マレーヒメカブト
学名(Xylotrupes beckeri)
マレー半島に棲息するヒメカブト。胸角は短く、漆黒の上翅を持つ。ヒメカブトの仲間は、お腹のあたりギーギーと音を出して鳴く。
幼虫期間や羽化後の寿命も日本のカブトムシにかなり近い。♂♀同居でも問題は無いが、個体によっては♀を攻撃する者もいるので、セットしてからしばらく経ったら確認が必要。通常の産卵セットで30〜50個前後の幼虫が得られる。
2005年5月7日(土)
生体ペア購入

ビッダーズで成虫ペアを購入。親産地はマレーシア。♂63mm♀43mmで累代はF3。♂♀共に5/1月羽化。
スマトラギデオンと一緒に購入したがこの2種類のヒメカブトを飼育されていた愛知県在住の「なのかち」さんはすごいパワーブリダーだ。このF3という累代もカブトムシへの愛着の深さを感じさせる。
飼育に載っているマレーアンタエウスと台湾カブトは「なのかち」さんからのおまけでした。

2005年5月22日(日)
産卵セット

スマトラギデオンと同様に産卵セットしました。大プラケースにカブトマットを固めに詰めてあります。
国産カブトのセットと全く同じ状態でセットしました。ヒメカブトの子供達を余品で出せれば良いのですが。

2005年6月10日(金)
お邪魔しましたm(_ _)m

エサの交換をしながら生体のチェックをしようすると交尾中でした。
失礼しました。
たくさんの子孫を残していただけるように励んで下さいませ。

2005年6月16日(木)
♀が死んでおりました。つい先週には仲の良いところを見せつけていたのに。頭と体が離れていたのは何故でしょう?1ヶ月ほどしたら卵のチェックをしたいと思います。マットが隆起しているから産卵はしてくれた思うのですがどうでしょう。♂は元気にエサを食べています。
2005年7月10日(日)
産卵ゼロ
♂は相変わらず元気なのです。そろそろ採卵してみようかとマットを確認してみました。
マットの隆起が確認出来ていたので産卵してくれていると思ったのですが結果は0。
原因が不明です。同時にセットしたスマトラギデオンは成功しただけに.....
♀がはずれだったのかな?年老いた♂だけになっていまいました。これで飼育記は終了です。
敗軍の将から一言
結局、残された♂は8月下旬に天寿を全うしました。
今回のマレーヒメの敗戦は意外でしたが、振り返ってみると購入した時点で♂♀共にかなりの高齢だったはずです。1月に羽化し購入したのが5月。もう老齢期の入り口といっていいような状態だったかもしれません。
王国には標本として残るので良いのですが、累代を希望する場合は、羽化日と個体の平均的な余命を考えるべきでしょう。

ジャッキーの格言 ブリード品による累代飼育を目指すときは、羽化日から残された余命を考えるべし