タランドゥスツヤクワガタ
学名 Mesotopus tarandus

アフリカ大陸最大のクワガタで中部からせい部にかけて生息する。成熟して成虫は頭部を振動させて音を出す。黒光りするボディはまさに絶品。天然個体は表面に細かな傷がついているケースが多いようですが、ブリード物になると傷も無くそのツヤが堪能できます。西部域には、レギウスと呼ばれる体が細長く大アゴの湾曲が弱く長い個体が生息していますが、亜種かどうか現在不明です。(飼育)入荷当初は産卵方法が樹立されておらず、かなり難易度の高い個体といわれていましたが、最近は諸先輩方の努力で以前に比べれば、かなり産卵方法は確立されつつあります。
2005年2月7日(月)
成虫購入

ネットにてビート○ファーム様よりコンゴ産WF1ペアを購入。2004年11月に羽化したペアなので、半年程じっくり待ってからペアリングしたいです。

2005年2月8日(火)

ビッダーズにてコンゴ産のWF1ペアを購入。♂は2004年10月羽化、♀は11月羽化。

2005年4月24日(日)

ビッダーズにてコンゴ産WF1♀(2004年9月羽化・後食済)を購入。

2005年5月3日(火)
悲劇

最近購入した♀は後食済みだったので、♂とペアリング。♀を発見した♂は交尾をせまるがどうもうまくいかない様子。♀の隠れる木切れもいれてあるので、3日限定させてから産卵セットへ移動するつもりでした。夜、産卵用の菌糸ビンを購入し、ケース内を確認すると♀が頭をマット内に突っ込んで逆立ちしています。なんて不自然な格好をしているのでしょう。ケースを空けて助け起こすと頭がない!!まさかの♀殺しです。温厚といわれたタランドゥスがわずか3日で♀殺しをするとは・・・。WF1の♂は攻撃的だとの記述を目にしたことがありますが、まさかこんなことになるとは。ショックのパー!

2005年5月14日(土)
WF1ペア購入

掲示板で焼津市内在住の方が、タランドゥスのペアを販売していたので購入しました。♂2004年11月羽化、♀は2005年2月羽化です。おまけにミニもいただきました。先に購入した♀もそろそろ真剣にエサを食べてくれないと困ります。本当にプリードはうまくいくのか心配になってきました。

2005年5月22日(日)
2度目のペアリング

前回♀殺しを行った個体は非常に気性が荒いのが分かったので別系列の♂と♀をペアリング。
♂のプラケースに♀を投入。木切れも相当数入れたし今度はうまくいきますように

2005年5月28日(土)
第1回産卵セット

5日も同居すればペアリングはOK牧場と思い産卵セットを組んでみました。
左は今話題のカワラ菌糸ビン。横に人工カワラ材を2つ。

タランドゥスの産卵セットとしては、良いと言われる2つをMIX投入です。
このカワラ菌糸ビンは5/3に殺された♀にセットする予定だったので少し劣化が始まっていますが贅沢は言えません。
タランドゥスで連敗を止めれば大金星じゃ。頑張れタラちゃん!

2005年6月4日(土)
さらにもう1セット

5日間♂と同居させておいた♀を産卵セットに投入。今回のセットは人工カワラ材のみ。下手な鉄砲も数打ちゃ当たる。
真ん中の材はカワラ材を安定させるためのコナラ材です。これに産みつける可能性はゼロでしょう。

