第5日目

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 日 時  平成11年2月7日(日) 天候 晴れ



高座結御子神社の大楠

 熱田神宮の1kmほど北へ行った高蔵の交差点を左折すると、右手に高座結御子神社(高蔵神社)の森がある。森の中には7本の市指定保存樹があるというが、最大木の目当ての大楠は拝殿の右手に回り込んだ所にある。
 根元がラッパを伏せたように広がり、幹周り5mほどの太さを上部まで保ちながら、僅かに傾いて立っている。目通り及びそれより1mほど上に二重に注連縄が巻かれ、また根元のひこばえに沢山の鳥居のミニチュアが掛けられて、御神木であると同時に巨木に対する信仰のあることをうかがわせる。







名古屋城の榧の木

 名古屋城の正門から入ってすぐの左手、売店の前に『榧の木』がある。名古屋市内唯一の国指定の巨木である。空襲によって被災したが、けなげにもその生命力によって樹勢を取り戻した。
 築城以前から自生したもので尾張の初代藩主・徳川義直が大坂へ出陣のとき、この榧の実を膳に盛り、のちに正月の祝膳にも盛ったと案内板にあった。主幹はかなり傷んでおり、多くの支柱で支えられているが、樹叢がそれを隠している。







鳴海八幡宮の楠の木

 国道1号線を名古屋市に入り、3kmほど進んだ緑区鳴海町の京田の交差点を左折し、400mほど入った右手に鳴海八幡宮がある。
 『鳴海八幡宮の楠の木』は境内中央拝殿の前にある。目通りの高さで太い幹と細いまっすぐに伸びた幹に分かれ、太い幹がさらに細い幹を囲うように枝分かれして伸びている。その二本の幹を束ねるように太い注連縄が巻かれている。その様がまるで子(細い幹)を抱く親(太い幹)のように見えるといえば感情移入のし過ぎであろうか。







大田の大樟

 熱田神宮から国道247号線を新内田橋を渡り、8kmほど南下して東海市に入る。大宮神社は東海市役所の西、500mの森の中にある。
 『大田の大樟』は境内南の入口近くにある。境内の脇から入り大樟に近づくと、北側の目通りの位置に穴があり、岡本太郎描く『眼』のように見える。眼だけではなくて木全体に「爆発」のイメージがある。
北側の表に回ると洞の中に「楠王大龍神」が祀ってある。昭和45年に、この木をシンボルとして、樟は東海市の「市の木」に選定された。







観福寺のツブラジイ

 東海市役所の正面前の道を1キロほど南下し、信号を右折して200m入った右手に観福寺がある。左側には雨尾幼稚園がある。
 実は『観音寺の大楠』の観音寺を地図で探してたどりついたのであるが、地図が間違っていて、「観音寺」ならぬ「観福寺」に着いてしまった。
 観福寺には境内の外の道路端にツブラジイの巨木がある。主幹が失われているらしく、幾本ものみきの束のようにも見える。







観音寺の大楠

 東海市役所の正面前の道を北へ1.5kmほど進み、突き当たりを左折、細い道を300m程行った右手の山に観音寺はある。
 坂道を少し登ると観音寺境内下に出る。境内はさらに石段を5mほど登るが、大楠は石段左手に境内との崖に張り付くように幹の半面を埋めて根を下ろしている。一見胸高をどこで測るか迷いそうである。根元に白竜照玉大明神が祠に祀られている。境内の地面より少し上で二又に分かれ、その幹が今しも、夕陽に茜色に照らされて大変きれいであった。





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