
3/25 蛹

4/中旬羽化
117mm

売却
9/10 87g
10/30 89g
12/18 82g
3/25 蛹
4/中旬羽化

122mm
10
9/10 77g
10/30 79g
12/18 蛹室作成
3/5羽化
112mm


6/13★
11
売却
9/10 77g
10/30 84g
12/18
蛹 132mm

3/15 羽化
120mm
ttf131様
(山口県)

へ売却
12
売却
9/10 90g
10/30 101g
12/18
蛹 150mm

2/中旬羽化
130mm
13
9/10 76g
10/30蛹室作成
12/18 羽化済

モザイク個体
「あしゅら」
14
9/1078g
10/30 82g
12/18 蛹室作成

羽化不全★
15
9/10 78g
10/30 82g
12/18 蛹室作成
蛹のまま
16 9/10 84g
10/30 86g
12/18 蛹室作成
3/中旬羽化

モザイク個体
「カルーセル巻」
17
種親
9/10100g
10/30 97g
12/18 蛹室作成
3/上旬羽化

131mm
18 82g
84g
蛹138mm
3/中旬羽化

120mm

19
9/10 84g
10/30 71g
12/18
蛹 98mm

1/中旬羽化
81mm
3/下旬☆
20
プレ
しまった写真撮る前にあげちゃったよ ごめんなさいm(_ _)m 9/10 85g
10/30 76g
12/18 蛹120mm
1/中旬羽化

吉田師匠へ養子
21
売却
9/10 91g
10/30 93g
12/18 蛹室作成
4/中旬羽化

118mm
22 王国指名手配中 9/10 95g
10/30
89g
12/18 83g
3/25 蛹
23
売却
9/10 85g
10/3089g
12/18
蛹 141mm
2/16 羽化

128mm
24
種親
9/10 86g
10/30 93g
12/18
蛹 146mm
2/3 羽化
135mm
25 9/10 69g
10/30 80g
12/18 88g
5/28 96g
10/20 羽化
132mm
26 9/10 61g
10/30 69g
12/18 86g
5/28 蛹
27
売却
5/中旬 羽化
83mm
28
売却
5/中旬 羽化
80mm
29
売却
5/中旬 羽化
70mm
マダラ様
(東京都)

へ売却
30 5/28 蛹
31 5/28 蛹
32 5/28 蛹
33 5/28 蛹