サタンオオカブト
学名 Dynastes satanus

ボリビアに生息する。2005年現在、ブリード物の生体のペアでも15万前後はする高価の個体である。暑さに弱く、夏季の温度管理が必要。産卵についてはメスのあたり・はずれが大きく、多産な個体は100匹以上の幼虫を残し、産卵しない個体は全く産卵しないことも珍しくない。1年半から2年で羽化するが、羽化時の温度が20度以上だと羽化不全が多発する。
2005年4月9日(土)
成虫購入

ついに、私の甲虫飼育史上最高額の成虫ペアをマジッ○ック・フォレスト様から購入。東京から厳重に梱包・配送されてきました。未後食なので、後食開始まで気長に待ちたいと思います。

2005年4月30日(土)
ペアリング

♂♀ともに後食を開始してから1週間程度経過したのでペアリングをしてみました。♂はすぐに♀に反応しましたが、♀がこれを拒絶。♂が♀を逃がすまいとバキバキ、音を立てながら羽交い絞めにしたのでどうなることやらと心配しましたが、何とかペアリングに成功。問題はこれからです。ちょっとペアリングの時期が早すぎた感がありますがどうでしょう?
マットは通常の完全発酵したカブトマットを使用。ダニがついていないかよくチェックして大プラケースへセットしましたが、どうなりますか。

2005年5月22日(日)
第1回採卵

セットから3週間を経過したので、産卵セットを暴いてみました。先週、プラケースの底から卵の確認ができていたのでそれ程心配はしていませんでした。さていくつ出て来るかと期待と不安に胸膨らませながら採卵開始。んんんん、あまり採れませんでした。結果は9ヶ。ただしサタンの場合、産卵ペースが少しづつ上がってくるので、今後に期待しましょう。
取りあえず採卵した卵が全部孵化しますように。

2005年6月7日(火)
産卵セット変更

2回目の産卵セットケースの底からは8ヶの卵が確認できました。完全に産卵モードのスイッチが入ったようです。3回目のセットは欲張って中型のコンテナボックス。さあ、頑張ってくださいよ。
2回目の産卵セットケースの卵出しは1ヶ月後を予定しています。

2005年6月16日(木)
孵化1号

やりおった!
5月22日に採卵した9ヶの内、1つがプリンカップの中で孵化していました。
とても感激です。
採卵した時の様子から有精卵であろうとの見当はついてましたが、途中でダニにでもやられたアウトなので心配していたのですが、とりあえずひと安心です。
問題はこれからの産卵数と孵化率です。
幸い3回目のコンテナボックの底にも卵を今朝確認しているので産卵させる環境は整っているようです。
この調子でいけば余品販売に回せるか?

2005年6月17日(金)
夜中の採卵
5月22日採卵分のプリンカップの中身の確認をしました。最初カップに入っていた卵は9ヶ。出てきた初令虫は9頭。
やったあ、孵化率100%!
その後、6月7日に♀を取り出したセットの採卵をしました。16日間分で合計14ヶの卵を採卵しました。
こちらは孵化している幼虫はいませんでした。
しかし、サタンは釣りでいうところのベタ底に産卵しますね。ケースの底から1cmと離れていません。
数を採ろうと考えたら、底の大きなケースでやるのがベストでしょう。
2005年7月6日(水)
3回目の採卵しました
仕事の疲れを癒してくれるのはやはり採卵。黒い完熟マットから出てくる白い卵はまるで真珠のようです。(小沢真珠ではありません。まじゅではなくしんじゅです)
ケースを今までより大きめの小型コンテナボックスに変更していたので産卵数も増えていました。
約20日で33ヶの卵が採れました。
雑誌でも確認していますが今が一番のハイペースの時期です。
前回採卵した14ヶの卵は10匹が孵化し、4ヶは溶けて無くなっていました。
同じ小型コンテナボックスで4回目のセットをしました。
2005年7月17日(日)
♀死亡
エサ交換のために小型コンアナ内を確認すると♀がマット上で☆になっていました。
♂♀ともに2月下旬羽化とのことだったので寿命は5ヶ月弱。
今回採卵出来たのは6ヶ。結局産卵した卵の総数は62ヶ。
孵化した幼虫は19匹。孵化待ちの卵は39ヶ。腐って溶けた卵は4ヶ。
40匹くらいの幼虫が採れてくれればいいのですが。
♀サタン様ご苦労さまでした。
2005年8月7日(日)
孵化率激悪
7月6日に採卵した卵の孵化状況を確認するとめちゃめちゃ悪かったです。
クラーで27度前後で温度管理した部屋だったのですがそれでも気温が高すぎたのでしょうか?
結局追加した幼虫は8匹。孵化待ちが3ヶ残っています。
後半の追い掛けをしなかったのもまずかったかもしれません。
残った幼虫を大切に孵化までもって行きたいと思います。
♂はだいぶ弱ってきており、エサのゼリーの減りも極端に悪くなっています。
2005年9月10日(土)
初令虫落ちまくり
採れた採れたと喜んでいたサタンの幼虫。初令虫を大切に小タッパーに入れておいたのですが、これが落ちまくり。都合27匹いた幼虫の内、10匹が初令虫で落ちてしまいました。
残りは17匹。先が思いやられます。前回の3ヶの卵は未だに孵化しません。
2005年10月2日(日)
幼虫激減
未だに残る3ヶの卵は孵化しません。
一方、幼虫は3匹が落ちてしまい残るは14匹。ただし、全て2令以上に加齢しているのでこれ以上は落ちないでしょう。というより勘弁して欲しい。
2005年10月14日(金)
♂他界
数日前からケース内を激しく動き回っていた♂。ゼリーを食べる量も少なくなってきていたので心配していたのですが、本日他界致しました。この♂の子供達もかなり減ってしまいましたが、頑張って累代を成功させたいと思います。
2005年12月31日(土)
残った幼虫
2ペアを他家に養子に出した結果残った固体は8頭。すべて3令虫に加齢し、雌雄判別したところ丁度4ペアになりました。これからは幼虫の飼育記録です。
サタンの初令虫としてビッダで購入した個体が50頭以上いました。このうち、2人の人物から30頭と20頭を購入しましたが、どちらもサタンではないようです。30頭を購入した人物が送りつけてきたのはヘラクレス亜種(蛹化しているので確定)、それ以外も幼虫の体重の重さ、成長スピード、頭幅からすべて同様のヘラクレス亜種と思われます。一方、20頭を購入した人物が送りつけてきたのは、3令虫が極端に小さい個体が混ざったおり、外産の中型カブトとおそらく別のカブトとの混合でしょう。
皆さんもビッダでのサタン初令トリオ販売には気をつけて下さい。
2006年1月7日(土)
奈良オオ福袋組到着
2006年の奈良オオの3万両福袋の目玉はサタンの幼虫ペア。これが全てに入っているとのことでした。2令ペアもあるとのことでしたが届いた3ペアは全て3令初期で雌雄判別も合格でした。頭幅からみてもサタンで間違えないでしょう。近日中に各個体毎のデータを記録してゆきたいと思います。
2006年1月9日(月)
ランバー組到着
2006年のランバージャックの福袋に初令がトリオで入っていました。
発送者がランバーさんなので安心です。2年はかかるでしょが気長に頑張りましょう。