第2日目

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 日 時  平成10年11月2日(月) 天候 くもり



鳥原神社の大クス

 東名高速道路の豊川インターチェンジを下りて国道151号線を新城市に向かう。新城市街を抜けたあたりで豊川を弁天橋で渡り、すぐに舟着小前交差点を鋭角に右折、さらに次の信号の鳥原交差点を左折、すぐ左側に鳥原神社(日吉神社)がある。
 大クスは鳥原神社の裏側、道路から入ったすぐのところにある。3mほどの高さで三つに分かれた幹のうち、太い方の2本がもぎ取られたように折れて無残な姿になっていた。残った一本の幹には木製の立派な支柱が作られていた。幹が折れてさえいなければ、国か県の天然記念物に指定されていたはずである。幹の胸の高さに横綱が締めるような太いしめ縄が巻かれていた。







ネズの樹

 新城市から国道151号線を北東に進み、鳳来町役場を右手に見て通り過ぎ、すぐの長篠交差点を左折し、県道32号鳳来東栄線を北上、5kmほど進むと鳳来寺参道の入口に達する。(途中鳳来寺山パークウェイの方に右折しないこと)右折して参道に入り、鳳来町門谷の集落の参道を500mほど進むと道路左脇に『ネズの樹』がある。
 鳳来町教育委員会の説明板によると、『ネズの樹』は平成8年に樹木医による樹勢回復措置で枯枝を切りつめたので、樹高が4mほど低くなったという。枯れたような幹に枝一本がからくも緑を残している。かなり危うい状態である。







傘スギ

 鳳来町から県道32号鳳来東栄線を北上、5kmほど進むと鳳来寺参道の入口に達する。鳳来町門谷の集落の参道を進み、鳳来寺の朱塗りの山門を潜り、さらに登った参道左脇に傘スギがある。
 鳳来寺の参道に入ると路傍にあった山頭火の句碑 「たたずめば 山気しんしん せまる」 の景色の中に入った。さらに山門を潜ると参道脇の句碑がある。 「霧深し 大傘杉は どれならむ」 巨杉が参道の両側に立ち並んで霧がなくてもどれが『大傘杉』か分からない。ようやく看板を見つけ『大傘杉』と分かるが、分かってみれば他のどの巨杉より太く風格があった。まっすぐに37m、枝の無い幹がほとんど太さを減ずることなく屹立する。そしてその上に23mの枝のある幹が続く。
 上から若いカップルが降りてきた。女性は底の高い靴を履いていかにも歩きにくそうだ。下の集落の参道にある『ネズの樹』について聞いてきた。看板を見て、山上の鳳来寺パークウェイの駐車場から降りてきたようだ。『ネズの樹』が大した太さでは無いと聞いて折り返して登って行った。多分登るに1時間はかかるであろう。あの靴でよく降りてきたと思った。我々はそこから下った。







竜洞院のシダレザクラ

 新城市から国道151号線を北東に進み、鳳来町を過ぎ東栄町に入る。東栄町本郷で旧道に入り東栄郵便局から100mほど歩いたところに竜洞院がある。参道を50mほど入り、門を入ると本堂前にシダレザクラがある。
 シダレザクラは沢山の竹の支柱に支えられて傘状に境内を被うように立っていた。細い枝が無数に垂れ、花時の壮観さが想像される。今は秋、地衣や苔の付いた灰色の幹に、絡み付いた寄生植物が黄葉していた。





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