第1日目

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 日 時  平成10年10月24日(土) 天候 くもり後時々晴れ



清田の大クス

 豊橋から国道23号線を走って蒲郡市街に入り、蒲郡駅北口前の神明交差点を右折し北進する。東海道新幹線のガードを潜って、さらに1.5kmほど進むと右手に家並みの間に巨樹が見える。近づこうと巨樹を左手に見ながら矩形に周ってみたが、車では近づけない。車を止めて100mほど歩いて『清田の大クス』に至る。
 大クスはミカン畑に回りを囲まれて枝を薄くもりの空に天衣無縫に広げていた。幹はダルマのように根元が脹らんで、思いの外重量感があった。中部地方第一のクスの大木である。
 蒲郡市教育委員会の説明板によると、「明治初期までこの清田一帯は、クスの樹海でおおわれ、くすの大木が何本も生い茂っていたといわれる。その後、農地や宅地開発等でクスの木はつぎつぎに伐採され、この一本だけが残された。」とあった。







勝楽寺のクロマツ

 蒲郡から国道247号線を西へ走って吉良町に入り、1kmほど進んで吉良温泉入口の交差点を右折し北へ進む。道なりに小山の西側縁を1kmほど入った山懐に勝楽寺がある。
 勝楽寺は延元四年(1337)足利尊氏が創建したと伝えられる古刹である。石段下右手に尊氏が創建時に国家安泰国民幸福を祈念し誓いを立て手植えされたと伝わり、『足利誓いの松』とも呼ばれている。
 探すまでもなく寺の存在より先に枝振りの大きな松が見えてきた。巨松が次々に枯れていく昨今、これだけの松を見るのは珍しくなってきた。樹勢はよいと見えたが、根元は現在土壌改良工事中で作業をしていた。大切にされているようにうかがえた。





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