第12日目

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 日 時  平成11年10月10日(日) 天候 快晴



平勝寺のスギ

 国道420号線を足助町に入り、国道153号線に合流する少し手前に、右折して足助城公園に登る道をたどる。平勝寺の標識もある。足助城公園には進まずにどんどん奥へ入って15分ほど入った山の奥に平勝寺がある。
 足助の町は祭りの最中で、車と人でいっぱいだった。人込みを避けるようにたどった平勝寺は少し開けた山間にのどかな秋の日差しの中にあった。 平勝寺入口左手に『平勝寺のスギ』はあった。太い幹の最も低い枝は十手の刀受けのように立ち上っていた。杉の周りには沢山の石仏は取り囲んでいる。
 この杉は別名『鐘掛杉』ともいう。杉の背後に小さな鐘楼があるが、いつの時代か、鐘がこの杉に掛けられていた時代があったのかもしれない。








惣田のいちょう

 足助町から国道153号線を東に10kmほど行った明川のバス停の所を左折し、県道366号小渡明川足助線に入って1.5kmほど進んだ左手に津島神社がある。
 境内隅にこのイチョウがある。イチョウとしてはそんなに大きなものではない。落ちたギンナンが臭う。メスの木である。









惣田のスギ

 旭町惣田の津島神社にはもう一本、「惣田のスギ」がある。
 神社背後の一段高い所に杉はそびえていた。見上げる杉のへそにあたる幹中央に縦長の洞が開いている。









槙本のいちょう

 津島神社から県道366号線を3kmほど北へ進んだ左の道路端に常福寺がある。
 小さな本堂とジャングルジムにはさまれて窮屈そうである。こちらにはギンナンが見当たらないから、オスの木のようである。
 近くで草刈機を使っていたおじさんに声をかけると、草刈機を止めていろいろ話してくれた。常福寺には身の丈123cmの御本尊が祀られている。七年に一回ご開帳する古い仏像である。隣の部落のお寺にある同じような仏像は銘があったので重要文化財の指定を受けている。しかしこの仏像には銘がなく重要文化財にはならなかったという。








時瀬の大イチョウ

 旭町役場のある旭町小渡から県道366号線を矢作川の左岸を3kmほど逆上って矢作第二ダムの手前、左手の時瀬の集落に卵形の整った樹形が見える。
 前述の常福寺のおじさんはこの先の矢作川のダム湖の手前にイチョウの巨木があるという情報をくれた。おそらく『時瀬の大イチョウ』のことであろうと先へ進んだ。
 イチョウは見えているのだが、車では入れず畦道を歩いて入る。小さな神社の境内に、樹様とは不釣り合いに太い幹のイチョウであった。複幹化が始まっていて沢山の幹を束ねたように見える。その幹の一本にクルミらしき木が紛れ生え、イチョウに樹叢の下部に細長い葉が混じっていた。





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