タランドゥスツヤクワガタ<奈良オオWILD編)
ブリード物のタランドゥスでの累代で成果を得ることが出来ず、WILDでの
再チャレンジの機会を伺っていました。しかし、今年は奈良オオさんが現地
での買い付けをほぼ独占してしまい、結局市内のショップへの入荷は無き
に等しい状態でした。奈良オオさんではさすがに全てが販売しきれなかった
とみえて、ビッダーズに大量に出品されていました。今回はこのWILD♀を落
札し、リベンジを果たしたいと思います。

53.7mm♀ 52.6mm♀ 51.6mm♀ 47.4mm♀
TOPGUNさんの
     富士砂霊芝材
西日本昆虫社さんの
   ハイパーレイシ材。
TOPGUNさんの
    富士砂霊芝材
リトルファーブルさんの
      カワラ菌糸ビン
2005年10月23日(日)
WILD♀争奪戦
23日の日曜日の午後10時過ぎからビッダーズでの戦いの幕は切って落とされた。
今年、奈良オオさんが大量に入荷したタランドゥスをこの日に合わせてまとめて出品していたのだ。
♂単品、♀単品、♂♀ペアと併せて200頭近い個体がこの日に競り落とされることになる。
小さな♂の単品個体は本当に安い値段で落ちていく。
高値での激戦が予想されたのは大型の♀単品。
今回出品されていた♀で最大の個体は54mm。
子供が寝付いた10時過ぎからパソコンの前で北斗百烈拳!
複数の個体を同時にビッドしているので忙しいこと忙しいこと。
結局、50mmオーバーの個体は全て2万両を超える争いとなり、相当額を出費することになりました。
落札したのは上記の4頭の個体です。
2005年10月26日(水)
成虫到着
本日、WILD♀が4頭奈良オオさんから到着。全て無事に生着しました。
しかし、50mmオーバーの♀はやはりデカイ。
いままで購入したブリード個体では最大でも46mmだったのでその大きさと体高に圧倒されました。
今週末に産卵セットを組みたいと思います。
2005年10月28日(金)
篠原さんの助言
仕事帰りにいつものリトルファーブルで店長(篠原さん)と相談。
奈良オオのことを話したら笑っていました。
本当に今年は、どのショップも奈良オオさんにやられたらしい。
目ぼしい種類のクワカブは現地でほとんど奈良オオさんが買い付けていったとのこと。
アフリカ便のWILDタラちゃんも♂は入手できても♀は無かったとのこと。
先週購入した南インド産のブルマイの取り扱い量も半端ではなかったし、奈良オオ独走状態か..
で、タラちゃんの産卵セットについてもう一度反省してみる。
・菌糸ビンの場合、♀が菌糸をすべてかき回してしまった場合は、孵化した幼虫は餓死する。
・材の場合、レイシ材の中がある程度乾燥していた方が良い結果が得られる。
・タラちゃんの初令虫は特に弱いので、材割は2令以降まで我慢する。
・材にはあらかじめ♀が潜り込めるような穴をドリルで数箇所空けておく。
・材は堅すぎると♀の負担が大きいので堅過ぎず、柔らか過ぎずの材を選ぶ。
以上。
王国には、西日本昆虫社さんから購入したハイパーレイシが3本保管してあります。
この日、店内には見慣れない材が置いてあり店長に確認すると富士砂レイシ材とのこと。
「それってTOPGUNさんの?」と確認するとやはり正解。
この富士砂レイシ材はとにかく太い。写真に写っているものでもMサイズ。
西日本昆虫社さんのハイパーレイシ材を見たときにデカイと思いましたがその1.5倍あります。
店長のすすめもありこの富士砂霊芝材も使用してみたいと思います。
2005年10月29日(土)
産卵セット
休日だったので朝から産卵セットを組みます。
実弟ワイルダーに頼んで木工用ドリルで材とカワラ菌糸ビンに♀が入り込みやすいように穴を空けました。♀を投入して30分後には全ての♀が穴に入り込んで材を削り始めました。
これはいけるか!
明日になったらトンネル開通などということが無いように願いたいものです。
セットの組み合わせは上記の表を参照にして下さい。
気が向いたらこの4セットでどれが一番たくさん幼虫が採れるか、タラちゃん幼虫を賞品ににして2連単で大予想大会でもやってみようかな。
2005年11月2日(水)
その後
A 霊芝材に潜ったまま出てきません。きっと産卵してくれていると願いたい
B エサを食べること無く霊芝材に潜ったままです。いい感じです。
C エサを食ってばかりでせっかく空けある穴にも興味を示しません。困った奴だ
D 一度は菌糸ビンに潜ったもののすぐに出てきてしまい現在エサを食べています。
とりあえず、4頭とも生存しています。
2005年11月20日(日)
その後の経過
TOPGUNさんの霊芝材を投入したAとCは出てきてしまい、エサを喰らうばかり。
菌糸ビンを投入したDは菌糸を掻き回し始めてしまいました。
順調な産卵が期待出来るのはBのみです。
やはり、ハイパーを投入するしかないと判断して全てにハイパーレイシ材に切り替えました。
2005年12月4日(日)
あせり
A しばらくハイパーレイシに潜っていましたが今日は外を散歩していました。
B ハイパーレイシの穴を覗くとこちらをにらみ付けています。期待大か?
C こいつはまったくハイパーレイシに興味を持ちません。一番の問題児です。
D 菌糸ビンの中をかき回してしまい、もはや中で産卵しても幼虫の成長は期待出来ません。