2005年7月16日(土)
営業
普段は我が家でエサを食っているばかりでお出かけの機会がないタランドゥス♂。
昆虫なんだからそりゃあそうだ。専門ショップでもないから、たまたまやってきた長男の同級生が見て喜ぶくらいで滅多に人目には触れない。
そこで今回の幼稚園バザーで展示してあげることにした。
こいつなら多少の暑さでも平気だろうというのが本当の理由。
いざ展示してみると親には余り人気が無い。
でもご苦労様。よく頑張って子供達を喜ばせてくれました。
2005年7月17日(日)
奇跡
分かりますか?
菌糸の中のエメラルドが。
何処に産んでくれたかといいますと、カワラの菌糸ビンの中です。レイシ材も齧っていたのですが、おそらく産んでいません。
これは1号セットです。
掘り出した結果は卵が4つ。
大きさから見て有精卵でしょう。
やはり、最近主流になりつつあるカワラ菌糸ビンか。
明日買いに行かなくては。.
2005年7月20日(土)
幼虫孵化
割出した幼虫を濡れテイッシュで保管して孵化させました。
これをカワラの菌糸カップに入れました。早く大きくな〜れ。
2005年8月6日(土)
幼虫全滅
初令で割り出した幼虫が菌糸カップ内で全滅。あまりのショックに言葉もありません。
2005年8月7日(日)
プロジェクトタラちゃん始動
王国には都合5匹の♀タラと4匹の♂タラがいます。これら全て成虫です。
なんとしても累代を成功させるべくチャレンジします。
全ての♀が1週間の♂との同居を終え、産卵セットします。
内容は前回同様カワラ菌糸ビンとレイシ材の同時投入。
5つのコバシャケースでGO!。目標は年内に20匹の幼虫Get。
前回の反省から孵化後ある程度までそのまま菌糸ビンで様子を見ます。
2005年8月21日(日)
その後の様子
カワラ菌糸ビンとレイシ材をダブルでセットしてあるケースの様子です。ケースはコバシャの大ケース。全ての菌糸ビンにタラちゃん♀が入り込んでいます。特に左下の菌糸ビン内には5ヶの卵が確認出来ます。
こりゃあ、イケイケモードか?
2005年9月10日(土)
消えた幼虫
前回話題にのぼっていた左下のケース内にはその後、複数の幼虫が見られるようになりました。
そろそろ菌糸カップへ移そうと中を丁寧に掻き出すと何も出てこない。よく見ると干からびた初令虫の姿が.....。推測されるのは、♀が菌糸を完全にかき回してしまい、初令虫が食べられるような菌糸が残っていなかったのが原因か?では、材産みの場合はどうなるのかとの問題が出てくる。
他のセット内にも卵が確認できる。これからは注意深く様子を見なくてはならないだろう。
2005年9月12日(月)
現状打破へ
噂どおりやはり簡単にはいかないタラちゃんの累代。
産卵・孵化までいってもそこから先へ進めません。
焼津在住の先輩が「幼虫が採れまくり」と推奨していた西日本こんちゅう社のハイパーレイシ材を注文してみました。現在、品切れ中とのことで10月上旬の発送とのことでした。これで挽回したいと思います。
2005年10月1日(土)
ハイパーレイシ到着
見て下さい!この大きさ。左側はハイパーレイシです。いままで使用していたカワラ材が右側。
太さも長さもその差は歴然。
これをセットして産卵に専念してもらいましょう。
2005年10月2日(日)
材産み成功
分かりにくいかもしれませんが、レイシ材を割ったものです。この中から6匹の初令虫が出てきました。タラちゃんの飼育を材産みでやっている方はお分かりだと思いますが、♀が材に産み付ける場合は、卵の周りを写真のように微粒子マット並みに細かく噛み砕いた木屑で覆います。この木屑の中に♀親がある種のバクテリアを含ませていてそれが初令虫の成長を手助けしているという説があります。材を削って潜り込むために出てくる木屑とは明らかに細かさが異なるのでので一発で分かります。
採取した初令虫はカワラタケの菌糸カップに入れて飼育しますが、非常に不安です。
2005年10月3日(月)
ハイパーレイシの投入状況
今回購入したハイパーレイシは6本。これを5匹いる♀に使用するつもりでいたら1匹がカワラの菌糸ボトル内で死んでいました。他にも1匹カワラ材の中でウロウロしているのでそれはとりあえずそのままにして3匹にこのハイパーレイシをセットしてみました。西日本昆虫社のHPでは1週間以内に潜りはじめるとのこと。楽しみだ。
2005年10月9日(日)
迫りくる恐怖
なかなか材に潜りこまない♀が1匹☆になってしまいました。
しかも前回菌糸ボトル内にいてそのままにしておいた♀も☆に.......
あっという間に残った♀は2匹。これは非常にまずい。最近♀の値段も異常に高騰しているし
2005年10月10日(月)
災い続く
♂が1匹☆になりました。最初に購入した昨年11月に羽化したWF1の♂でした。
このままだと年内には全滅しそうです。ヤバイ!
2005年11月3日(木)
初令虫の様子
何とか産卵セットから10月初めに採れた初令虫をリトルファーブルのカワラ菌糸カップいれて保管していたのですがこれが12頭中11頭が死亡。西日本昆虫社のカワラ菌糸ボトルの方は8頭中4頭死亡という結果でした。
残った2頭の♀成虫はハイパーレイシの中に潜ったままです。
まだ生存して産卵してくれているのでしょうか?
今度は2令に加齢するまで割り出しはしないつもりです。
2005年11月20日(日)
割出
最後の砦となっているタラちゃんが潜っていたハイパーレイシ材を割ってみました。
目的は♀の生存確認と卵の確認。
幼虫も卵も割り出しはしません。
タラちゃんの♀は写真の右下から材に潜り始め中央へと掘り進んでいます。
写真の右下部分は穴を掘るために材を削っているため、削られた材の目は非常に粗くなっています。一方、卵が産み付けられている中央部分は材が細かく噛み砕かれています。この状態の木屑が確認出来れば間違いなくタラちゃんは産卵しています。
下の写真はタラちゃんの卵です。
♀は材を削ったところへ卵を産み付けて、その上に丁寧に細かな木屑を詰めていきます。
孵化したての初令虫はこの木屑を食べてから、材を掘り進みます。
この木屑に初令虫の成長に不可欠なバクテリアな何かが含まれているような気がします。
今回は、材を真っ二つに割っただけので♀を取り出したらそのまま元にもどしてしばらくそのまま放置します。
初令でカワラ菌糸に入れても死亡確率が高いので2令までは我慢します。
2005年12月18日(日)
理解不能
そろそろ割り出してもいいかと思いルンルン気分で上の写真のハイパーレイシ材の割り出しを行いました。
割ってビックリ!初令虫の死骸が15頭。全滅です........
なぜ何もしなかったのに死んでいるのか?理解出来ません。
残っていた♀相次いで死亡してしまい、割り出しを待つハイパーレイシが1本残るのみです。
現在手元に残った幼虫は7頭。涙が止まりません。
2006年1月7日(土)
最後のハイパーも
最後のハイパーレイシも結局産卵ゼロ。細かなオガクズを詰め込んだような跡は何もありませんでした。戦い終わって残った幼虫は7頭でした。切腹ものです。