80mm ♂

90mm ♂
エラフスホソアカクワガタ
学名 Cyclommatus elaphus
スマトラ島に棲息するキクロマトス属最大種。色彩も美しく愛好者は多い。
高温に特に弱く徹底した温度管理が必要。elaphus(エラフス)は鹿を意味する。
ブリードに関しては産まない・育たない・羽化しない・長歯が出ないと課題の多い種。
ブリードのギネスはWildのそれに遠く及ばず、市場に出回る成虫もほとんどがWild物。
もし、100mmupのブリードに成功すれば専門雑誌が大きく取り上げてくれるのは間違いない。


2005年3月20日(日)
生体購入

ネットでスマトラ・デンポー山産のWildのペアを購入。♂94mmを購入するも、発送前夜に♂が死んでしまったとの連絡が入りました。購入先から♂を標本として考えているなら、その亡骸及び代替として80mmの♂をつけるとの申し出がありました。Wildですから、♀は持腹だと思いそのまま購入しました。

2005年3月27日(日)

ペアが到着したので♂は観賞用のケースの中に、♀は産卵セットした大プラケースに入れました。産卵セットの方法ですが、累代難易度Aのエラフス。ネットで調べたりもしましたが、市内専門店の店長さんに相談したところ、ほとんどマット産みだとのアドバイスで、結局「キクロマット」なる産卵用のマットを購入。セットしました。中にやわらかいコナラも1本いれておきましたが、これは気休めです。目標は10個産卵の5個孵化です。

2005年5月3日(火)
産卵セットの確認

セットから1ヵ月半が経過したので、産卵セットを確認してみました。始めはいくら探しても出ちゃあこないと嘆いていました。何しろ相手はあの産まない・孵らない・育たない・羽化しないと四重苦のエラフス。しかしマットをよく調べると本当に小さな卵がキクロマットの中からポツリポツリと出てきました。探し続けること1時間半。合計16個の卵をゲット。問題は孵化するかです。♀にはまだ頑張ってもらうために同じくキクロマットで再セットしました。5頭くらい孵化してくれないかな。

2005年6月4日(土)
敗北の予感

前回、16個の卵を採卵し、有頂天になっていた私。しかし、その後のリトルファーブル店長との会話で、初心者が採卵するとまず孵化しない。そのまま産卵マットに使ったキクロマットの中である程度成長するまで様子を見た方が良いとのことだった。
で、採卵から1ヶ月を経過したので幼虫が何匹いるかプリンケースを確認しました。
..............やっぱり何もいませんでした。卵も溶けてしまったようです。乾ききった小さな初令虫の屍骸が1つだけポツリと........連敗が止まりません。
一方、当分開けないと心に決めた♀の入った産卵セットはコバエ天国。もう、開けるのもイヤ。
前回の反省から2ヶ月後に卵出しをしてみたいと考えています。
そういえば、♂は相変わらず元気です。美しさという意味では、我が家の奥様を魅了しています。

2005年7月1日(金)
終戦
産卵セットの中の様子は全く変化なし。ゼリー交換の際、♂の死亡を確認しました。
♀もおそらく生存してはいないだろうと確認するとダニがいるばかりで♀は粉々になっていました。
固めに詰めたマットを掘り返した様子は全く無くやはり失敗のようです。
やはりクワガタ初心者には荷が重かったか。残念です。
敗軍の将から一言
最初から難しいと言われていたエラフス。卵の段階で採卵したのがそもそも大きいミスです。
クワガタは2令くらいに加齢するまでは我慢していないとね。
でも、幼虫が採れても長歯が羽化しないことでは評判のエラフス。
もう、購入することはないでしょう。

ジャッキーの格言 巷で難しいといわれる種はやはり難しい!