第10日目

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 日 時  平成11年9月5日(日) 天候 晴れ後曇り



挙母神社のクス

 豊田市役所前の国道153号線は西へ500mほど行った挙母町の交差点を左折し、北進して、足助町方面に向かう。左折して300mほど北進した右側に挙母神社がある。
 挙母神社にはお宮参りの親子がいた。境内にはクスノキの大木が数本あるが、『挙母神社のクス』は鳥居を入った右側、手洗い場のそばに生育している。茶色のビニール紐を編み込んだ注連縄が巻かれ、八角形の木製の玉垣に囲まれていた。どっしりと太くすらりと立っていた。
 市教委の説明板によると、元亀3年(1572年)、瑞光院が火災の時に薬師如来がこのクスの木の下に難をさけられたという伝説があるという。
 






若宮神社の楠

 名鉄三河線の豊田市駅から北へ200mほど行った名鉄の高架線の西側に若宮児童遊園があり、中に若宮神社がある。
 若宮神社の隣に豊田市屈指の巨木の『若宮神社の楠』が少し巨体を傾けて生育している。市教委の説明板によると目通り12mというが、どう見ても12mは大げさだ。昭和63年の環境庁調査の7.1mが妥当なところだと思う。
 同説明板には「この地に『楠』の字があったのは、この樹によるものではなかろうか。」と書かれていたが、字名か何かに『楠』の字が入っているのであろうか。すぐ裏の高架線をゴトゴトと赤い電車が通った。








猿投神社のスギ

 豊田市の市街から北へ、国道419号を北へ6kmほど進んだ舞木の交差点を左折、県道349号深見亀首線をさらに4kmほど北進すると猿投神社前のバス停に至る。猿投神社はそこより左折して200mほどの所にある。
 猿投神社の参道には8本ほどの杉の巨木の並木があった。目的の杉は参道の中間辺りの左側にある。唯一、名木指定の看板がある。2本並列した巨木のうち、名木に指定された太い方がもう一方に幹の上方で寄り掛かっていた。また幹の根元には洞が口を開けていた。
 猿投神社社殿脇には左鎌をかたどった板が安全祈願と名前が書かれて沢山奉納されていた。この神社には祭神大碓命がこの地方を開拓された御神徳を慕い、古来より左鎌を奉納して諸願成就を祈願する特殊な信仰があった。左鎌なのは大碓命が左利きであった縁による。現在では企業の職場の安全祈願の奉納が多い。良く見るとさすが地元のこともあって、トヨタ自動車やその関連企業が目に付く。








大平白山神社のヒノキ

 豊田市から国道419号をたどって北上し、藤岡町を通過、小原村に入って1.5kmほど進んだ大平口のバス停の交差点で国道419号から別れて左折し、北へ3kmほど進んだ県道353号大平折平線に出る手前左手に大平白山神社はある。
 境内に上がって社殿右手、赤い瓦屋根の倉の裏にそのヒノキはあった。根張りが立派なヒノキであった。幾つかに分かれた太い幹の一本が雷にでもやられたのか、上部で切断されていた。









大洞白山神社の大杉

 前述の小原村の大平白山神社から県道353号大平折平線に出て東進し、大平で県道19号土岐足助線に右折し1.5kmほどさらに東進、大洞のバス停の三叉路を左折し、500mほど北へ行った左前方の小山に大洞白山神社がある。
 鳥居の上方に高く枯枝を掲げた木が『大洞白山神社の大杉』である。鳥居を潜って荒れた石段を少し上がった右手薮の中に大杉の幹が見える。枯れ朽ちた幹を生きた幹が挟み込むようにみえる。これはどうなっているのだろう。枯れて遠望された梢は枯れた幹とつながっているのだろうか。別の樹種かもしれないが、薮の中で良く判らなかった。









大洞白山神社のツガ

 前述の小原村の大洞白山神社の石段を上り切り、右手に回って大平白山神社の境内に出る。境内中央に左にねじれるような皺だった幹の『大洞白山神社のツガ』が立っていた。
 栂の木の巨木は初めて見た。根元が洗われ根が浮き出して少し危うい。










田代の二本杉

 前述の小原村の大洞白山神社からさらに北へ向かい、峠を越えて3kmほど行った田代の宮ヶ入の集落で道路左側の一段高い所に八幡神社がある。
 八幡神社の石段の左側斜面に二本の巨杉が競い立っている。幹が白いのは地衣類が張りついているせいであろうか。









田代の七色の木

 前述の小原村の田代八幡神社からさらに1kmほど先に進み、県道354号平畑土岐線に出るすぐ手前に『田代の七色の木』と書かれた小さな看板があった。
 『田代の七色の木』は看板から左に50mほど入った人家の裏山にある。看板のことを聞くと母屋と離れの間から裏へ抜けて、案内してくれた。木の側まで行けないので遠くから見ただけであったが、その木はかなり傷んでいるようであった。そのお宅の方の話ではこの木はコナラとサクラ・カシ・マキなどの合体木といわれているという。想像するにコナラの古木に宿った木々が成長して合体木と言われるようになったものだと思う。







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