そこですべて新しいハイパ−レイシ材で再スタート。

A そのまま新しいセットへ投入。
B 穴からかき出せなかったので割り出すと思ったよりも材内部の削り具合が寂しい。産卵してないの  か?仕方なく新しいセットへ投入。
C スワヒリ語で5分ほど説教をしてから新しいセットへ投入
D 菌糸ビンの中から救出。ハイパーレイシ材で再セット。

つまり、この1ヶ月以上を無駄に過ごしてしまった可能性大!まずい......
2006年1月29日(日)
貴重なWild

A個体の産卵木

D個体の産卵木を割ったもの
トトに参加しているのはAとDの個体です。
本日とりあえず4頭の個体の状況を確認しました。
2月からWildのタラちゃんは入荷が激減すると思われるので手持ちの個体は貴重です。
A は穴を掘ってはいましたがまったく産卵の跡は無し・・・・
B も穴を掘るも産卵は無し・・・・
C 穴を掘ってもいない。終始お散歩を繰り返していました。
D これは期待できるのか!ここで掘り出すといいことが無いのでそのまま元にもどして1ヶ月に様
  子を見ましょう。
以上、非常にまずい状態です。いまに助っ人が届くのでそれに期待です。
2006年1月31日(火)
助っ人到着
奈良オオからWildの♂が到着しました。
奮発して80mmupの完品を購入です。
いろいろな方からご指導いただきハンドペアリングで4頭の♀にハッパをかけます。
しかし、1♂で4♀を相手するなんてどこかの坊主頭のオヤジみたいだ。
2006年2月2日(木)
いいぞ、Wild♂

ご立派な交尾器をお持ちです(--;)

ことが済んだら優しくメイトガード
昨日、今日とハンドペアリングをしました。
いやあ、非常に興味深かったです。
交尾の状況は以下のとおりです。

♀の背中に♂を乗せる
♂が♀のニオイを嗅ぎ体を激しく♀にこすり付ける
♂が♀の頭の方にまわり交尾器を見せてもう一度激しく体を♀にこすり付ける
再び♂が♀のバックにまわり交尾器を♀のお尻へ。
交尾している間は♂が定期的にバイブレーションする。
5分ほどで交尾が済むと♀をメイトガード。(非常に紳士的だ)

以上を学術的に考察すると♂は♀に他の♂の臭いがついていないか確認した。もしついていると殺そうとするのだろう。体をこすりつけたのは自分の臭いを♀につけて自分の♀であることを他の♂に主張するのと自分の子孫を残してくれる♀を識別するためだろう。交尾時間が短いのは自然界ではライバルも多くのんびりことをいたしている時間がないからであろう。大型のカブトの交尾時間が長いのは邪魔ものが少ないからなのか。

さあ、これで週末もう一度ハイパーレイシでセットします。
今回は万全の態勢で臨みますよ。