第6日目後半

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 日 時  平成11年2月21日(日) 天候 晴れ時々通り雪



八幡宮のクス

 県道21号線(豊川新城線)を東から豊川市に入り、東名高速道路を潜って3kmほど西進し、国道一号線に出る手前の、豊川市八幡町の竹下交差点の北東300mに八幡宮がある。正面の参道へは細い道で少々説明し難い。脇から入る道があると思うが分からない。
 境内の森はかなり広い。本殿脇で遊ぶ中学生にクスの巨木の所在を聞くと、樹種は理解出来ないようであったが、「先生が御神木だと話していた木はある」と教えてくれた。正面の鳥居から本殿に通じる参道の右脇に小さな泉水のほとりにうずくまるようにあった。
 主幹を3m程を残して失い、しかも幹の内部は空洞のようで地面近くから子供なら入れそうであった。朽ちかけた幹のドームからひこばえの枝が四方へ伸びていた。







西明寺のクスノキ

 豊川市の西端、国道1号線の名鉄名古屋本線御油駅前より西方500m、岡の南端に西明寺がある。名鉄と岡との段差があってまっすぐに行く道はないので、西明寺までは回り込むようにたどる。西明寺前には広い駐車場があった。
 西明寺境内には樹齢400年、幹周り2.3m、樹高15mで豊川市の天然記念物のモッコクをはじめ、クスノキや杉の巨木がたくさんある。目的の『西明寺のクスノキ』は山門を入ってすぐ右手白壁の塀の中にある。多分そのクスだと思う。幹全体が蔓性の植物に被われ、まるで毛むくじゃらの動物のように見える。梢は高く巨大に繁茂している。出来れば何か案内板がほしい。







関川神社の楠

 国道1号線を豊橋から西進し、豊川市御油町に入った追分の交差点を左折、すぐに行力の交差点を右折すると、県道374号線に入る。この道は旧東海道である。御油の松並木を過ぎて音羽町に入ると間もなく左手に関川神社がある。
 関川神社は小さな社と狭い境内で、巨大なクスノキが窮屈そうに太い幹を立ち上げ、社の上で大きく枝を広げていた。
 この辺りは旧東海道の赤坂宿。狭い道路と古い町並みにその面影を残す。おりしも関川神社には旧東海道を歩く中高年の団体が数名休憩をしていた。







杉森八幡社の夫婦楠

 音羽町赤坂のを関川神社からさらに北西に旧東海道を800mほど進んだ右手に杉森八幡社の森が見える。入口は少し狭いので通り過ぎないように注意を要する。
 杉森八幡社の拝殿左側に“夫婦楠”がある。近くに生育した2本のクスが生長して根株が一本化したと思われる。二本一組のクスは幾つか見たがそれぞれがこれだけ太いのは初めてである。
 帰る頃に雪が舞った。







牛久保のナギ

 帰り道で『牛久保のナギ』に寄って帰ることにする。国道1号線の豊川市追分の交差点を突っ切り、名鉄名古屋本線を越え、県道5号線を豊川市内に進む。豊川市役所の手前、体育館前交差点を右折、南へ2km余り進むとJR飯田線をくぐる。すぐ左手に牛久保駅がある。熊野神社は線路を潜る手前の右手に社叢が見える。但し中央分離帯もあり、回りの道も車1台やっと通れる細い道で、熊野神社までたどるのが少し大変である。実は道を探してぐるり一周してしまった。
 入口に車を止め牛久保のナギの境内を探したが、ケヤキの巨木は目立つものの目的のナギは見当たらない。地元の人に聞くと、線路の向こうだと言う。神社を出て目の前の踏切りを渡る。鉄道の通らない前は同じ境内だったと思われる、続きの森の中にひっそりと『牛久保のナギ』がいた。
 眼の高さで2本に分かれ直立していた。国指定天然記念物としては少し物足りなくも思うが、樹勢は盛んなようで街中にしては環境も悪くなく、まだまだ成長するであろう。このナギは雄株で、雌株は線路向こうの熊野神社入口の外、右側にあり青藍色の実が見られた。





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