第3日目

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 日 時  平成10年11月21日(土) 天候 晴れのちくもり



甘泉寺のコウヤマキ

 新城市から国道301号線を北へ進み、作手村へ入る。作手村役場の800mほど手前、県道436号清岳玖老勢線を右折し、1km程行くと『甘泉寺』の標識があるので左手の山に入る。臨済宗の翔龍山甘泉寺は山の中腹にある。
 杉の巨木の間の自然石の段を登ると狭い境内の左手にコウヤマキは立っている。力強いに緑の苔が這い上がって風格のある姿を見せていた。
 甘泉寺開山の弥天示釈和尚が高野山から一本の杖をついて当地にたどり着き、その杖を大地に差したところ根付いて成長したと伝えられる。







古宮の大ヒノキ

 前述の甘泉寺からの戻り、国道301号線に戻る直前、右手の小山が古宮白鳥神社である。『古宮の大ヒノキ』は巨杉の立つ狭い境内の、社の右手から、整備された山道を標識に導かれて、社の背後に登って行った林の中にあった。
 『古宮の大ヒノキ』は薄暗い中に植林された細い杉に囲まれて立っていた。大枝が裂けたためか、半身が傷んでいる。社の方にワイヤーが一本伸びて、倒壊を防止している。しかし山側の幹肌と枝は生き生きとしている。







切山の大スギ

 作手村から国道301号線を北上する。作手村役場から3kmほど行くと国道301号線は左折し、山の中を西へ進んで行く。額田町に入って3kmほど行った国道473号線と交差する直前に、見逃しそうな『切山の大スギ』の標識がある。大スギは左折して進んだ山の麓にあった。
 そばに歌碑がある。「千の手をさしのべたまふ菩薩とも切山大杉の幹仰ぎみる」 歌碑の通り、無数の枝を伸ばして、下枝は枯枝となって千手観音の手を思わせる。この杉は下枝が垂れ下がり、その一本が地中に根を張って成木となっている。そのことから芦生杉だと考えられている。杉の前面には杉の三分の一の高さの落葉樹があって、今、鮮やかなオレンジ色に色付いていた。
 この杉は伝説では昔白髪の老翁がこの地に来て、杉の杖を逆さまに差して立ち去ったのが生長したものだという。







貞観スギ

 足助町から国道153号線を北上、5kmほど行った新盛という集落で『旭』の標識に従って左折し、県道19号線をさらに北上する。旭町に入って3kmほど行った杉本の集落に入ると右手に大きな杉が見えてくる。
 神明神社の入口、鳥居の左に巨大なスギが生育している。根元がラッパを伏せたように脹らんで、主幹は4m程のところで二股に分かれている。幹の根元が大きく裂けるように洞が大きく空いて、丁寧に杉皮で塞がれていた。





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